今月のオーダーを納品して、今朝はすっきりと青空です

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    4556,4557酢重鍋大

    なんともハッピーな題をつけましたが、ほんとうに久しぶりの青空です。オーダー品を納入して、気分はどこかへ飛んで行きそうですが、そこは展示会シーズンを控えてぐっと我慢。我慢を重ねて、身軽になったらどこへ飛んで行きたいのか、自分でも判らなくなり、ああしたい、こうしたいという欲望はどんどん消えていきます。サラリーマンからはよく「好きな事を仕事にしている」ように言われますが、この仕事あらたまって好きかと問われれば、ムニャムニャと曖昧な返事をするしかありません。営業・経理・錫引き・・嫌いな部分や苦手な部分はいろいろありますが、全体が嫌いだったら何十年も続かないでしょう。仕事のモチベーションときっかけも違います。なぜこの仕事に?と問われれば、まずは偶然、なりゆき、転がっていた・・・。いいかげんな動機ときっかけであっても、やっている事がいい加減とはならないですね。過分なお代をいただく、それ以上のご満足を提供しなければならないのが個人制作の仕事です。

     

    野菊?仕事場のむかいの土手に咲く野菊。周囲にあるノコンギクに較べると花びらが長く、色も一段ときれいでした。写真を撮った1時間後には、町内会の役員が振り回す草刈り機で刈られてしまいました。近くのコスモスは刈らずに残されています。それが、自然の豊かさを自慢する軽井沢町の町民意識ですね。そうと判っていれば切って部屋にとも思いましたが、そこは「手に取るな やはり野に置け・・・」です。

     

    草刈り機は草だけではなく小石もはじき飛ばします。土手の脇には車が数台、飛ばされた草で汚れていますが、小石があたれば傷がつきます。「ボランティアで良いことをしている」と思う町内会役員は、自分がしている事に疑問を持たないでしょう。地域で住民自身が担当することで、行政にはないきめ細かな見守りが出来る利点がありますが、行政の下請け的な仕事をする以上は、労災や賠償責任などへの保証も公務員なみに整備しないと、事故に対応できなくなります。一部の、高い意識と時間・経済に余裕がある人が主導することで、一般の町民が参加・負担しきれない町内会活動になる事もあります。「虫の眼」と同時に「鳥の眼」が必要ですね。

     

    No.4556 酢重鍋 大  直径20.7cm 本体高さ11.5cm 全重2.48kg

    No.4557 酢重鍋 大  直径20.7cm 本体高さ11.7cm 全重2.48kg

     

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    台風の影響で夜来の雨  酢重鍋 小 No.4542

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      4542酢重鍋小

      迷走する台風10号。こちらはもっぱら雨ですが、このまま東北地方に上陸すると、風の影響も強そうです。米、野菜、果樹の被害で出なければいいのですが、こればかりは自然にまかせる他ない。同じもの作りとはいえ、年に一度の収穫が台無しになると、たとえ小規模の農業であっても、被害金額では推し量れない精神的なダメージをともなう。多品種・少量栽培でリスクを分散するのも、手間や販路が複雑になるでしょう。日頃からリスク分を上乗せした価格を設定するのもむずかしい。生き物を育てるもの作りは、その楽しさの反面、リスクの大きい仕事です。

       

      今回仕上げた両手鍋、規格が決まっているオーダーですので、作り損ねない限りノーリスク。数のまとまった仕事ですので、営業の手間も要りません。問題は数の多さと納期。納期は当たり前ですが、数が多いと銅蓋付きの両手鍋の場合、どの本体にもすべての蓋が合わなければなりません。通常、最後の仕上げでは直径の5mm前後の違いより形の印象を重視しますが、このケースではそうはいきません。リスクの少ない仕事は、その分自由度も少なくなります。

       

      No.4542 酢重鍋 小  直径17.6cm 本体高さ9.6cm 全重1.52kg

       

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      またまた酢重鍋 大を2個・・・No.4533,4534

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        4533,4534酢重鍋大

         

