高さ73mm 重さ1.15kg
折り返し部までの容量約1.6L
税込価格 ¥92,400
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12日の昼過ぎ、標高が300mほど低い佐久市に出かけた時は雨。気温は4度。帰り道の御代田町ではみぞれで気温は3度。軽井沢に戻ると雪で気温は2度。プラスの気温でも雪になるのは、上空は0度以下だからか。2〜4度が雪と雨の境目。累計するとこの冬はすでに1mを超えているだろう。降り始めが2月に入ってからなので、強い昼間の日差しで融けるから助かっているが、1月だったらかなり難儀しているだろう。
明け方まで降ったらかなりの積雪になるのを覚悟していたが、早めに止んだらしい。傾いた屋根の左部分は昨日の新雪。右の一段高い部分は、残雪の上に積もった新雪。場所によるが10〜15cmといったところか。先月以来、何度目の雪かきだろう。春の雪は重い。
酒器大小を仕上げて、小の方は他の鍋4点とともにすぐ出荷、九州のギャラリーに向けて発送。5月中に酒器大小10個ずつのオーダーがあるので、在庫がほとんどないという状態が当分続きそうだ。
作っているものは飾りものではなく、どれもが道具。誰かが使うことで存在価値が生まれるのだから、作ったものがどんどん人手に渡っていくのは当然のこと。仕事場に展示場や個人ギャラリーを持つことは終生なさそうだ。
No.5653 銀流し銅酒器 小
口径56mm 底径58mm 高さ141mm 重さ304g
税込価格 ¥27,500
No.5654 銀流し銅酒器 大
口径65mm 底径68mm 高さ170mm 重さ459g
税込価格 ¥33,000
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ふだんは一日中下向いて仕事しているが、雪や霜の輝く朝はたまに見上げることがある。葉が茂っている時期には見にくい木々の枝ぶりが分る。左はコブシ。花芽が膨らんでいるが、開花まではまだ1ヶ月あるだろう。大きな枝も小さな枝も太陽の光を葉が無駄なく浴びられるように、左右に広がって伸びている。
右はカラマツ林を背景に立つイチョウ。落葉広葉樹の印象があるが、葉を落として幹と枝だけになると、針葉樹の樹形を思わせる。イチョウは針葉樹と広葉樹という分類からはちょっと外れた特殊な存在。進化の系統をたどると、古い時代の植物の生き残りらしい。秋の鮮やかな黄色の落ち葉を見ると、広葉樹の網目状の葉脈とは違う構造。葉の形から鴨脚(いちょう)と書くことも。ナッツ類とは違う不思議なギンナンの味。古いと言われようが「化石」と下げずまれようが、イチョウは貴重。
内径が約20cm。和食なら鍋料理、湯豆腐、煮物、いろいろいける。そこは洋食でも一緒で、用途の広い道具です。卓上コンロでも、オーブンに入れてもよし。
通常、もとになる銅板のサイズは直径が・・26cm、28cm、30cm、32cm・・・と2cmおきの偶数で作りますが、これは29cm。成形型があるわけではなく、フリーハンドで鎚つので奇数サイズだからと言って何か変わることはありません。手間も28cmと30cmの間ぐらいなら、価格も中間。のせる木蓋も2cmきざみで売っているので、なにも問題はありません。オーダーされる時はご希望の内径や高さと容量(この場合は折り返し部までの)を言っていただければ、それに近いサイズで仕上げます。なかなかぴったりとは仕上がりませんが・・・腕が悪い?気まぐれ?腹の空き具合?虫の居所?
