変異の大きい路傍のノコンギク   No.5025 掛け花入

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    ノコンギク2019 今年は路傍のノコンギクが美しく感じる。内陸を通った台風がなかったせいかもしれません。この仲間、花びらの色や数、長さなど変異が大きく、隣り合わせに咲いていても毎年その違いが固定されているので、はたして同じ種なのか、疑わしく思えるほどです。もしかすると、私の理解が足りず、別の種あるいは変種なのかもしれません。

     変異が大きいこと自体は、見る者の想像をかきたてますし、環境の変化にも対応して生き残れることになるでしょう。田舎の国道沿いにずらっと並んでうえられた真っ赤なサルビアが、変化もなく一斉に同じという光景は、私にはうっとおしく、押し付けがましく感じられます。野生溢れる田舎の道には、多種多様な路傍の花々の方が似合います。

     

    今回の三越銀座店の展示。国慶節にあたり中国からのお客様が多い中でも、欧米人、韓国人、日本人・・・様々な国の人がまじっていて、どこの国かも判らない言葉が飛び交い、居ながらにして海外旅行を楽しんでいます。

    5025掛け花入れ

    銀を縦に流したシンプルなデザインですが、誰にでも好まれるので確実に売れていきます。今回は細身の、径が45mm前後で高さは180mm。立てて使う場合の安定を考えて厚い素材で重く作りました。もちろん、壁や柱にかける掛け花入としても、すっきりと馴染みます。

     

    No.5025  掛け花入 径約45mm 上端外径50mm 高さ180mm 重さ368g 税込価格 ¥20,900

     

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    三越銀座店 展示会も今日から後半戦  紅葉の始まり  No.5023,24,酒器大小

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      紅葉初期2019サクラで始まった紅葉は、ぼちぼち林全体が緑から様々ない色に変化する気配を感じさせています。個体によって変化が激しいのは、大本命のカエデ。紅葉の終わり頃に深い赤に変化する木もあれば、いきなり一本の枝が先走りすることもあります。周囲の緑に囲まれた赤や黄色のスポットの方が、一面の赤より注目され、さてどうしてだろうかと。今年の夏は、さほど長期間の猛暑ということはなかったので、木々の葉が疲れていないようす。彩鮮やかな秋になりそうです。

       

      5023,24,酒器大小消費税の切り替えで1日長い8日間の展示となっている三越銀座店。前半が終わって、今日から後半開始。かんつけがすでになくなって少し寂しい感じもありますが、両手鍋、片手鍋、フライパンなどのメインラインはまだ十分に残っています。暑さが和らいだこの時期、「銀ぶら」(古い?)の折には、ちょっとお立ち寄りください。

       

      No.5023 酒器 大  口径66mm 底径68mm

       高さ170mm  重さ457g    税込価格 ¥26,400

      No.5024 酒器 小  口径56mm 底径58mm

       高さ140mm  重さ303g    税込価格 ¥22,000

       

       

       

      20191001銀座三越DM
       


      背丈の低いシオンは鮮やか   No.5022 両手鍋 波縁木蓋

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        シオン2019a背丈が2mほどになったシオンが群生していると紫の霞がたなびいているように見えますが、作業場の横に生えているものはまだ5〜60cmの高さ。以前は2mを超える株でしたが、気がついたらそれはなくなり、ノコンギクかと間違えるような低い株が数本育っていました。むしろ、低い位置で咲いた方が周囲が暗く、色が浮き上がって美しい。野菊の仲間の中では、ちょっと別格の姿です。

         

        今朝は、日本海側を通る台風(すでに熱低に変化)から伸びる前線の影響で雨。雷の音も聞こえますが、時折、アマガエルの鳴き声もまじっています。なかなか元気でいいですね。銀座では天気が悪いと海外からのお客様が増える??観光地に行かないでショッピングに回るという「伝説」・・ほんとうでしょうか? 会場に行ってみてのお楽しみです。

         