        夏の軽井沢と秋の展示会にむけて、一つでも在庫を増やしたいところですが、逆にじわじわと減って行きます。このところオーダーと修理が中心なので、作品が手元に残りません。今回仕上げた酢重レストラン向けの両手鍋2点、大きいものですのでかなりの時間がかかりました。個人向けの小さな片手鍋やフライパンなら、その間にたくさん作れたでしょう。基本は一人一人ご希望の異なる個人のお客様に一つずつ作る仕事ですが、逆にレストランでは揃いの鍋で炊いたご飯を、大勢のお客様が食べることになります。銅鍋の良さを多くの人々に、美味しい料理とともに、舌で実感してもらうことが出来るでしょう。

         

        東海地方まで梅雨が明けたと気象庁は言っています。天気図を見ると、ほぼ梅雨明けかな?という程度。太平洋高気圧がどっしりと覆っていると言うほどの安定感はなさそうです。近年の天気予報は、観察地点の多さとレーダーによって、短時間の予想は精度がひじょうに高く、雨が降るのは30分後か1時間後かという予想が当たります。その一方で、少し長い時間の話になると、機械による観測とコンピューターによる予想はしばしば外れることがあります。天気と言うのは基本的に、熱と空気と水の移動現象ですが、どれもがとてもファジーな変化をします。銅の鍛金作業は、同じたたく(鎚つ)のでも、鎚と金床と銅板の位置関係で、曲がったりへこんだり、伸びたり縮んだり、起きる変化はいろいろです。でも、お天気に較べるともちろん予測が出来るから、鍋に仕上がって行きます。鍋を作っていたのに、仕上がったらかんつけだったという事にはなりません。自然現象の予測は時に人の命にかかわることがあり、それを職業としたら私などきっと毎日、胃が痛くなりそうです。

         

        酢重鍋 大  口径は20.7cmと決めていますが、たくさん並べて使っているレストランでは、蓋と本体がどれでも合わなければ困ります。 本体高さは11.5cm以上で、作る度に多少違います。全高はほぼ23cm、全重約2.5kgです。

         

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        久しぶりに仕上げた銅鍋・・・No.4532 酢重鍋 小

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          4532酢重鍋小

          かなり間があいてしまいましたが、久しぶりに銅鍋の仕上がりです。順調に展開中の酢重レストランのオーダー。7合ぐらい炊ける「酢重鍋 大」に較べるとこじんまりとかわいいサイズですが、一般家庭での炊飯には充分な容量があります。炊きあがりのご飯の美味しさは、各地の酢重レストランでお試し下さい。

           

          どんな仕事でも同じでしょうが、工芸家としての寿命は有限です。まだまだ力量が衰えたという気はしませんが、限られた時間の中で、同じもののオーダーにかかわるのはもったいないのかもしれません。新しいデザインに取り組みたい衝動は、定番品の制作中はますます強まります。その一方で、同じものを作るという作業は、確実に細かい技量と感覚を磨いてくれます。使う側ではほとんど感じられない微妙な変化ですが、作る過程ではその違いをはっきりと意識しています。僅かな曲線の違い、ちょっとした新しい技法、新しい工具の影響、その上お天気や体調の影響。時間がかかる作業ゆえに、違いを確かめながら作業を進めています。絶滅危惧職といいながらも、まだまだ進化の余地充分な仕事です。

           

          No.4532 両手鍋 銅蓋 炊飯用  本体直径17.6cm 高さ9.0cm 全高29.2cm 全重 1.54kg

           

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          展覧会送品直前の仕上げは、両手鍋 舟形 中サイズ No.4531

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            4531両手鍋 舟形九州地方では梅雨の終わり頃に見られるような集中豪雨がたびたび繰り返し、地震被害に追いうちをかけているようです。四季の移り変わりが日本の美しい自然を作り出していると言われますが、良い事ばかりとは限りません。内陸の軽井沢では、梅雨らしい梅雨という感じですが、寒い。このところ展示会前で、朝は3時からごそごそと仕事らしきものをしていますが、15度前後。そんな時間からガンガン鎚を振るわけにいきませんので、値札や納品書、説明カードなどの事務仕事で、じっとしているとますます寒い。外気温がマイナス15度の真冬には、室温が15度にもなると暑くてストーブを消したものですが、人間の感覚なんて勝手なものですね。昨日3箱送品して一段落です。

