焼け跡の横にカエデ新葉   No.5127 両手鍋 銅蓋基本形

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    焼け跡の横でこの時期のカエデの枝先に開く新しい葉が赤くなることは珍しくはないのですが、これはちょっと特別。6月に全焼した作業場のすぐわきで小屋の陰になっていた木から、今はたくさんの陽光を浴びて開いた葉です。75年前の敗戦の後、日本中でこんな新しい芽生えに励ませれたことでしょう。原爆を落とされて広島や長崎でも、廃墟の横では木々が鮮やか生命の色を最初に復活。私が生まれる3年前のことですが、当時の世相に比べれば、今回私が失ったものはほんのわずか。いまのところ、順調に仕事は進んでいます。

     

    COVID-19の流行再拡大で緊急事態宣言の再発令を望む声が多いと言われています。自粛という掛け声で経済を止めてしまうこと。それでも暮らしていける蓄えや高い給与を保証されている人はいます。しかし、その人たちでも、暮らしに必要なものや食料が途絶えたらどうなるのでしょうか。医療関係者の他にも、社会を維持するために必要な仕事はたくさんあり、一見したところ不要不急の仕事でも、お互いに連関しながら動いている経済の中で、小さな歯車が動かなくなることで全体が止まってしまうこともあります。火事の後で、おぼえている代表的な道具は買い直して制作を再開して見ると、小さななんでもないような道具によってほんの数分で片付く工程が、その道具の不在で作業全体が止まってしまうことが度々あります。普段はあまり意識しませんが、あらゆる生き物にとって日々の営みは、環境と他の生き物や物質との連関の中で、有機的なつながりをもって続けられています。

     

    私がこの半年間、COVID-19の情報や意見を追いかけてきた多数の専門家たち。その意見は様々に異なりますが、中でも重視してきた何人かは、人々の日々の営みをなんとか維持しながら、感染の拡大や症状の悪化を止める方法を模索してきました。「命か金か」などと声高に迫るようなことはしません。人々が大切にしているものは様々です。究極の選択を迫られることがあるかもしれませんが、COVID-19は死亡率の極めて高いペストや天然痘と違います。様々な営みを一律に強権によって規制するような状況には至っていません。感染によって強くダメージを受ける人々や、それを救うために働く人々を重点的に手当てしていくことが望ましいと考えています。経済を止めてしまえば、社会はその力を失っていくでしょう。長い目で見るなら、これから社会を担っていく若い世代から多くの可能性を奪い、さらに今後誕生する可能性がある命をどれだけ減らしてしまうのか。恐怖に駆られて騒ぐことなく、これからも静かに何がほんとうにだいじなのか考えていこうと思います。

     

    5027両手鍋基本形

    旧軽井沢の店頭に展示したその日のうちにお買い上げいただいた「再開第1作」と同じサイズの両手鍋です。すでにその店に出品してあります。
    No.5127 両手鍋 銅蓋基本形   口径211mm 本体高さ100mm 全高約214mm 全重2.06kg

      すりきり容量約3.1リットル      税込価格 ¥137,500

     

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    梅雨はあけるのでしょうか? 冷害の恐れ       No.5126 つる鍋

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      2020073003時天気図今朝3時に起きると、なんだか寒い。最低気温15度台。昨日も16度台で、最高気温は23度。酷暑が続くと地球温暖化と騒ぐマスコミも、こんな時は何も言いません。冷害、日照不足が農業生産に大きく影響しても、農業人口が減り、食物の自給率がここまで下がると、一般の人は関心がないのでしょう。感染対策で経済を破綻させて借金でお金を配る。そんなことが長く続くはずもないし、続ければ国も国民も外国から食料を買う力がなくなるでしょう。外国だって、パンデミックと気候の悪化で食料生産が減る可能性があります。売ってくれるとはかぎりません。食料を買う代わりに相手に売れるものを作っているでしょうか。技術の劣化、生産性の低さ、外国と太刀打ちできるものづくりなんてとっくになくなっています。勤勉で上の言う通り働く労働力を売ることになるのでしょうか。すでに色々なところで、外国企業の下請け化が進んでいるようです。若い人は海外へ出稼ぎに? 井の中の蛙から脱却するにはいいかもしれません。

       