No.5662 両手鍋 丸縁 木蓋
外径257mm 内径210mm 高さ73mm 重さ1.15kg 折り返し部までの容量約1.6L
税込価格 ¥92,400
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しばらく前の雨氷の写真。若いナラの小枝が氷に包まれて、何倍もの太さで輝いている。
少し前コロナ以前の話ですが、国民総生産GDPを比べるより、幸福度を比べることが流行ったこともある。先ほど、日本のGDPはドイツに抜かれて4位に後退と騒がれていたが、日本の人口はドイツの1.5倍ほど。国民一人当たりで計算すると31位らしい。幸福度では47位だとか。
スイカズラの芽と葉が氷に覆われ、あたかも「春の氷漬け」。立春のあたりから雪が多く、昨日も20cmほどの重たい春雪を雪かき。軽井沢では5月の連休明けに雪が降ったこともあるので、今年特別に寒いわけではない。天候の揺らぎ幅が大きいということか。社会の揺らぎも大きいが、それを見る人の心は氷漬けになってはいないだろうか。
明け方まで降った雪は積雪20cm程度だろうか。前の雪が残っているところは30cmを超えている。気象庁も「警報級の大雪」などと曖昧なことを言わず、大雪警報の放送が流れた。
朝から雪かき。春の雪はベタベタひっつく重たい雪で、朝飯前に路地を1m幅で60mほどの雪かき。さすがに腹が減ってフラフラ。
1月にオーダーを受けた両手鍋「酢重鍋 小」。最後の工程、錫引きと硫化仕上げの直前に「酢重」の銘を彫り込むのだが、ここで失敗するとそれまでの20時間の仕事が無駄になる。タガネ(小さいノミのようなもの)を金づちで打って彫るのだが、アカギレだらけでボロボロの指が痛む。
No.5661 両手鍋 銅蓋 銘「酢重」
口径187mm 本体高92mm 全高193mm 全重1.58kg すりきり容量約2L
税込価格 ¥132.000
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二十四節気では「雨水」が終わって今日から「啓蟄」だという。雨水の2週間、確かに雨が降ったが、その雨は凍りついて雨氷に。それから何度も雪が降って、昨日も小雪が舞っていた。
下界ではソメイヨシノはまだだが、いろいろな桜の咲く写真がインスタに掲載されている。菜の花も咲いて、虫たちの出番だろう。こちらでは、手前左のオオヤマザクラの蕾もまだ硬く、虫たちの春はまだまだ先のこと。それでも陽射しには春の強さが感じられ、鳥たちには虫より先に春がやってくるようだ。
なだらかな丘の向こうに険しい山の見える雪国の光景?にはちょっと無理があるが、大きさのわかるものがないと全体のスケール感が判らない。手前のふくらみと遠景の間には路地があって、そこから雪かきで積み上げたのが後ろのゴツゴツ。せいぜい50cmほどの高さ。
小さなものを見ながらそこに大きな風景を感じ取ることは、錯覚とは限らない。積極的に「見立てる」ことがある。茶碗の底のシミ、壁や天井の汚れが何かに見える。盆栽や盆景を楽しむ。子どもが自分でも操作できるミニチュア玩具。大人になっても好きな人が多い。物差しを取っ払うと、小さな世界が大きく広がる。
このところ中型の鍋の下ごしらえばかりだったので、久しぶりの完成品。両手鍋長円縁ですが、浅めのバランスなので広く感じます。半年ほど前に作ったものをお買い上げいただいたお客様から、もう1点というオーダー。寸法と簡単な写真は残っていますが、曲線の微妙な感じは再現できているか判らない。寸法というのは2点間の直線距離で、2点間には無数の曲線が引ける。直線は1本しかないが、曲線は自由自在。全てが曲線と曲面で構成されるこのデザインは数字だけでは再現しにくい。一度に同じものをという注文の場合は、まあこんなものかと見比べながら作るのだが。
No.5660 両手鍋 長円縁 木蓋つき
全長331mm 外径287ミリメートル〜 内径248mm
全高78mm 折り返し部までの高さ44mm 重さ1.31kg
税込価格 ¥137,500