             

            最後に仕上げたのが舟形の両手鍋。両隅までかっこ良く?伸びている形でしたが、両側に穴をあけた形のNo.4520に較べるとだいぶ大きいので、しっかり持てるように持ち手をつけました。両隅を切り落とす時は、後戻りが出来ない不安。最初の鋏を入れるまで迷います。失敗したら作り直せば良いだけの事で、引退した相撲取りが、髷に最初の鋏を入れる時ほど大げさな話ではありません。何と気が小さいことと思われそうです。

             

            これまで作った小舟鍋は一人用のサイズですが、これは2〜3人用。形から言って、向かい合って食べるのに向いています。用途は、オーブン料理からサラダ、オードブルまで多様。煮込みハンバーグに温野菜など、食卓に香りが溢れそうです。

             

            No.4531 両手鍋 舟形 全長 34.8cm 本体長30.9cm 幅20.9cm 

            全高7.9cm 最低高3.6cm 重さ1.03kg  税込み価格 ¥75,600

             

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            新デザインの楕円形 両手鍋 No.4530

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              4530変形両手鍋

              久しぶりに新デザイン。以前、このタイプのものは縁をつけていましたが、今回はシンプルに切りっぱなしの感じで仕上げました。持ち手も丸棒を上縁の曲線に合わせてすっきりした形状です。縁取りが無い分だけ、同じ原板で作ると内部が大きくなります。価格もいくらか安く、いい事ずくめのようですがデザインの好みは人それぞれ。縁がある方が、食べ物を一杯盛った時の存在感は大きくなります。

               

              使い方も人それぞれ。洋食派なら肉や魚をオリーブオイルやバターで焼いて、温野菜を添えて食卓へ。パスタやオーブン料理も熱々を卓上で取り分けて。生野菜と海の幸でカルパッチョ。鍋と皿を兼ねる形ですので応用範囲は広いでしょう。和食派ならすき焼き、煮魚、刺身を盛っても映えそうです。サンドウィッチと野菜を昼食に。きっとこのようなデザインの鍋を使う方なら、私の想像をはるかに超えた楽しい使い方をするだろうと、ちょっと食卓をのぞいて見たい気がします。

               

              No.4530 両手鍋 変形 本体長径31.5cm 短径24.5cm 最大高6.9cm 最低高3.3cm

              持ち手を含む長径32.8cm 同最大高7.1cm 重さ1.1kg  税込み価格 ¥91,800

               

               


              両手鍋基本形でご飯を炊きたいというオーダーで、ちょっと深めに

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                4526両手鍋基本形
                最近、両手鍋の銅蓋タイプが多い。それも中ぶり以上の大きさに集中しています。先月下旬の「酢重鍋」もそうですが、一般家庭用にも「ご飯を炊きたい」という要望が増えています。確実に毎日使うという事があるでしょう。ご飯を炊く場合、他の煮物と違う点は水分が完全になくなるまで加熱する事です。ご飯炊きに良いと言うことは優れた機能性の証明でもありますので、他の煮物や汁物にも安心して使えると言う面があります。

                今回の両手鍋はすりきり容量が2.5リットル。ご飯なら4合は大丈夫です。しっかり蒸らしの効く蓋です。深めにした分、直径が小さくなりました。それに合わせて、持ち手を径12mmから10mmに変更して、スリムな感じになっています。


                ホオジロ仕事場の屋根から覗いているホオジロです。軒下などの隙間にスズメが巣を作り子育てしているので、スズメだと思っていましたが、尾が長い。挙動が違う。怖がりながらも好奇心に勝てずに覗きに来ます。車のサイドミラーも覗いていました。これからパートナー探しなのかもしれません。キョロキョロ、忙しそうです。

                No.4526 両手鍋 銅蓋 基本形  直径19.2cm 本体高さ 9.8cm 全高約20.5cm
                全重1.76kg すりきり容量約2.5L
                税込み価格 ¥113,400

                 