      写真は今朝3時の天気図です。今年は台風の発生がひじょうに少ないことにお気づきでしょうか。春から7月末までに、例年なら5〜10個の台風が発生しますが、今年はわずか2個のみ。エルニーニョ? 台風が発生する海域の海水温が低いのでしょう。熱ければ騒ぐマスコミも黙っています。オホーツク海高気圧が南下して、東日本は気温が下がっています。東北では冷たいヤマセが吹き込んでいることでしょう。この半年、売り場からマスクが消えたり、ラーメンやスパゲッティーがあっという間に消えるのを見てきましたが、凶作の予想が発表されたとたん、米も消えるかもしれません。人々がそれぞれの場で営々と続けて来た生産、お互いに供給や流通の緻密な網で支えて来た商業、日々の営みを支えて来たサービス業、それらの総体が経済と呼ばれるものの実体で、安易にお金を配って止めてしまえば、簡単に回復するものではありません。火事で1ヶ月近く制作を止めていましたが、火事の後片付けを手伝ってくれた人、作業場の再建を手伝ってくれた人、再開の記事を喜んでお祝いしてくれる人、再開第1作の写真を見て涙がでるほど嬉しかったというメール、第1作が店頭に出るのを待ってその日に購入してくれた人、そんなたくさんのつながりは、たとえ休業補償が出るとしても仕事をやめてしまえばすべて消えてしまいます。経済より命が大事だと言葉の上だけで言うのは、お金さえ配ればなんでも片がつくとでも思っているような気がします。

       

      5126つる鍋

      久しぶりにつる鍋です。在庫がほとんどない状態なので、1番の売れ筋を作りたいところですが、いろいろなものを作ることで、火事で足りなくなっている道具の点検や補充、作業工程を忘れないためにも必要です。と言っても、つる鍋が売れないと思っているわけではありません。温かみと変化にとむ、個人的には好きな形です。

      No.5126 つる鍋 木蓋 外径202mm 内径186m 縁までの高さ83mm

        つるを立てた高さ190mm  重さ1.0kg  折り返し部までの容量約1.7リットル

      税込価格 ¥71,500

       

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      新しい作業環境はコンパクト・シンプル・機能的に?        再開第3作目は小さな両手鍋 No.5125 両手鍋 基本形

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        新作業場1

         

        新しい作業場の光景。火災の前は12畳ほどの独立した作業小屋で仕事していましたが、とりあえず新しい場所を探すことを断念して、すぐに制作を再開できるように母屋の一室を改装して作業場としました。すぐ横が台所と事務室や今に使っている部屋ですので、汚れが作業場から出ないように注意しています。不要なものは片付けて、一番苦手な「お掃除」をマメにするようになりました。6畳間に押入れですので、前に比べると半分の広さ。銅板やパイプなどの資材は外にあるガレージに移し、裁断などの荒っぽい仕事はそちらでやります。仕事を再開してみると、意外に6畳間でもまだ余裕があります。これまでどれだけガラクタに埋まって作業していたのか、シンプルで機能的な作業環境を作っていこうと心がけだけは神妙に。気がつけば一日中、家から一歩も出ないで・・・なんてことがないように、健康管理も必要ですね。

         

        5125両手鍋基本形

        再開第3作目は小ぶりの両手鍋です。すりきり容量が6カップ強ありますので、楽に2合のご飯が炊けます。味噌汁やちょっとした煮物にも手頃なサイズで、小人数のご家庭では毎日使われるでしょう。新ジャガで小芋の煮っころがしなんて、鍋のまま食卓に出して食べたくなりませんか?

        No.5125 両手鍋 銅蓋基本形  口径157mm  本体高さ78mm  全高169mm

          全重1.08kg    税込価格 ¥78,100

         

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        南側の見通しが良く、明るく閉塞感もなくなりました     再開第2作目は片手鍋 深型 No.5124

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          作業場消失前景

          左の写真は焼けた作業場の北側の壁、母屋との間は3mほどで、ここで母屋に火が移らないように水をかけていました。窓ガラスが割れている以外、ほとんど無傷に見えますが、内部は丸焼け。壁がトタンだったことと、火元の木工所のように可燃物が多くはなかったことで、それ以上の延焼は食い止められました。端から順番に火が回ってきたのなら、トタンの壁で覆われていたのだから、反対の端から道具を運び出せたかもしれませんが、炎だけではなく高温の強い熱風がプラスティックの屋根を融かして内部に吹き込み、至る所から発火したため、危険で中には入れませんでした。

           

          1ヶ月が経ち、隣の焼け跡を解体していた業者により、こちらの作業場も撤去。大きな残骸は重機で30分もかからず取り壊されて、綺麗に整地が終了。母屋の玄関からほぼ同じ角度で撮った右の写真では、風景が全く違って見えます。寒冷地なので、南側が開けていると日当たりも良く、住環境は一挙に改善しました。

