スイセンは自己愛の美少年??? No.4821 小さな片手鍋浅型

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    スイセン2種

    チューリップのように掘り起こして植え替えしているようすはないが、毎年この時期には元気に咲いている。よく見ると5〜6種類はありそうですが、どのタイプも野生の強さを失ってはいないようです。毒があるので食べられることもなく、落葉樹が葉を広げて日陰になる前に一年の勤めを終えてしまう。地中海の暖かい気候が似合いそうですが、寒い軽井沢で氷点下になっても影響は見られません。

     

    ギリシャ神話の世界では、水に映った自分に恋したあげくに死ぬ美少年として登場する。1本だけならそんな気配もするが、群生していると笑顔でおしゃべりな子どもの集団。自己愛やら自己陶酔とは無縁な仕事暮らしですが、アーティストや職人には意外にそのタイプの人も多い。昔ならベレー帽にパイプ、今は作務衣。自分が作品になってしまって、蘊蓄と苦労話を語る。私の仕事場、高価な工作機械があるわけではないが、下手すると痛い思いをする道具がところ狭しと散らかり、踏むと足に穴が開く銅板の切りくず、むき出しのガスバーナーや硫酸のバット。とてもお客様を招き入れて、自慢話ができる環境ではありません。

    4821片手鍋浅

    作者はどうでもいいのですが、たとえ鍋と言えども作品は美しいにこしたことはありません。小振りでシャキッとまとまりの良い感じに仕上げました。1〜2人の食事では応用の広い形です。

    No.4821 片手鍋 浅型木蓋つき 外径18.9cm 内径17.1cm 本体高さ5.6cm 

     持ち手長14cm 重さ549g  税込み価格 ¥48,600

     

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    星のヒヤシンス? イタリア製厚手片手鍋の修理

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      星のヒヤシンス

      昨朝は氷点下でしたが、今朝は4度ぐらい。半世紀も前のことだったと思いますが、春になると多くの家の窓辺にヒヤシンスが咲いていました。いわゆる水栽培とよばれる大きな徳利型のガラス容器の上の半球形部分に球根をのせて並んでいました。球根からは下の水に向って根が伸び、葉が出て茎が伸び花が咲く。植木鉢や土がなく、なんとなく現代的、人工衛星や宇宙探検の時代にふさわしい新鮮さを感じていたのでしょう。

       

      すっきりと片付いてシンプルな色調の家には似合いそうですが、いたるところ、窓辺りと言えども雑然と道具やら本やらが積んである仕事場では、人工的な色数が多すぎて、植物の色がくすんでしまいます。冬枯れの寂しい大地から緑が芽生え、鮮やかな花の色に出会う喜び。スイセンやクロッカスの大振りな花ではなくても、陽射しに向って咲く小さなオオイヌノフグリでも、春の到来を目一杯告げているようです。写真左は「星のヒヤシンス」というらしい。正式な名前はちょっと調べただけでは見つかりませんでした。右は原種に近いヒヤシンスでしょう。花茎が伸びて横向きに咲いていますが、地際で上向きに咲く鮮やかな空色の花の強い印象にはかないません。

       

      片手鍋修理/石井健夫

      昨日修理したPentole Agnelli 社製の片手鍋。直径16cmあまり深さ10cm弱の割には重さが1.2kgあります。真鍮鋳造の持ち手が重いこともありますが、本体の銅板の厚さも2.5mm としっかり作られています。家庭用と言うよりプロ用として作られたものでしょう。この厚さになると、板金から手で鎚ち絞るのは不可能ではありませんが、特別なオーダーでなければちょっと厳しいかなというところです。この製品も機械的に成形したのち、側面を鎚って締めているようです。持ち手の裏側には、滑り止めの出っ張りが3段。良く考えられています。私が作る片手鍋の真鍮持ち手は、鋳造ではなく丸棒から鎚ち伸ばし、上面と側面に横向きの鎚目を施すことで滑りにくくしています。

       