                風をはね返すルピナスと風にそよぐフジ  酢重鍋 大 No.4525

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                  フジ/ルピナス右のルピナスは道端に勝手に生えているものです。毎年少しずつ株が増えています。フジの花に似て房上に上に向って伸びるために、以前は「昇り藤」と呼ばれました。外来種に日本名を無理につける必要もなさそうです。ちょっと理屈っぽい命名ですが、確かにそうなんだけれど、似ていない。風情がまるで違います。整然と並んで、風が吹いてもそよぎません。茎ごと多少揺れるていどで、なんとなくギリシャやローマの密集軍団を思わせます。外来侵略勢力と在来ゲリラでしょうか? 従来の生態系に侵入するには、どこか強いところがあるのでしょう。

                  左のフジは2週間あまり前に撮ったものです。今年はいつもより房が長い気がしますが、風邪に揺れる様は、やはりこっちだなという感じです。先日は早朝0度と寒く、初めて6月に入ってストーブを炊きました。外で働くわけではないので、それほど外気温に影響されませんが、寒い日はお腹がすくような気がします。

                  酢重鍋 大 No.4525 直径20.7cm 本体高さ12.4cm 全高約23.5cm 全重2.49kg
                  前作より深くし上がったのですが、なぜか容量は同じ3.85Lです。

                   
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                  今回は「酢重鍋 大」・・写真では「小」と見分けがつきません

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                    4524酢重鍋大
                    写真で見ると、前作と同じに見えます。直径も高さもやく2割増。それが容積になると2倍近くになります。立体恐るべし。よく見ると、なんとなく下膨れした印象。でっぷりしています。本体の膨らみは作る度に多少異なりますが、レストランでいくつも並べて使う関係で、直径は同じにしないと蓋が合わなくなります。

                    春春真っ盛りで、今はレンゲツツジやアヤメ。春先より彩りが多彩でどぎつい感じです。2週間ほど前には、霜が降りるかと言う低温がありましたが、いま昼間はTシャツ1枚。夕方になると霧や夕立の多い夏より、今頃の方がビールが売れると昔から言われています。この間まで冬眠あけのクマがウロウロしていましたが、少し落ち着いたようです。週末はあちこちの別荘でバーベキューの香り。クマもたまらんでしょう。別荘の必須アイテムはバーベキューセットと薪ストーブ。オール電化の都会暮らしでは縁がなくなった「火」が恋しいのでしょう。サルと人間の違いは火を扱えること。先祖返りか、はたまた群がる虫か。都会人は火を見ると興奮するようです。


                     

                     

                    ご飯炊きに、隠れた人気の銅鍋

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                      4523酢重鍋小
                      一週間前には1度台まで下がり、よもやの氷点下というほど寒い朝がありましたが、今朝は12度。数日前からエゾハルゼミが鳴き始めて「モウキタ ハルハルハルハル・・・・」と聞こえます。仕事を始める時間にはジャンパーを着ていたのが、3時間ごとに一枚ずつ脱いで、昼頃はTシャツ一枚、また3時間おきに着込んでいきます。花粉症の季節がほぼ終っているにもかかわらず、スーパーのレジに並ぶ店員さんの何人かはマスク姿。寒い冬より風邪を引きやすいのでしょう、「マスク美人ですね」なんて話しかけると、ナンノコッチャ?という反応です。「夜目遠目笠の内」なんて風情は、車で移動し明るい照明があふれている現代では、絶えてなくしたときめきです。

                      ちょっと間があきましたが、両手鍋の仕上げ。世間では土鍋で炊くご飯や、高級電気炊飯器が流行っているようです。両手鍋のオーダーで意外に多いのが、ご飯炊き目的。すこし深めの銅鍋が好まれます。湯気抜き穴と閉じ金具をと言う人は、そのうちの2割程度。多少吹きこぼれるぐらいの方が美味しく炊けると言う人は、この酢重鍋のようにいぶし仕上げしない銅素地のままの方が、手入れが楽で美しく使えるかもしれません。もっとも、褐色のいぶし仕上げも、汚れが気になるようでしたら、クレンザーとボンスターで磨くと、銅素地のサーモンピンク色になります。素地が出るとか、メッキが剥げるとか、必ずしも悪いことではないですね。

