竿の先で睥睨するノシメトンボ  No.4850,4853 酒器 大

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    ノシメトンボ大赤とんぼの季節。「夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か・・・・とまっているよ 竿の先」

     

    子どもの頃から好きな歌の一つですが、当時は他の子ども同様、「追われてみたのは・・」だと思っていました。当時は、少し大きな子どもが、まだ小さな子どもをおぶっている姿があったとは言え、この歌の歌詞が理解できたのはずっと後のこと。竿の先で縄張りを見張っているのでしょうか。

     

    ノシメトンボの雄だと思いますが、これからもっと赤みが濃くなるのでしょう。翅の先が茶色の赤とんぼは4種類あるようです。胸の黒い線が3本、独立して上下に達しているのがノシメトンボと書かれています。あまり人を恐れないので、注意深く見れば判りそうです。もっとも、それだけの違いで、飛んでいるお互いが同じ種かどうか見分けるのは、いかに大きな眼のトンボでもむずかしそう。きっと、トンボにしか判らない違いがあるのかもしれません。

     

    夏に近くの山で、と言っても標高は2,200mほどですので、亜高山帯と言える高さですが、小さな子どもたちと無数に飛び回る赤とんぼ(アキアカネ?)を見ていました。そろそろ彼らも里に降りてくることでしょう。その派手な赤にくらべると、ノシメトンボの色合いは渋い。竿の先でしきりにお尻を高くそらせて、ちょっと変わったポーズですが、なにか意味があるのでしょう。ノシメトンボは夏の間も山に登らず、若いうちはもっと黄色い姿で里を飛び回っています。名前の由来は「熨斗目蜻蛉」だそうですが、名前がついた昔、体のどこかの模様が当時の熨斗の柄に似ていたということ? 赤とんぼの歌よりもずっと昔についたであろう名前の意味は、今や理解されないままにちょっと変わった名のトンボとなっています。

     

    4850,53酒器大昨日は酒器の大を二つ仕上げ。来月中にかなりまとまった数を納品予定・・・来月って、もしかすると明日??? 秋の落日と日めくりははやい。

    No.4850 酒器 大  口径6.6cm 底径6.8cm 高さ17.1cm 重さ455g  

     税込み価格 ¥25,920

    No.4853 酒器 大  口径6.5cm 底径6.8cm 高さ17.1cm 重さ455g 

     税込み価格 ¥25,920

     

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    モノクロームの表現に、独特の境地をゆく中村眞美子の版画展「窓辺より」

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      独特の境地をゆく中村眞美子の最新作を毎年展示する酢重ギャラリー。秋風の旧軽井沢で、9月11日まで。

       

      中村眞美子2018

       

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      ヒメジョオンは「姫女菀」で、長年の勘違い修正  20年前のフライパン大改造  

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        ヒメジョオンとモンシロチョウまたまたピンぼけ写真ですみません。昆虫写真というのはかなり特殊なジャンルで、仕事の合間にちょっと一枚、というには向いていないようです。腕が悪いだけでしょうが。まあ、ありきたりのモンシロチョウですので、主役はヒメジョオンと言いたいところですが、そちらもピンぼけ。シャッタースピードを速めたために、焦点深度が浅すぎたようです。

         

        春先のハルジオンが終わってから咲くヒメジョオンは秋まで咲き続けます。草刈りで刈られたあとも、再び生えてささやかに花をつけています。「姫女菀」書くと、なにやら艶かしい。健康美溢れる女子学生の園か、はたまた色気溢れる伏魔殿か? これは「姫女苑」と書くものとばかり勘違いしていたためです。「女菀」は中国産の野草をさす言葉だそうです。もう一つ勘違いですが、良く似たハルジオンは「春紫菀」で「春女菀」ではない。それぞれ名前の由来が異なるのですが、実際の植物はひじょうに似ています。

         