           

          5124片手鍋深3

          本格的に制作を再開して、第2作目はやはりベストセラーの片手鍋 深型3カップ用です。代表的なものが確実にできるかどうかで、作業環境の評価や道具の不足を判定することができます。作業の途中で足りない道具があったり、見た目では再生できたと思った道具が熱で焼きなまって、使い物にならなかったり。まだしばらくはたびたびネット通販やホームセンターの世話になりそうです。

           

          No.5124 片手鍋 深型3カップ用   口径126mm  本体高さ81mm  持ち手部全長134mm

            重さ597g   すりきり容量約950ml      税込価格 ¥46,200

           

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          作業場火災の後、再開第1作 No.5123 両手鍋蓋基本形

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            5123両手鍋基本形

            1ヶ月ぶりに新作。久しぶりの仕上げですので、問題なく出来上がっているか、以前より丁寧に観察しています。再開第1作は、やはり一番の代表作で行こうと決めてはいましたが、脇目も振らずに邁進というわけではなく、並行して浅めの両手鍋や小ぶりの両手鍋、ベストセラーの片手鍋も鍛つています。工具の多くにさび止めと磨きに使った油が残り、手が油で汚れるために、度々軍手を替えたり感染症対策ではないのに手を洗ったり。しかし、試運転中の作業環境はすぐ横に水道とガスがあり、その点は以前より効率良くなりました。

             

            焼け跡1

            あまり公開するべき光景ではないかもしれませんが、火災の跡です。先の見通しが立ってから報告をと思って、今まで書きませんでした。ちょうど1ヶ月前、隣の木工所で発生した火事が、路地を隔てた私の作業場に延焼して、内部は丸焼けに。トタンの壁は残っているのですが、木工所には木屑やガスや油などの可燃物が多く、炎による延焼というよりは高温の熱風が吹き込んで内部が一気に焼けた感じです。こちらの屋根が透明なプラスティックだったため、熱風が上から入り、中のものを運び出すのは危険でした。数メートル離れた母屋との間で、母屋に火が移らないよう園芸用のホースで水をかけるのが精一杯。

             

            この作業小屋がついているので借りた借家ですので、他へ越すことも考えて調べましたが、COVID-19の影響で人が移動せず、その上に佐久地方は感染者がほとんどいないため、東京の人が避難場所として家を買ったり借りたり、空き家がひじょうにすくない状況のようです。のんびり探してもいられないので、母屋の一室の畳と安い絨毯の上にコンパネを置いて板の間に改造し、周囲の壁は保全と防音を兼ねてエアパッキングで包み、急遽作業部屋に改造。7月の初めには制作作業を試運転しながら、足りない工具を補充に毎日、ネット通販とホームセンター通い。まだ元どおりとはいきませんが、1週間前から本格的に始動して昨日再開第1作目の仕上がりです。焼け跡の片付けは何人もの近隣の友人に助けられましたが、母屋の広さに任せてためこんだ、要るのかいらなのかわからない膨大なモノモノモノ、こういうのは本来ゴミというべきでしょうが、そちらの整理の方に時間がかかったかもしれません。日頃の暮らしぶりを反省です。

             

            No.5123 両手鍋 銅蓋基本形  口径213mm 本体高さ107mm  全高215mm  全重2.04kg

              すりきり容量約3.3リットル     税込価格 ¥137,500

             

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            暴れ梅雨と豪快な夕陽   酒器大小No.5093~5122

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              20200709夕陽

               

              西日本は梅雨前線が停滞しているというより、西から低気圧が次々と到来して、たびたび大雨になっているようです。私がいる中部地方は例年よりも雨と晴れ間がはっきりしている感じがします。雨上がりの夕空は、大気中の水分が多いせいか、美しい夕焼け空に。台風が通過した後も、このような空を見ることがありますので、やはり通常の梅雨とは少し違うのでしょう。水害=異常現象=温暖化による異常気象という図式で片付けてしまうと、災害に至るメカニズムを細かく解明できません。九州が豪雨に襲われるのは、東シナ海の海水温が高いのかもしれませんし、中国内部の揚子江流域でも水害が起きているなら、偏西風のコースが変化しているのかもしれません。森林や水田の保水力が減って、河川の流量が一気に増えるのかもしれませんし、千曲川や多摩川で起きた水害のように、ものもと河川敷や遊水池だった場所を開発したせいかもしれません。いくつかの要因が重なると大きな災害になるのでしょう。複数の視座から複数のものさしで見ることが要求されます。