                      No.4523 酢重鍋 小  直径17.5cm 本体高さ9.5cm 全高約20cm 全重1.54kg
                      すりきり容量約2リットル 

                      両手鍋 銅蓋 基本形 No.4522 / おすすめの本を一つ

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                        4522両手鍋基本形26
                        大きさはいろいろでも写真にするとみんな同じに見えてしまうのが両手鍋。数字を見ないと大小が判別できません。今回のものは比較的小振りで、すりきり容量は1.7リットル前後。食事の人数にもよりますが、4人家族なら煮物や味噌汁サイズ。二人ならシチューでも軽くおかわりが出来るでしょうか。ご飯なら2合半、ぎりぎり3合。やはり、いろいろなサイズを並べて見比べる方がわかりやすいでしょう

                        旧石器時代ガイドブックいつもと同じ写真であきられそうです。寄り道して、最近読んだ本を紹介します。少し前に、隣町の「浅間縄文ミュージアム」企画展を紹介しました。土器も石器も・・・銅器にいたるまで、工芸としても鑑賞にたえる形を追いかけていますが、制作の目的はもともと道具としての用途にあります。機能性を極めると美しい形に達することもありますが、多少使いにくくても楽しめる道具もあるでしょう。土器のない時代、氷河期の日本列島に生きた旧石器時代の人達が、厳しい環境で生き抜くための道具作りでは、機能性がやはり一番だったと思います。それでも、装身具や彫刻があり、絵画も始まります。化粧や刺青もあったかもしれません。

                        氷河期が終わる頃、土器と弓矢など道具のイノベーションが起き、住みやすくなった環境で定住がすすみ、個性的で豊かな文化が展開。鍋造り人としては、火にかけて使われた縄文土器に対抗心がムラムラですが、その前の旧石器時代に形成されて日本列島人とはどんな感覚の人だったのか、ひとつ手前から知りたくなります。左の本は、浅間縄文ミュージアムの主任学芸員である堤 隆さんが書いたもの。小学校中学年ぐらいから理解できる解りやすい内容です。近くの方はミュージアムで、遠くの方はネットショップで。

                        本業に戻って・・・No.4522 両手鍋  直径17.9cm 本体高さ7.7cm 全高約18cm
                        全重約1.35kg すりきり容量約1.7L  税込み価格 ¥86,400

                         
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                        4月最後の日は氷点下2度・・・常時、在庫が欲しいもの「両手鍋基本形中サイズ」

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                          4515両手鍋基本形30

                          今日から5月。4月最後の朝は氷点下2度で、所によっては雪も舞っていたそうです。連休で軽井沢は道路が混んでいます。ということは、旧軽井沢商店街もアウトレットも混んでいるはずですが、行って確かめることはありません。少し前の時代、都会の若い人達は混んでいる軽井沢の道路渋滞にはまることがトレンディーなのだ、という変わった趣味がありましたが、最近は車に乗り合わせて旅行することへの憧れは無いようです。年輩者の外車と家族連れのワンボックスが多いように思えます。ゴールデンウィークやお盆休みになると、軽井沢常住の無休組は互いに「たまには軽井沢に遊びに行きたいね」とぼやいています。仕事が忙しくなる上に、渋滞やら帰省する親戚の世話やらで、連休が終ったら少し休みたいと思う人がたくさんいます。

                          カレンダーに何と書いてあろうが、赤い数字も黒い数字も関係なく、日々は流れていきます。世間が騒がしい時ほど、落ち着いて一番作っておきたいものをと、半分は天の邪鬼な気分。ともかく常に在庫が欲しいのは、この両手鍋基本形の標準?サイズ。片手鍋と小さなフライパン。これらは展示会のたびに、一つと言わず三つでも四つでも持って行きたいのですが、実現したことはありません。

                          No.4515 両手鍋 銅蓋 基本形  直径20cm 本体高さ9cm 全高約20cm 
                          重さ1.89kg すりきり容量約2.5リットル    税込み価格  ¥113,400