        一月前から依頼されていたフライパンの修理を仕上げました。20年前の作品です。空焚きによる焼き鈍りと歪み、錫のはげ落ちといくらか銅素地の腐食だけなら通常の修理ですが、全体を軽くしてほしいことと、長い持ち手の反対側にある弧状の持ち手をはずしてほしいという依頼で、修理というよりは改造です。

        1993フライパン改造

        本体は予想していたよりかなり焼き鈍って柔らかく、全体を鍛ち直す必要があります。持ち手の改造がありますので、両方の持ち手を取り外してから、クリーニング。こびりつきを落とすだけではなく、持ち手と本体の間に流し込んだ錫を削り落とします。その後に全体を打ち直し。硬く鍛ち締めてから、弧状の持ち手をリベットでとめていた穴4つを銅丸棒を鍛って塞ぎます。写真右下は、かすかに判る穴を埋めた跡。

        持ち手3種軽くというご希望ですので、長い持ち手をもともとついていたものより2段階細い真鍮丸棒で鍛造しましたが、取り付けてみると、大きめの本体の重さに耐えられず、振っているうちに本体との角度が下がってしまいます。もともとの手(右)は12mm銅丸棒、8mm真鍮丸棒では(左)細すぎました。再度、取り外して、10mm真鍮丸棒で鍛ち直し。もとから空いている4つの穴に合わせて持ち手を調整して取り付け。あとは通常の錫引きといぶし仕上げです。仕上がりは250gほど軽くなりました。

         

        これほどの改造ははじめての経験です。手間から考えると、新しく作った方がかなり早い。しかも、ひとつ間違えると新しい持ち手が本体にフィットしないリスクもあります。ビジネスとしてはまったく無謀な仕事ですが、そんな作業こそが自分の技術を高めることは確かです。

         

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        はじめて認識したツバメシジミ  ふっくらした印象の両手鍋 銅蓋基本形 No.4852

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          ツバメシシミちょっとピンぼけですが、ゲンノショウコの花の蜜を吸うツバメシジミです。広角サイドの標準レンズでは、これが限界。地面にひざまずいて、そっと近寄っています。虫の写真マニアなら「這いつくばって撮れ」と言うか、黙って高級なレンズに付け替えるか。それでも、翅の下の方に小さな突起があるのが解ります。これってなんのためにあるのでしょう。種類の多いシジミチョウ同士で、同じ種のオスメスが間違える事なく出会える目印でしょうか。作業場の入り口に咲く小さな花に、小さな蝶がいることに気づいて、ほんの挨拶がわりに撮らせてもらいました。

           

          赤ければベニシジミ、白ければヤマトシジミというぐらいしか知らなかったので、オレンジ色の部分がちょっと違うぞと調べると、正体はツバメシジミ。決して珍しいものではなく、幼虫の食草はマメ科植物。代表的なものはシロツメクサと書かれているので、それなら仕事場周辺にいくらでも生えています。しっかり栄養を摂って、卵をたくさん産んで、来年はもっとお馴染みさんになってほしいものです。

           

          4852両手鍋基本形

          夏前にいただいたオーダーの両手鍋。標準的なバランスより少し深めで、ふっくらとした印象にというご希望でした。底はもちろん平らですが、全体は球形に近い曲線。すりきり2.5リットルのサイズですが、実際はもう少し入りそうです。

          No.4852 両手鍋 銅蓋基本形 直径19.8cm 本体高さ9.8cm 全高約21cm

           全重1.89kg    税込み価格 ¥113.400

           

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          秋雨前線?の南下 複雑な天気図  水漏れする酒器のの修理

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            2018082603時天気図今朝3時の天気図です。台風は消えましたが、実に複雑。はっきりしている事は、東北地方に南下して来た前線(秋雨前線?)がかかっていて、北陸から茨城県を境に、南西側は晴れ、北東側は雨。明日はもう少し前線が南下して、長野県も雨になりそうですが、私の知識程度ではそれから先のことはよくわかりません。

             

            昨日は最高気温が29度、最低気温が20度でしたので、まあこの時期としては普通でしょう。秋風が吹いて、気温よりは過ごしやすかった気がします。月に群雲や雲間に一瞬の夕陽。今朝はすかっとした夜明けでした。