        5022両手鍋波縁

        波縁の両手鍋。食卓で楽しむ道具ですので、華やかさをだすために縁の幅を広めにしたいところですが、横腹につける持ち手をつかみにくくなるのが難点です。持ち手をつける位置と角度を変えてみました。真横から見ると手が下向きで違和感がありますが、細い丸棒に変えて、食卓上で斜め上から見ると変な感じはしません。持ちやすいことは確かです。本体は少し浅めで、すき焼きやパスタ、パエリヤ、焼きもの、オーブン料理などに向いています。

        No.5022  両手鍋 波縁木蓋  外径296mm  内径232mm  高さ63mm  

         折返し部分までの容量約1.5リットル 重さ1.24kg   税込価格 ¥99,000

         

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        秋の藪で異彩を放つノブドウ   No.5021 両手鍋 銅蓋基本形

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          ノブドウ2019実は食べられず、果実酒にもなりませんが、不思議な人気があるノブドウです。色づくまでは注目されることもなく、今頃になって、あらいたのね!という風に登場します。イヌブドウとかカラスブドウなどとも呼ばれるそうですが、植物名の世界でイヌとかカラスとつけられるのは、本物に似ているが食べられない、役に立たないというケースです。もっとも、毒ではないらしく、実の焼酎漬けや干した葉のお茶に薬効があると信じて飲む人もいるそうです。私は試したこともないので、とりあえずは野で楽しむか、一輪挿しで鑑賞する程度にしてください。

           

          5021 両手鍋基本形

          展示会前に仕上げた両手鍋シリーズの一つ。いつもの中間サイズより一回り大きい、すりきり3リットルのものです。

          No.5021 両手鍋 銅蓋基本形  口径208mm  本体高さ98mm  全高約210mm

              全重2.05kg   すりきり容量3リットル  税込価格 ¥132,000 

           

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          紅葉のさきがけ、オオヤマザクラはいい感じです         No.5020 長円縁 両手鍋  长圆缘双耳铜锅

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            2019サクラ紅葉2仕事場の向かいに立つオオヤマザクラ。最初に紅葉が始まります。猛暑の夏は色づく前に散る葉が多いのですが、今年はてっぺんだけはげている程度でマズマズの色合い。秋雨のシーズンが終われば、青空を背景に楽しめそうです。このサクラも隣のコブシも、花が咲いてから後の気温が低かったせいでしょうが、実がほとんどつきませんでした。花と紅葉が見られればいいというのは人間の都合で、植物にとっては実がならないのは困るでしょう。実をあてにしている野生動物にとっても、寂しい夏だったのかもしれません。これから本格的に始まる秋の実りはどんな具合でしょうか。

             

             

            5020長円縁両手鍋

            そろそろ鍋料理でもという季節。しっかりと大きめの銅鍋です。

            No.5020  長円縁両手鍋  全長337mm  内側の丸い部分は直径260mm  全高85mm

             折り返し部分までの容量約2.4リットル 重さ1.42kg        税別本体価格 ¥100,000

             

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            10月1日(火)〜8日(火) 三越銀座店で展示会です。         炼铜 寺山光广 锻造铜器・铜锅展

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              今年2月に行った三越銀座店の同じ会場。前回は春節、今回は国慶節にあたり、中国からお客様が多くなりそうです。せめた挨拶ぐらいはできるようにと、作業しながらYouTube動画で中国語の入り口を少しさまよいましたが、手強い。文法はシンプルで、単語も日本語と共通する部分が多く、書かれたものを見る限りなんとかなりそうな気がします。そこが落とし穴。発音の難しさと話す速度の速さ。長年の鍛金仕事で傷めつけられた聴覚にはきつい。ニンハオとシェイシェイ。あとはニコニコするしかないという、情けないことになりそうです。

               

              20191001銀座三越DM

               

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              天井裏に巣を作ったスズメバチ    No.5019 両手鍋 銅蓋基本形