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雨氷に包まれて輝く草や木。地表は氷点下だが上空は温かいのか、降る雨が雪にならない微妙な気象条件で見られる雨氷。細い枯れ草に降った雨が凍り、次第に太く。一気に重くなればすぐに倒れる枯れ草でも、形を保ったまま少しづつ氷をまとってそのままの姿で氷漬けに。踏んで歩くのがもったいないような・・・。枝に残るナラの枯葉も雨氷に包まれて輝く。まだ冬枯れの世界に幻想的な光景をもたらす。
このところ、株価の上昇で世間は騒いでいる。ほぼこの国だけがGDPマイナス成長にもかかわらず、なぜ? 中小企業の倒産は増え、インボイスの影響もあって零細・個人事業者の廃業も多い中で、なぜ株価が高騰するのか。早晩、融けて消える輝きではないのか。
仕上げ鎚ちに入って手こずった片手鍋浅型小。6時間ほど予定より余分にかかったが、半日遅れといったところか。生ものではないので、時間の経過は出来不出来には関係ない。
前作、片手鍋浅型大との比較。元の銅板直径は小が22cm大が24cm。口径が151mmと160mm、本体高が75mmと78mm。あまり意味はないが、口径x高さは11325対12480。元の銅板直径は大が1.09倍。口径x高さでは1.10倍だが、容量は1Lと1.3Lで1.3倍になる。立方体では一辺が1.1倍になると体積は1.33倍になるが、上が閉じていない器では少し少なくなると言ったところか。価格の比は1.08倍だから、大きい方が割安ですが、毎日使う道具ですので使いやすいサイズを選んでください。
No.5569 片手鍋 浅型小
口径151mm 本体高75mm 重さ642g すりきり容量約1L
税込価格 ¥52,800
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一度すっかり春の気温になった後、しばらく雪や雨氷の日が続き、一昨日は一日中降り続く。世間は3連休だったらしい。週明けの朝は朝飯前に雪かき。雪道を小・中学生が登校していく。重たくベタつく雪で冬枯れに森はウェディングドレスをまとって輝いている・・・というのは人間様の勝手な感傷で、枝が折れる木にとっては迷惑な雪だろう。積雪は20cmほどだが、前の雪が残っていたところでは30cm近い。
雪の重みに耐えているように見えるアセビ。つぼみがかなりふくらんでいる。気温が低いと雪はサラサラで、昨日のべた雪のようにのしかかられることはない。早くからたくさんの蕾を用意して、きっとたくさんのタネをつけるのだろう。毒があるのでタネも小さな苗も生き残る確率が高いと思うが、それにしてはそこら中アセビだらけ、という増え方はしない。抑制因子はなんなのだろうか。シカやウシも食べない毒の木にも天敵がいるのだろうか。
続けて片手鍋浅型大。深型の方は圧倒的に小(3カップ用)が多いが、浅型は大小半々ぐらいか。大はすりきり容量が1.3L。汁ものだけではなく短時間の煮物にも向くので、用途は広い。
「大は小を兼ねる」と言って大きい方を選ぶ方もいれば、ぴったりサイズが使いやすいと思う方もいる。いつでも自由にサイズを選べるよう在庫を増やしたいが、1月末の展示秋終了後、在庫は底をついたまま増えない。この片手鍋もオーダーで、行き先は決まっています。
No.5658 片手鍋 浅型 大
口径160mm 本体高78mm 重さ742g すりきり容量約1.3L
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昨日2月24日は左の雨氷と右の氷柱(つらら)が同時に見られた。どちらも氷には違いないのだが、雨氷のもとは雨で氷柱の元は雪。地表近くの温度が氷点下で降った雨が凍るのが雨氷。上空の気温も低いと雨にならず雪が降るので、0度前後の微妙な温度の時にできるようです。地表近くの植物などが雨で濡れてその水が凍り、さらにそれに降った雨が次々と凍ることで、厚い氷を纏うようになる。
一方の氷柱(つらら)は屋根などに積もった雪が昼間の陽射しや屋内からの熱で融けて水になり流れ落ち、気温が氷点下だと陽射しの温もりがない軒の端っこで再び凍る現象。雨氷は気温が低い雨の日に見られ、氷柱は晴れの日に見られることが多い。氷柱はその中に何も芯になるものがなくてもできるが、雨氷は雨水を表面に受け止める何か、木の葉や枝がないとできない。一昨日は車全体が5mmほどの雨氷に包まれて、ドアも開かず、お湯をかけて融かす羽目に。
片手鍋の浅型、よく雪平鍋と呼ばれるタイプですが、大小作っていてこちらは大きい方。すりきり容量は1.3L。実用上4〜5カップ。小さい方で1L、同3カップ以上。