      左上が依頼された時の状態で、汚れやこびりつきはなく、錫のはげ落ちと多少の腐食が見られます。錫が少しはげたぐらいで錆が出ていなければ使用上の問題はありませんが、銅素地に腐食が見られる場合はそれ以上進まないように早めに錫引きをいした方が良いでしょう。焼き鈍りや変形はなく、錫の引き直しのためにクリーニング。いったん、残っている錫を全て取り除き、その後に新しく錫引き。錫引きは本体全体を加熱しますので、その際に生じた汚れを硫酸で落し、ピカピカに磨き挙げて新品同様(新品の状態を見たわけではありませんが)に仕上げ。強度の空焚きや変形がなく、鎚ち直しが必要ない場合は、私が作っている同じ大きさの鍋の新品価格の20%程度の修理代になります。

       

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      1994年作、かなり使い込まれた両手鍋の修理 No.1416 

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        1416両手鍋基本形修理

         

        22年前に作った両手鍋ですが、良く使い込まれたうえに、強い空焚きで焼き鈍り、変形も起こしていました。大きさは直径が21.2cm、本体高さ8.4cm、最近のものではNo.4743 とほぼ同じ大きさです。焼き鈍るという状態は、銅の地金が高温になって柔らかくなり、冷えた後も柔らかい状態のままになることを言います。「鉄は熱いうちに鎚て」と言われるように、金属は一般的に高温では柔らかく加工しやすい状態になります。鉄は冷めると再び硬く戻りますが、銀や銅は冷えても柔らかい状態が維持されます。柔らかくなった銅をたたいたり曲げたりすると、硬くなり、鎚ち締めると言いますが、一般的には加工硬化とよびます。

         

        この性質を利用して、一度高温で焼き鈍した銅板を冷えてから手で持って、利き手の金槌で鎚ち変形させていく工程が、鍛造とよばれる作業です。一通り全体を鎚つと加工硬化で硬く、変形しにくくなりますので、再び高温に加熱し、焼き鈍ったものをまた鎚ち変形を繰り返します。深い形ほど、その工程を多く繰り返して目標の形に成形し、最後に何度か表面をきれいに整えると同時に硬く鎚ち締める仕上げ鎚ちの後、持ち手をつけます。強い空焚きは仕上げ鎚ち直前の焼き鈍った状態に戻っていることなります。

         

        今回の鍋はこびりつきや汚れをクリーニングすると、何度か空焚きしたようで、内側には銅地金の腐食が見られます(写真左上)。そのデコボコを少しでもならすために、少し強めに底の部分を鎚ち締めると、地金がいくらか伸びてきます(中段左)。底からの立ち上がりと側面も打ち締めますが、持ち手をはずすことが出来ないので、新しい地金から鎚つより難しい作業となります(右上)。今回は予想外でしたが、蓋も焼き鈍っていましたので、ツマミを取り外して鎚ち締めました。

         

        よく使い込まれた上に強い空焚きがあると、錫引きが容易にはできません。油に馴染んでいるのか、表面が変性しているのか、原因はよく解りませんが、融かした錫を表面に流して、のりの悪いところを削り落し、再度錫をひく作業を何度かくりかえします。特に今回は底の部分の腐食をしっかり覆うように、厚めに錫をのせました。最後に、一連の作業で汚れた外面をクリーニングしてから、いぶし色に変化させる硫化仕上げと、磨きで完成です。

         

        仕上がり寸法は直径21.4cm 本体高さ8.7cm 全高約22.5cm 全重2.01kg

        修理代は現在の新品価格の30%程度です。

         

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        葡萄風信子とは?? オープンが楽しみな小布施「蔵部」 酒器No.4818,19,20

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          ムスカリ2018.3.ブドウヒヤシンスと言って判る人がいるのだろうか。和名は葡萄風信子で、こちらは何やら風情漂うお名前ですが、やはりこの花を思い浮かべる人はあまりいないでしょう。開く直前の花は逆さ葡萄のようでもあります。春風に乗って季節の便りを伝えてくれる花と言うことでしょうか。球根植物としては背丈が低く、チューチップやスイセンの裾を埋めるように植えると良さそうです。一昨日の雪が融けた途端に咲き始めました。

           