            朝/夕

            昨日修理納品した酒器の大。お店で長年酷使され、歪みが数カ所とかなりの汚れ、銀流し部分の黒変が見られます。底の歪みは落としたらしく、水漏れ。底を取り外して成形するために、まずは徹底的にクリーニング。加熱して錫を融かし、底をはずします。底と本体を鍛って歪みを直し、別々に錫引き。その後に合体させて、再度錫引きで底をとめます。クリーニングといぶし仕上げ、つや出しの磨きで終了。最初に見た目より重傷の修理ですが、それでも新品価格の4割程度。新品の状態に戻りました。

            酒器大修理

             

             

             

             


            暑さが戻っても秋風  卓上炉 No.4851

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              マツヨイグサ/アップ先週末の低温から、今週は最高気温が31度まで上がり、暑さがぶり返しましたが、それでも風はどこか秋の香り。花々の顔も、どことなく夏の終わりを感じさせます。この数年、昆虫の数が少ないと感じていましたが、今年は赤とんぼに限って、昨年より多く見られます。小型の蝶はいますが、アゲハ類やタテハ類などの大型はほとんど見かけません。

               

              今日はマツヨイグサのアップ。黄色一色。花びらも雌しべ雄しべも同じ色です。変化がないと言えばそのとおりですが、潔いとも。ハチやハナアブ、アリもよって来ますので、花の機能としてはこれで良いのでしょう。人間に見せるために咲いているわけではありません。

               

              このところ、細かい仕事が多く、秋の展示会に向けて多少焦りもありますが、一つ一つ仕上げて行くしかないのがこの仕事。昨日は卓上炉。かんつけとセットして展示していた旧軽井沢の酢重ギャラリー Dark Eyes で、卓上炉だけが売れて、急遽補充。すでに納品してしまいましたので、手元には残っていません。

              4851卓上炉

              No.4851 銅・黄銅 卓上炉 直径10.8/12.6cm 高さ6cm 火皿大小 木台

              税込み価格 ¥24,840

               

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              8月中旬というのに、最低気温8度です。 No.4848,4849 銀流し銅酒器小大

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                野菊の季節昨日は最低気温11度代で、寒いと思っていましたが、今朝起きるとさらに冷え込んでいます。最低気温はなんと8度。まだ8月中旬というのに、なんでしょう? 室内でジャンパーをはおり、足もとには足温器。水害や酷暑が続いた間は気候変動だと騒いでいましたが、「気候変動」とはいかにも便利な言いようです。最近は「温暖化」という事が少なくなりました。自然は絶えず変動しています。そのぶれ幅が大きくなっていると言う事でしょうが、観測地点が増えて、精度が上がれば、記録が更新されるのは当然です。確かに暑い日が多かったのですが、蒸し暑さで不快な感じは少なかったように感じます。今も天気図を見ると、単純な夏型の気圧配置となった期間はほとんどなく、めまぐるしく低気圧・高気圧が移動し、台風は通常のルートをとりません。原因を簡単に決めつけず、じっくり多面的に観察することで、現状を理解することが先です。

                 

                それにしても、「温暖化」一色で騒いでいた気象学者達は、誤りを訂正する事なく、いつの間にか「気候変動」と言い換えています。政府や役所は、温暖化対策と称して多額の税金を使って来ました。さらに、原子力発電推進の理由にも使われました。予想される変化に対策を講じるのは当然ですが、それが正しかったのか、効果があったのか、絶えず検証し反省する事を、学者も政治家も嫌うようです。

                 

                4848,4849酒器小大いつの間にか野菊の季節にかわっています。お盆休みの喧噪が過ぎると、静かに飲む燗酒の温もりが恋しい頃。昨日は、酒器の大小を仕上げました。

                 