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                スズメバチ秋例年のことですが、9月は寒い。しかも、雨の日が多く、時々おとずれる残暑との差が風邪引きさんを増やすようです。今年の夏も蝶や蛾が少なく、ということはスズメバチの餌であるイモムシやケムシが少なかったことでしょう。スズメバチが少ないね、という声を何度か聞きました。日本の野生動物による死亡事故では、たぶん一番多いのがスズメバチでしょう。野生動物被害というとクマとかマムシを想像しがちですが、昆虫だって動物です。もっとも、バクテリアも動物だと言えば、その被害は桁違いですが。秋になるとスズメバチは餌が減って、気が荒くなって来ます。彼らも生態系のバランスを維持する重要なアクターですが、人口密集地では隣近所に迷惑をかけられないので、ここらで退治作戦を開始しました。仕事場の1階の天井裏に数年に一度は巣を作ります。

                 

                ちょうどトイレの真上のようで、入ると振動を感じて一斉に羽音をたてます。全員が巣に戻っている夜の間に、その真下あたりの天井板に小さな穴を開けて、蜂用のスプレーの先を突っ込み、ブシュー! 羽音が一気に強まり、天井板にパタパタと落ちる音が聞こえ、大混乱の様子が伝わってきます。夜が明けてから外を見ると、地面には50匹近いスズメバチが横たわり、中にはまだもがいているものもたくさん。化学兵器による虐殺場面のようで、あまりくりかえしたくない光景です。春に女王蜂が冬眠から覚めて巣作り・子育てを始めるとき、巣材を探して作業場によく入ってきます。その時に殺しておけば、1匹の殺害で済むものを、秋になってからではその100倍の命を奪うことになります。しかし、春の女王蜂自身は害がなく、これから生態系の一員として働く前に殺してしまうのはなかなか踏ん切りがつきません。森の中に巣を作ってくれれば問題はないわけです。そして数年に一度は、今頃になって大虐殺劇を演じることになります。

                 

                5019両手鍋基本形

                一番人気のサイズ、すりきり2.5リットルの両手鍋 銅蓋基本形。展示会の前に必ず用意しなければならない作品を1週間目になってようやく完成です。

                No.5019 両手鍋 銅蓋基本形 口径199mm  本体高さ90mm  全高約205mm  全重1.90kg

                  すりきり容量約2.5リットル      税別本体価格 ¥105,000

                 

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                いつ頃の制作でしょうか? やかんの修理は知恵の輪を解くような思考が必要。

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                  櫻井様やかん修理

                  江戸の職人仕事を受け継ぐ昭和の東京下町で作られたものでしょうか。形の個性と制作工程の工夫が伝わるやかんです。鍋と違い、やかんは用途が通常一つ、お湯を沸かすことに特化した道具ですが、その制作方法は逆に無数にあると言って良いでしょう。やかんの故障といえば、ほとんどが空焚きですが、制作方法の違いで修理できるかどうか、どんな工程で修理すればいいのか、きわめて判断が難しくなります。空焚きの場合は銅の本体と注ぎ口の接着箇所から水漏れすることが多く、その修理には錫の融点以上に加熱するため、一度修理にとりかかると後戻りが困難になります。いきおい、ひねり回しながら眺めて思案する時間が長くなります。

                   

                  このやかんも注ぎ口の取り付け部分の錫が融け落ちて隙間ができ、水漏れしています。その部分だけを細いバーナーで加熱して錫を流し込めないものだろうかと、極細炎のガスバーナーを探し、やっと使えそうなものが見つかりました。作業を始める段になってから、水を入れてみたところ、本体を完全に横倒ししても水が内部にかなり残ります。原因は空焚きで錫が融けたときに、注ぎ口側が重みで前倒しになって、下部が本体内部に入り込んだためです。一度、注ぎ口を本体から外して、位置を正してから接着する必要があります。注ぎ口側も本体の穴の方も切りっぱなしで、かろうじて噛んでいる状態を錫で接着しています。これをそのまま再現しても線で接着することになるので、注ぎ口側の根本の部分をぐるっと外側に1mmあまり折り曲げて、本体内壁と面で接着するように改造。私がやかんを作るときは、注ぎ口の根元の部分内側に薄い銅板をぐるっと回して2段構造にし、それを本体内側で折り曲げて、三次元で接着するように作ります。固定して錫を流し、水漏れ箇所は修復完了。熱処理で変色した部分をできるだけ目立たないように色染めと磨きで修理は終わりました。