                           
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                          口径をそろえなければ蓋が合わない・・・No.4514 酢重鍋 大

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                            4514酢重鍋 大
                            前の記事と同じではないかと言われれば、しめしめです。続けて酢重鍋 大を仕上げました。ちょっといたずらして、逆さにしてNo.4513に重ねて見ると、やはりぴったり同じ口径です。どうしてそんなに口径ばかりにこだわるのか? 酢重レストランでいくつも並べて使いことになれば、どの蓋がどの本体に合うのか、なんてこだわっていられません。どれにでも合うようにするためには、口径の違いを1~2mmまでに抑えないと、蓋が中に落ちたりします。高さはどうでもいいというわけにはまいりませんが、まあ4〜5mm違っても、容量が同じなら問題はありません。

                            まとまった注文は、営業コストがからない分、ありがたいのですが、手作りの弱点・・・そっくり同じに作るには、一つ一つ「個性的」に作るより気を遣いますし、時間もかかります。上縁部だけ無理に絞ったり広げたりすると、曲線の連続性が破綻します。せっかくの色っぽい曲線美が崩れると、ほんの2mmでも違和感を感じてしまうものです。酢重鍋 大の外径は20,7cm。最初に作ったのがその寸法でしたので、ずっとそれを踏襲してきました。半端な数字ではなく、21cmにしておけば良かったと、あとから思っても変えられません。当時はこれほど作り続けることになると思っていませんでしたが、酢重レストラン順調です。

                             
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                            酢重レストランの両手鍋 大・・・No.4513をNo.4510小と較べる

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                              4513酢重鍋大
                              一目瞭然ですが、「大」は大きい。というのも当たりまえですね。原板の直径は1.25倍ですが、面積はその2乗ですから1.56倍。持ち手が太いために本体の重さは1.72倍。すりきり容量になると1.81倍で、3乗にはなりません。容量は約3.8リットルですので6〜7合のご飯が炊けそうです。10人前ぐらいになるでしょうが、50席のレストランなら5個必要になるでしょう。ズラッと並んで湯気をたてる光景が浮かんできます。おもしろそうではありませんか、ぜひ一度、酢重レストラン、お出かけ下さい

                              オオヤマザクラ開花今年はコブシとサクラが並んで咲いています。コブシの開花がいくらか遅く、サクラがいくらか早かった結果です。こちらのサクラは下界と違いオオヤマザクラが多いので、濃淡様々なピンクが白いコブシと映えます。間もなくコブシは茶色く変わりながら散るでしょう。ソメイヨシノが和三盆の京菓子なら、オオヤマザクラはちょっと濃いめに色付けした道明寺桜餅のようです。

                              No.4513 酢重鍋 大 直径20.7cm 本体高さ11.9cm 全高約23cm 全重2.49kg

                               
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                              またまた両手鍋・・・波縁 No.4511

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                                4511両手鍋/波縁

                                いかにも季節外れの鍋料理用という風貌です。こちらはまだ氷点下に下がる事もありそうで、もちろんサクラはまだ蕾です。この鍋を見て、鍋料理しか思いつかない人はきっと、鍋奉行で采配する事を冬の間たのしんできたのでしょう。冷たい氷水に、奴か冷や麦か。熱々のオーブン料理だっていいじゃないですか。パスタをざっくり和えて食卓に。ともかく、台所と食卓の境を取り払って、さあ食事を楽しんで下さい。

                                浅い鍋の良さは食卓に似合うだけではありません。台所ではきれいに煮含める料理に向いています。洋食ならじっくりソースかオイル煮で煮込むスネ肉かバラ角切り。和食なら煮魚、おでん、佃煮、落とし蓋で煮含めると・・・忘れていました大本命のすき焼きで、まずは一杯。私が好きなのは、昼前に豚バラの角切りを茹でて始め、肉が柔かくなったら茹で汁はラーメン。肉は甘辛く絡めて豚の角煮。このところ、深めの両手鍋の方を多く作っていますが、楽しく使うなら浅い鍋ですね。

                                No.4511 両手鍋 波縁木蓋  外径約25cm 内径22cm 高さ7cm 重さ1.3kg 
                                折り返し部までの容量1.8L    税込み価格 ¥86,400