                No.4848 酒器 小

                 口径5.6cm 底径5.8cm 高さ14cm

                 重さ306g 税込み価格 ¥21,600

                No.4849 酒器 大

                 口径6.6cm 底径6.8cm 高さ17.1cm

                 重さ458g 税込み価格 ¥25,920

                 

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                ツユクサの空色 右折台風 酒器大No.4847

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                  ツユクサ/アップ前回の台風は関東に近づくと左折しましたが、今回は右折。房総沖を北上しそうで、信州までは風も届かず、晴れたり降ったりがめまぐるしく交代。今年は春先から天候が読めない。梅雨はあったのかなかったのか? 夏らしい気圧配置にならないので台風が迷走しがちです。この数日間、ひんやりとする気温でしたが、今日は少し上がって最高気温23度、最低気温18度。と数字で見ると、昨日とあまり変わっていませんが、風もなく湿度がほぼ100%。体感的にはうっとしい。

                   

                  見慣れたツユクサをどアップで撮影。中心部の黄色い、たぶん雄しべなのでしょうが、独立した花のようにも見えます。長く伸びたのが雌しべかと思いきや、どうやら6本とも雄しべらしい。花びらは2枚・・・、いえいえ実は3枚あるという。下側の1枚は無色で目立たないらしい。4847酒器大写真でははっきり写らないぐらいイジケタ花びらがあるようにも見えます。このように詳しく見ていると、何やら不思議な構造の花ですね。同じ仲間で、ムラサキツユクサの方は、見るからに花びらが3枚。なぜか、こちらは今年あまり咲かなかったような気がします。

                   

                  今日の仕上げは酒器1本。大小2本とりかかっていましたが、急に大の方を納品することになって、小は途中のまま。ほっといても腐らないからいいや、といういい加減さです。

                  No.4847 銀流し 銅酒器 大  口径6.6cm 底径6.8cm 

                      高さ17cm 重さ454g   税込み価格 ¥25,920

                   

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                  人気の中堅作家 田嶋健 木版画展 ー真夏の版画市ー 8月7日(火)〜22日(水) 旧軽井沢 酢重ギャラリー

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                    近年、あちこちで見かける事が多くなりました田嶋健さんの木版画展です。

                    2018酢重/田嶋健展

                     

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                    台風の雨に洗われて  No.4846 両手鍋 銅蓋基本形

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                      アカツメクサとナスターシャム芽生え

                      雨台風だったようですが、軽井沢では遠ざかってから風が吹いて、花豆の棚やトウモロコシが倒れたようです。小枝や葉が道ばたに落ちて、濡れたままなので車は滑ります。道ばたでは泥やほこりをかぶって、きれいには見えないアカツメクサですが、雨に洗われて本来の輝きが戻っています。たくさんの花が丸くまとまって、全体でアカツメクサの花。一つ一つを見ると、マメ科らしい花で、平べったく輪生したらレンゲに似るでしょう。牛の餌とされる以前から、詰草の名が示すように、乾燥させて陶器やガラスの荷物に詰められて、ヨーロッパからやって来たのかもしれません。

                       

                      右はナスターシャムの芽生え。季節外れもいいところですが、無理矢理室内で冬越しさせた鉢植えが、春早くから咲き始めて、実を付け、それを植木鉢に蒔いておいたところ、忘れた頃に芽が出ていました。台風でびっくりした? 種を一度寒さに当てないと発芽しないかもしれないと思い、冷蔵庫に入れてみようかと思っていた矢先の発芽でした。これが順調に成長して、秋までに花をつけるか、人間のいたずらで季節をずらされて、花にしてみれば迷惑でしょう。もっとも、花屋で売っている花は、どれもがそんなめにあっています。

                      4846両手鍋基本形

                      写真にしてみると、前の二つと同じように見えますが、一回り大きくて、すりきり容量は2リットルあります。小振りではありますが、ちょっと気張っているようで、頼もしい道具になりそうです。

                      No.4486 両手鍋 銅蓋基本形  口径17.8cm 本体高さ9.6cm 全高約19.5cm

                       全重1.50kg   税込み価格 102,600円

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