               

              5093~5122酒器大小

              4月の末から取り掛かり、5月いっぱい、さらに6月前半にやっと完了。夏前最後の大仕事となりました。COVID-19の影響で予定通りに開店できるのかわかりませんが、新しいお店で使われる予定の酒器。大勢でさわぐ宴会よりも、数名で静かに飲み交わす雰囲気にむく酒器、穏やかに思いをめぐらしながら一人手酌で一日を閉める充実感。多くの人にそんな時間を楽しんでいただければと思います。

               

              酒器 大 口径・底径65~70mm 高さ約170mm 重さ約455g    税込価格 ¥26,400

              酒器 小 口径・底径55~60mm 高さ約140mm 重さ約300g    税込価格 ¥22,000


              独特の風貌ながら、破壊力のある大顎を持つミヤマクワガタ        両手鍋 丸縁タイプの修理

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                ミヤマクワガタ

                 

                仕事場に大物の来訪です。エラが張っているというか、特徴のある頭部が力強い印象で、怪獣好きの子供達には人気があるらしい。出っ張った部分の内部に筋肉が発達して、あごで挟む力は他のクワガタより強く、指を挟まれると出血することもあるという。喧嘩するとカブトムシの体に穴をあけるそうです。

                 

                他のクワガタやカブトムシにくらべて、昼間も行動することが多く、見つけやすいと言われていますが、子供の頃の東京ではノコギリクワガタの方が圧倒的に多かった気がします。60年以上前のことですので、自然環境も随分変わっていて、棲息する昆虫も異なってきているのでしょうか。しかし、小型のコクワガタであっても、カブトムシの仲間達を見つけた時のワクワク感は変わるものではなく、いい歳とっても残っています。昆虫は一般に他の動物にくらべて、体の大きさの割に足が細く、大きな体で木の幹にしがみついて他の甲虫と喧嘩するのに、こんな足が細くていいのだろうかと余計な心配。繁殖相手の確保のために喧嘩する場合は同じ種のオス同士でしょうが、喧嘩の原因が樹液が出る木の場所取りなので、競争相手はいろんな種に。スズメバチなども参加する異種間格闘技になります。

                 

                半田/柳澤両手鍋修理

                こちらも前の記事と同じお客様から修理を依頼されたもので、随分前に作った両手鍋です。たっぷりと安定感のある道具ですので、修理で新品の状態に戻り、台所の即戦力復帰です。新しい木蓋をつけて納めました。

                 

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                繊細で美しい柄のサカハチチョウ   つる鍋の修理

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                  サカハチチョウ春型雌

                  作業場の中で死んでいた美しい蝶。左側の写真で見える翅は、本来たたまれた時は内側になります。タテハの仲間は、私にはなかなか識別できませんが、右の写真で見える外側の細かい柄に特徴があり、図鑑で調べるのは容易でした。サカハチチョウ春型のメスです。夏型は全体に濃いこげ茶色に、八の字を逆さまにした白く太い線が目立ち、名前の由来だとか。細かい柄と微妙な色合いには不似合いな、ちょっとガサツなネーミングですね。

                   

                  この仲間は、山歩きしていると汗を吸いに腕に止まったり、獣のフンに群がったり。時には獣の死体にも寄ってきます。そんな習性からでしょうが、昔から蝶は不吉なものとされることがあり、いまも蝶に対して拒絶反応を示す人がかなりいます。私の世代では、小学校の夏休みの宿題で昆虫採集というのが一番ポピュラーでしたので、年取ってからも昆虫少年だったことを語る人はたくさんいます。標本箱に虫ピンで刺されて並ぶ昆虫。虫ピンという名前も今は使われないかもしれません。頭のない待ち針と言っても、待ち針さえ洋服屋でズボンの裾かがりをする時ぐらいしか見かけなくなりました。小動物であっても、昆虫以外の動物を針で刺して標本箱に並べるということはあまりないでしょう。死んで標本にされてもなおその美しさが保たれることが、小学生から専門家までが感じる動機に違いありません。子供の頃、腐らないように腹部に防虫剤を注射する時のかすかな心の痛み。

                   

                  生きているものを捉えることは現在あまり推奨されず、虫取り少年達も捕まえて観察した後は逃がしたり、餌を与えて飼育したりが夏休みの自由研究の中心。自然が豊富と思われる信州の山間部にいても、近年は蝶の姿がとても少なく感じられます。もちろん子供達が捕まえて標本にするからではなく、むやみに使われる農薬が一番の原因でしょう。ヨーロッパに比べて、日本の農薬規制はゆるく、TPPや貿易協定でさらにその弊害は大きくなりそうです。