                                 
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                                しばらく続く両手鍋制作・・・No.4510 酢重鍋 小

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                                  4510酢重鍋 小

                                  酢重レストランのカウンターに並んで、ご飯を炊いている両手鍋。写真では判りませんが、今回は小型。ご飯がちょっと足りない時に使うのでしょう。小さいと言っても3合半ぐらい炊けそうです。5人前でしょうか。レストランで毎日何度も炊いたり洗ったりを繰り返しますので、いぶし仕上げはせず、銅の地金のままピカピカに磨いてあります。きっと板さんたちも、毎日磨くでしょう。家庭の食卓ではちょっと光りすぎるかもしれませんが、レストランの暗めの照明の下では、存在感がありそうです。プロの道具という感じがします。

                                  正面には「酢重」と鏨(たがね)で彫ってあります。失敗したくない、緊張する仕事です。漢字は画数が多いのですが、ほとんどが直線ですので比較的彫りやすく、平仮名やアラビア数字はやっかいです。ご希望があれば、名前を彫り込む事もできますが、さて、どうでしょう。火にかけられて熱い思いをするのはお嫌かもしれませんね。

                                  No.4510  酢重鍋 小  口径17.6cm 本体高さ9.7cm 全高約19cm 全重1.54kg すりきり容量2.1L

                                   
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                                  3合まで炊ける両手鍋 炊飯型 No.4509 Double handles copper pan suitable for cooking rice.

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                                    4509両手鍋炊飯型
                                    鍋の銅原板は直径で2cmごとに切り出します。通常は偶数で、20cm・22・・・・34cm。最大は通常仕入れる銅板の幅一杯で直径36.4cm。その間隔で作ると、炊飯型の場合は2合半・3合半と半端な容量になります。今回は奇数直径の銅板から鎚ち絞りました。お客様のオーダーが、2合半適量で、最大3合まで炊きたいということでした。偶数にこだわる理由もありませんので、今回の原板は直径27cm。水加減にもよりますが、3合炊くと蓋が入る段差の下1cmぐらいまでに収まりそうです。

                                    蓋の縁は歪まないように2mm幅で水平に鎚っていますが、基本形の蓋のように複雑な折り曲げはしません。本体の内部に落し込んで、段差のところにのるように作ります。シンプルな構造ですので、蓋も厚めの銅板を使うことが可能です。ツマミもいくらか大きめで、蓋全体に重みがあります。吹きこぼれにくいこともあり、ご飯や煮物向きの構造です。

                                    No.4509 両手鍋 炊飯型  上縁口径19.1cm 段差部内径18.5cm 本体高さ8.6cm 全高約18cm
                                    段差までの容量約1.6L 本体重960g 蓋重520g 全重1.48kg
                                    税込み価格 ¥97,200
                                     
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                                    ふくらんではち切れそうな・・・春ですね。No.4508 両手鍋基本形 A round and rich form Copper pan basic type.

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                                      4508両手鍋基本形
                                      鍋料理の季節が終わり、このところ両手鍋は基本形ばかり作っています。今回は大きめのサイズで、すりきり容量は3.2リットル超。たっぷり豊かな印象に仕上がりました。樹々の花芽もふくらんできましたが、サクラの開花はまだまだ。気分だけ春ですが、日本全国、半分はもうサクラ満開でしょう。

                                      年間百数十個作る作品中で、両手鍋の割合は2〜3割でしょうか。木蓋タイプも含まれますので、銅蓋タイプはけっして多くはありません。単価は比較的上の方ですので、売り上げの中でしめる割合はもう少し高くなるでしょう。しかし、いろいろな作品を並べて展示した時、このタイプの存在感は圧倒的です。きっと、ご家庭の台所や食卓での存在感はさらに大きいのではないでしょうか。そのへんが人気の理由でしょう。もちろん、機能性の高さは言うまでもありません。以前は、片手鍋やフライパンを最初に試した方が、二つ目に選ぶケースが多かったのですが、最近は気合いを入れて、最初から選んで下さるお客様が増えました。