                   

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                  初登場の花 ミヤマウズラ   No.5018 かんつけ

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                    ミヤマウズラ深山の苔むした岩場に咲いているように見えますが、じつは仕事場の車の横、1mもない所に咲いていたラン科の小さな花です。今年初めて咲いたわけではないでしょうが、運転席側でなかったので気づきませんでした。全国の低山帯から亜高山帯に分布するミヤマウズラという花らしい。この写真を撮った数日後には別の場所でピンクの花をつけたものも見ました。珍しいものではないようですが、かと言って、この花を見つけようと探してもすぐに見つけられるものでもなさそうです。買い物や家の中で探し物では、こういうものってよくあります。

                     

                    夏と秋の境の半端な季節に咲いています。日陰に咲く背丈15cmほどの、見ればそれほど地味な花ではなく、むしろ愛らしいと言っても良いのですが、自己主張の強い存在ではありません。なんだか、長々とこれまで存在に気づかなかった言い訳を言っているみたいです。名前の「ミヤマ」はいかにも深山の環境に合っていますが、「ウズラ」とはなんでしょう? 調べると、葉の模様がウズラ模様だと書かれていますが、そのウズラ模様というのが、親鳥の羽根の模様なのか、卵の模様なのか判らずじまい。しかし、ラン科としてはちょっと変わった葉です。

                     

                    5018かんつけ

                    だいぶ前に仕上げてあったのですが、ブログを書く余裕がないまま10日以上が過ぎてしまいました。来月初めの銀座三越展に出す予定でいろいろ急いでいますが、展示会前は雑用も多く、焦りまくりの毎日です。

                    No.5018 かんつけ  全長223mm  全高141mm  本体長192mm

                       本体高76mm  幅115mm  重さ534g      税別本体価格 ¥70,000


                     

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                    スジエビの内臓は背中側?     No.5017 小さな両手鍋 銅蓋基本形

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                      スジエビ/赤虫食

                      この夏、小学生が田んぼの脇の小さな流れで獲ったスジエビ。透き通った体で、ヌマエビよりちょっと美しい目立つ存在です。目立つということは、ヌマエビよりいくらか強いということでしょうか。保護色に頼って身を隠す必要が少ないということになるのかもしれません。動きも、勢いよく泳ぎ回るというより、ゆっくり歩いていることが多い。地元にいる水の動物を中心に飼ってみようと思ったので、当初からスジエビは候補に上がっていたのですが、肉食性が強いためメダカと一緒にできるか不安があり、とりあえずヌマエビを買って入れています。ヌマエビの繁殖が安定して、たくさんの稚エビ小エビが泳ぎ回っているので、そろそろ本命のスジエビを入れても良いかなというところ。弱った個体が食われるのは、擬似生態系をめざすなら自然なことでしょう。

                       

                      ヨシノボリが人工の餌を食べていないようなので、奮発して取り寄せた冷凍赤虫を入れたところ、一番に飛びついたのはスジエビとメダカ。グイグイと丸飲みして、腹に収まると思いきや、意外なことに頭の上部にどんどん入っていきます。正確にいうと、胸部の背側というべきでしょうか。ついつい脊椎動物の感覚で、食道や胃は腹側にあると思い込んでいましたが、外骨格の節足動物では手足がついている側に消化器官もあると、運動の邪魔になるのかもしれません。哺乳動物の手足は腹側に延びていますが、付け根はむしろ背中側で筋肉が発達し、内臓の邪魔にならない位置にあります。たくさんの手足が動く節足動物ではなおのこと、背中側に内臓がある方がいいのかもしれません。

                       

                      5017両手鍋基本形

                      仕上げたのは左側の小さな両手鍋。右の特大サイズに比べるとヒメタニシとマルタニシみたいですが、それでもすりきり容量は1.2リットル。形だけでは大きさがわかりませんので、並べて撮りました。

                      No.5017  両手鍋 銅蓋基本形  口径155mm  本体高76mm  全高170mm

                        全重1.08kg         税別本体価格 ¥80,000

                       

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