                   

                  半田/柳澤修理つる鍋

                  昨年末から依頼されていた鍋の修理ですが、展示会などが立て込んでいて、仕上げられたのはこの春。かなり以前に作ったつる鍋で、当時はまだつるが銅製。現在の真鍮製に比べると素材が柔らかいために太くしてあります。よく言えば素朴で力強い印象。修理後の写真は撮り忘れたのか見つかりませんが、もちろん綺麗に復活してお客様の手元の戻っています。

                   

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                  キジやクマの目撃が増えたのは、人間が引きこもっていたせいでしょうか?     新品同様に戻った両手鍋の修理

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                    良い出来の写真ではありませんが、かなり遠方を歩く雄のキジ。春先から、例年になくたくさんのキジを見かけます。繁殖期を前に縄張りとメスを呼ぶ元気な声を聞くだけではなく、胸を張って人の前を横切って行きます。数が多く感じていましたが、もちろんカウント調査をしたわけではありません。秋の狩猟期間はとくにそうですが、この季節以外では人目に触れないように用心しているキジのオスも、春は自分の存在を力一杯アピールしています。あちこちで聞こえる鳴き声の数だけ実際にいると考えられます。

                     

                    この春は、キジだけではなくクマの出没が多いような気がします。町内にいるクマの数はほぼカウントされていますので、目撃例が増えたということでしょう。町内でも森林地帯に接している地域に住む私にとって、クマは以前から身近にいる野生動物です。夜の間に、仕事場の周辺を徘徊していた形跡を感じることは度々ですが、実際に遭遇することはあまり多くはありません。彼らの方から人間の気配を感じて避けているのでしょう。特に私は野生動物から警戒される何かがあるようです。森の中で大きめの木の下を通り過ぎた後、後方でどさっと何かが落ちる音で振り向くと、クマが逃げて行ったことがあります。きっと木の上で怖い思いをしながら人間が通り過ぎるのを待って飛び降りたのでしょう。本来、人間を避ける臆病なクマたちが今年はどうして目撃例が多いのか? クマが増えたのでなければ、考えられるのは逆に人間が減ったということ。クマの生息地を歩く人間が減れば、彼らは安心して身を晒しながら行動します。冬眠から醒めた頃、逆に人間は自粛自粛で引きこもり巣篭もり始め、クマはのびのびと行動できた。自粛解除で人間が増えて、遭遇する確率が高まっているのでしょう。チェルノブイリや福島原発事故で人間が減った地域では、野生動物が増えていますが、それがあちこちで一時的に起きた思われます。

                     

                    両手鍋の写真は、5月下旬に修理が終わったものです。強度の空焚きですが、大事に使われていたらしく、他には問題点がありませんでした。ご覧の通り新品同様、そのまま展示会に出してもおかしくない仕上がりで、お客様のところへ再出発。家で食事をする割合が増えていますので、きっと活躍していることでしょう。

                     

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                    オダマキってなんでしょう?   No.5092 片手鍋 浅型3カップ用

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                      オダマキ2020

                       

                      5月に撮った写真ですが、つい最近まで咲き続けていました。苧環というものを知らない人にとっては、「おだおだクダ巻いてんじゃないよ〜!」とどやされているような名前ですが、まだ木綿が普及していなかった昔、麻が庶民の服だった頃のもの。私も実物は見たことがありませんので、詳しくは調べてみてください。近年は輸入された多彩な西洋オダマキが多いのですが、軽井沢の寒冷で荒れた砂地でも毎年勝手に咲いてくれますので、道端や石垣でも野生化しています。園芸種に負けない存在感と、少ししつこく感じる西洋オダマキの彩りより、こちらの方が風景にも合っています

                       

                      毎度おなじみの片手鍋で、雪平鍋が欲しいという方にはこれをお勧めしています。サイズはすりきり1リットルの3カップ用とすりきり1.2リットルの4カップ用を作っていますが、5カップ用というオーダーにも応じられます。あまり大きなものになると、長時間火にかけることが多く、黒檀の手が焦げやすくなります。

                       

                      No.5092 片手鍋 浅型3カップ用

                       口径149mm  本体高さ71mm

                         持ち手部全長131mm  重さ604g    

                               税込価格 ¥44,000

                       

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