          4818,29,20,酒器小小大

          酒器のオーダー、最後に小を2本と作りかけていた大1本を仕上げ。さっそく各10本を納品し、一安心。使われるのは小布施の「蔵部」で、4月中旬にオープンの予定だそうです。北斎館や高井鴻山記念館などが並ぶ小布施の中心地に、古い造り酒屋の酒蔵を改装して、美味しいお酒と料理を提供するレストラン。桜、桃、杏、林檎の花が終る頃には杏の実が実り、次々と収穫が進む豊富な野菜と果物・栗。一日で粋な芸術と花と豊穣な食材、端正な地酒を堪能できる現代の桃源郷です。

           

          No.4818 酒器小 口径5.6cm 底径6cm 高さ14.1cm 重さ306g 税込み価格 ¥21,600

          No.5819 酒器小 口径5.7cm 底径5.9cm 高さ14cm 重さ305g 税込み価格 ¥21,600

          No.4820 酒器大 口径6.6cm 底径6.8cm 高さ17.1cm 重さ458g 税込み価格 ¥25,920

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          春の雪は湿っぽくて重たい  No.4816,4817 酒器 大小

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            20180322雪低気圧が予想より南を通りましたが、にもかかわらず昨日は未明から気温が上昇し、雪は重たくべたべた。多いところで25cm近く積もりました。降り積もるさきから自重で圧縮された結果ですので、気温が低かったら40cmぐらいまでいったのではないでしょうか。重たい雪を夜明けとともに雪かきで、大汗かいて朝風呂。その後にやっと空きっ腹のお世話をすることに。たぶん、隣近所みんな同じパターンでしょう。これが土日祝日だと、軽井沢の住民は仕事が忙しい観光業・接客業と朝寝坊できる勤め人に二分されて、雪かきの時間もちぐはぐに。どちらかと言うと、仕事前に急いで出てくる人が、朝寝坊さんのところまで雪かきすることになります。

             

            4816,4817酒器大小

            さて、昨日も酒器の大小を仕上げ。前回は上から覗き込んだ角度の写真を載せましたので、今回は裏返して底をお見せします。お酒の量をケチるために上げ底なんて、飲ん兵衛さんをがっかりさせるようなことはありません。2合用と1合用としていますが、実際はそれぞれ420ml、220ml は入りますので、冷や酒では2.3合と1.2合。お燗するとお酒は膨張しますのでちょっと少なめに入れて下さい。底の刻印は作者の名前です。鏨(たがね)を小さな鎚で打って彫ります。字画が少なく直線なので、それほどむずかしい作業ではありませんが、失敗すると直しが困難です。底板をはめる前に打ちます。

             

            No.4816 酒器 大 口径6.6cm 底径6.9cm 高さ17cm 重さ459g

             税込み価格 ¥25,920

            No.4817 酒器 小 口径5.6cm 底径6cm 高さ14cm 重さ307g

             税込み価格 ¥21,600

             

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            春分の日に大雪警報 No.4814,15 酒器大小

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              20180321天気図今朝の天気図ですが、四国南岸にある低気圧はこの後、本州を縦断するコースをとると予報されています。それほど強い降りではありませんが、夜明け前からの雪は、気温が氷点下3度前後のために雨に変わることもなく、まだまだ明日の午前中まで続きそうです。11時には大雪警報が出て、現在の積雪は10cmあまり。昼飯をしっかり食べて、腹ごなしに1回目の雪かきをすませました。

               

              今日はお彼岸の中日で、勤め人は節分の日の休日。祝日と言われると、何を祝うのかちょっとわかりにくいところ。子どもの頃は、昼と夜の長さが同じ日だと思っていましたが、昼間というのは太陽が水平線にちらっと覗く瞬間から、夕方太陽が完全に見えなくなるまでのことですので、太陽1個分だけ昼が長いことになりそうです。水平線の見えない信州では、なにも実感はありませんが。

               

              マツヨイグサと春雪マツヨイグサの枯れた実に雪がのっています。お墓参りもたいへんでしょうが、檀家まわりのお坊さんも難儀なことでしょう。暖かい都会では、スクーターでスイスイと走り回るお坊さんがいるようですが、東京もみぞれぐらいは降っているのかもしれません。卒業式のシーズンで、慣れない着物姿の女子大生も苦労しているでしょうか。休日で悪天候だと、スーパーの食料品が売れ残って、閉店間際に値引きしますが、いくら安くなっても大量のぼたもちを買いだめする気にはなれません。