                                      No.4508 両手鍋 銅蓋 基本形  直径21.6cm 本体高さ10cm 全高約21,5cm 全重2.1kg
                                      税込み価格 ¥129,600  木落とし蓋つき

                                       
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                                      No.4500は基本中の基 両手鍋基本形 すりきり12カップ

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                                        4500両手鍋基本形30
                                        特に制作番号にこだわる事はありませんが、4500番目は両手鍋基本形の中でも一番ポピュラーなサイズにしました。すりきりの容量が12カップ以上ありますので、気をつければ10カップぐらいのシチューが作れます。(あまり無理をしないで下さい) 直径と深さのバランスも中ぐらい。万事中庸というところですが、鍋の中庸が何か良い事かは怪しいです。どうぞ、お好きなサイズでオーダーして下さい。

                                        「暑さ寒さも彼岸まで」と言うようですが、昼夜の長さがほぼ一緒、季節の中間日という割には今朝の気温、氷点下8度。真ん中というより、ほとんど冬です。昼間の長さというものは、太陽のてっぺんがちらっと顔を出した時間から、最後のかけらが見えなくなるまでのようですので、春分の日は昼間の方が長いことになります。日が射している間は温かいのですが、朝夕は寒い。それでも、シジュウカラやヒガラは巣作りを始めているのか、苔をむしったり、元気に鳴き交わしています。2〜3週間前は、夜になるとフクロウが鳴いていましたが、もう縄張りが決まって番ができ、卵を抱いているのかもしれません。夜の静けさを破る迫力のある低音は聞かれません。野鳥の写真を撮ろうと思っても、じっと待っているほど暇ではなく、季節感のある写真は草花になってしまいます。木の芽は確実に膨らんできてはいますが、写真ではそれが判りません。気長に待っていれば、そのうち突然コブシの白い花が冬枯れの林に咲き始めるでしょう。

                                         
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                                        No.4500 両手鍋 基本形 直径20.3cm 本体高さ9cm 全高約20cm 重さ約1.9kg
                                        税込み価格 ¥113,400 (本体価格 ¥105,000)




                                         

                                        今年にはいって最大・・・両手鍋 基本形 No.4497 The biggest pot I made this year.

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                                          4497両手鍋基本形
                                          しばらく温かい日が続きましたが、軒下の雪がまだ残っているというのに、昼過ぎからドカドカ重い雪が降っています。年が明けて以来、展示会とたまったオーダー、圧倒的な在庫不足に追いかけられ、ともかく数を作って来ました。気がついてみると、小振り、中振りのものばかりで、やっと今回少し大きめのものが完成です。まだ、この上に2〜3サイズありますので、最大級ではありませんが、それでも堂々たる印象はあります。手元に置いておきたいところですが、春休みにかけて賑わう旧軽井沢のDark Eyes に間もなく出品します。直径と深さのバランスはいくらか深め。シチュー向きです。ご飯なら最大6合、まあ5合炊き用ですね。すりきりの容量は楽に3リットルを超えます。

                                          これぐらいのものがホイホイと出来れば、この仕事も将来バラ色。しかし、商売敵も後継者もいないということは・・・それどころか、最近のキャッチコピーは「絶滅危惧職・・鍛造銅器・銅鍋の世界」。伝統工芸と言われるほどの歴史がないままに、消えていく仕事なのかもしれません。もうすぐ4500番。美術工芸とすれば多作ですが、日常雑器としては超寡作。前者と見れば安価で、後者なら超高価。「隙間産業」がもてはやされる昨今ですが、いかにも窮屈な「隙間」です。

                                          No.4497 両手鍋 銅蓋 基本形  直径21.4cm 本体高さ10.3cm 全高約22cm
                                          重さ2.1kg すりきり容量3.2リットル
                                          税込み価格 ¥129,600  (本体価格 ¥120,000)

                                           
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                                            ひろ
                                          • 銅蓋につく真鍮のつまみ/工程と形について  The brass knob of copper pot lid / About the shape and the production process.
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                                          • 夏2題 台風一過の夕空と高原のアサギマダラ
                                            noriko hashimoto
                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
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                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
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