               

              4814,15酒器大小昨日の仕上げも酒器の大小。前回は黒い紙を背景に使って、あまりいい感じではなく、今回は白い紙です。そんなところを換えてみたところで、たいした違いはありません。上から覗き込む角度の写真も撮ってみました。

               

              No.4814 酒器 大 口径6.6cm 底径6.9cm

               高さ17cm 重さ459g 

               税込み価格¥25,920

              No.4815 酒器 小 口径5.6cm 底径6cm

               高さ13.9cm 重さ307g 

               税込み価格¥21,600

               

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              フクジュソウに続いて咲いた、迎春花オウバイ No.4812,13 酒器大小

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                迎春花一昨日の夜明け前は9度ありましたが、昨日は氷点下6度。一日で15度の違いですが、一昨日の最高気温と昨日の最低気温を較べたら、20度以上の開きがあったでしょう。2軒となりの石垣でオウバイ(黄梅)が咲き始めています。

                 

                中国名が「迎春花」と、春が遅い山国ではぴったりの名前です。近所では、前の記事に紹介したフクジュソウが数日早く春を迎えて咲き始めましたが、偶然でしょうか、どちらも鮮やかな黄色。スイセンの芽がでていますので、じきに黄色い迎春真っ盛りになりそうです。

                 

                花は解熱や利尿効果があると書かれていますが、乾燥させた花3~6gを煎じて飲むと言う。薄く小さな花をどれだけ摘んで乾燥させると、3gになるのだろうか。かなり高価で貴重な生薬になりそうです。乾燥させている間に、春風に飛ばされてしまったら、それもまた風流とたのしめるだろうか。悔しくて熱を出すかチビッテしまいそう。花は咲いているのを愛でるのが一番、ものによっては少し食べるのもいい。そろそろ山菜好きの人は、落ち着かなくなる季節です。

                 

                4812,13酒器大小昨日仕上げた酒器の大小。いくつもの電灯や外光をそのままに、黒いバックで撮影したら、銀流しの部分に周囲の色が映り込んで白くなりません。実物は右側の酒器小の中心部ぐらいの色合いです。

                 

                No.4812 酒器大 口径6.7cm 底径6.9cm 高さ17cm 重さ459g

                 税込み価格¥25.920

                No.4813 酒器小 口径5.6cm 底径5.9cm 高さ14cm 重さ305g

                 税込み価格¥21,600

                 

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                フクジュソウの開花は去年より10日早い? No.4810,11,酒器大小

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                  2018フクジュソウ例年より寒さの厳しい冬でしたが、3月中旬は一気に暖かく、フクジュソウが咲いています。去年23日の写真よりも背丈が伸びていますので、10日ほど早い開花かもしれません。雪が少なかったために、日当りが良いせいでしょうか。いかにも春の陽光を受けとめているようすです。でも、まだ油断はできません。去年は月末に40cmの大雪でした。

                   

                  去年3月の記事を見返していると、やはり酢重鍋と酒器ばかり作っています。花の写真も同じ。進歩しないなあと嘆くべきか、この齢になっても同じように続けられていることを喜ぶべきか、実のところはあまり何も考えずに、仕事を淡々とこなしているだけのようにも思えます。・・・と言い訳しつつ、今日も酒器です。

                   

                  4810,11,酒器大小

                  酒器の注ぎ口は、水切れの良さが命。うすく鋭くすればお酒が下に回ることはないのですが、そこが焼き物やガラスでは強度が保てないために弱点になります。銅は柔らかい金属といっても、弥生時代には剣にしたこともありますので、うすく鋭く研げば洗う時に指先が切れることに。最後の一滴までと、行儀悪く逆さにして舌で舐めるなんてことはしませんよね? うすく仕上げた後で、先端部を鉄のヘラでこすって、なだめるように滑らかに磨きますので、触って切れることはありません。

                   

                  No.4810 銀流し銅酒器 大 口径6.6cm 底径6.9cm 高さ17.2cm 重さ453g

                   税込み価格 ¥25,920

                  No.4811 銀流し銅酒器 小 口径5.6cm 底径6.1cm 高さ14cm 重さ302g

                   税込み価格 ¥21,600

                   

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                  春の雪にまだ硬く防寒態勢のオオヤマザクラの花芽 No.4808,09 銀流し銅酒器 小大

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                    オオヤマザクラ春雪昨夜は雪で、朝までに数cm積もりました。まだ3月は上旬が終ったところですので、珍しいことではありません。むしろ、下旬から4月にかけて、ドカッと春の雪が降ります。サクラの下で卒業式とはならず、べたべたぬかるんだ雪を踏んでの門出です。雪がなくても、冬の間深くまで凍結していた地面が融けるので、泥んこ道に変わります。

                     

                    写真は少しばかりふくらんだオオヤマザクラの花芽。咲くのはまだ50日ほど先のこと。コブシの芽のように毛に包まれてはいないので、硬く防寒態勢を保っています。例年より花芽の密度が低いかなという気がします。

                     

                    4808,09酒器小大

                    今日、ご紹介しますのは酒器の大小。と言っても、先週と同じじゃないかと言われそうですが、そのとおりです。上部3分の1には、最初に銀の含有率が7割を超える銀ロウを融かして塗り付けます。この作業が1度でむらなく塗れることはほとんどありません。高温で融かしますので、銅の地金は柔らかく焼き鈍り、鎚目を施しながら、中央部を絞り込み上下を広げる作業がしやすい状態になるわけです。先に鎚目と形を作ってから銀を流すと、全体が焼き鈍って、再度鎚ち締める必要が生じます。銀の表面をザラザラな鎚目にするのは、手で持った汚れが目立たないこと、すべりにくいことなどを狙っています。さらに平らに近い曲面の鎚面でザラザラの上を軽くつぶして、光が反射して光るようにしています。お酒の道具は趣味の世界。丈夫で機能的というだけではなく、手にとって楽しい道具でありたいものです。

                    No.4808 銀流し銅酒器小 口径5.7cm 高さ14cm 重さ301g 税込み価格 ¥21,600
                    No.4809 銀流し銅酒器大 口径6.5cm 高さ17cm 重さ450g 税込み価格 ¥25,920

                     

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                    春の雪が融けて、桃の節句は花粉症の始まり。 久しぶりに酒器3種

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                      春の雪

                      春の雪はいかにもだらしなく、ズルズルベチャベチャ。屋根からは雪融け水がジャージャーと降ってくるし、まだ凍った地面の上はゆるいシャーベット状。作業場と母屋の行き来はほんの数mのことですが、仕上がった作品を持って移動する時は、上からの水をよけて素早く。しかし、足下のぬかるんだ雪で滑って転べば、それも悲劇。

                       

                      週末にかけて急に暖かく、桃の節句に合わせて本当に桃の花が咲きそうな陽気でした。もちろん、軽井沢で桃が咲くのはまだふた月ほど先のことです。風が強く、花粉症の始まり。上田・長野方面、反対側の群馬県に下れば、早い春が楽しめるのですが、きっとスギ花粉に撃退されて、花見どころではないでしょう。山猿は地元の春を待ち望みながら、山でおとなしくして働いているのが良さそうです。

                      4805,05,07酒器3種久しぶりの酒器3種。しばらくは酒器のオーダーに追われます。中央と右は、小布施で4月に開店するレストランで使われる予定。小さな町ですが、見所満載の充実した観光地です。栗菓子で有名なところで、菓子店経営の食事どころが多く、競争の激しい地域。酒蔵を改造したお店で、きっと新しい客層を開発することと期待しています。春本番の頃に、ぜひお出かけ下さい。

                       

                      No.4805 酒器 大 口径6.5cm 底径6.8cm 高さ17.1cm 重さ453g

                       税込み価格¥25,920

                       

                      No.4806 酒器 小 口径5.7cm 底径5.8cm 高さ14.1cm 重さ302g

                       税込み価格¥21,600

                       

                      No.4807 小さな酒器 口径5.1cm 底径5.3cm 高さ14cm 重さ353g

                       税込み価格¥21,600

                       

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