デパートの展示では会場が広いせいか、大きい方がよく売れます。人数にもよりますが、ミルクなら小さい方、味噌汁なら大きい方かなというところ。ちょっとした煮物にも使えて、出番の多い道具です。
No.5657 片手鍋 浅型 大
口径165mm 本体高78mm
重さ751g すりきり容量約1.3L
税込価格 ¥57,200
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一昨日の雨が今日は雪。変な雪で顔の当たると痛い。氷が混ざっているのか。気温が下がってひょうてんか4〜5度、降る雨どんどん凍っていくので、枝や葉の周りには分厚い氷。雨氷と言うのだろうか。写真はスイカズラを覆う分厚い氷。
今日は灯油の安売り日なので、昼休みに出かけようとしたら、汚れたオンボロぐるまが輝いている。車が大きな氷の塊になっていいる。もちろんドアも開かないのでエンジンをかけて温めることもできない。ドアノブやドアの隙間にお湯を注ぎ、フロントガラスには風呂の残り湯を。雪より10倍は手強い相手。生命の源、水は変幻自在。
今朝23日は普通の雪が積もっている。気温は氷点下5度。一昨日まで菜種梅雨のような前線が列島南岸にあって雨だったのが、昨日から気温が下がり、雨と雪と氷が混在。降った雨が凍りつく雨氷?
たぶんナラの枝だと思うが、去年の残り葉も今年の新芽も氷の中に。枯葉は良いが、新芽は生きているのだろうか。動物なら凍死と窒息死のダブルパンチだが、植物は平気なのかもしれない。春になってみないとわからないけれど。
バレンタインとやらも終わってつぎはひな祭りかと思っていたら、世間は今日からまた3連休らしい。今月は閏年で29日あるが、休日祝日が10日なのでサラリーマンが働くのは19日ということか。ちょっと浮かれすぎではないだろうか。
働きたいときに働き、休みたいときに休むというのが理想かもしれない。一斉に休日祝日を決められても、休日の方が忙しい職業もたくさんあるし、私のように関係ない者もいる。もっと自由に、もっとしなやかに・・・。
No.5651 銀流し銅酒器 小
口径56mm 底径58mm 高さ141mm 重さ305g
税込価格 ¥27,500
No.5652 銀流し銅酒器 大
口径66mm 底径67mm 高さ170mm 重さ460g
税込価格 ¥33,000
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立春の翌日2月5日。大雪の深夜に訪問者。キツネ、正確には北海道のキタキツネと分けて、ホンドギツネと呼ばれている。冬の間が交尾期で、もうパートナーを見つけているだろう。早ければすでに子供がいるかもしれない。雪の夜も縄張りを巡回しているのか。雪の下で動くネズミの気配を探しているのか。餌となる小動物が増える春に、子どもが育ち盛りになるように、キツネやフクロウは出産が早い。
翌2月6日の朝。暗いうちに一仕事。夜明けとともに雪かき。屋根を見るかぎり積雪は30cmだが、昨夕15cmの雪をかいた所には、その後25cmの積雪。降雪量としては40cmあったようで、雪の自重で30cmに沈んだと言うことか。表の路地のほか、仕事場の玄関、車周り、資材置き場の前。かいた雪が1mまで積み上がる所もある。
雪かきの後は朝飯たっぷりで美味い。朝風呂でゆっくり。コーヒーも美味い。融ければ消えるなくなる雪なのに、なぜか仕事以上の達成感。
途中まで進んでいたが、銀座三越の展示販売が終わって、後片付けやら売り上げ記録やらで1日潰れて、二日後にやっと仕上がった片手鍋 深型小。これもすぐの旧軽井沢のDark Eyesに納品。Dark Eyesではしばらく展示品が底をついていましたが、この週末は7点展示再開です。酒器がない、両手鍋銅蓋の大きなものがない、かんつけがない、コーヒードリッパー がない・・・まだまだないないづくしですが、大急ぎで拡充しいていきます。
No.5647 片手鍋 深型小(3カップ用)
口径125mm 本体高80mm 重さ653g すりきり容量約950ml
税込価格 ¥55,000
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立春を過ぎたとは言え、今朝も氷点下10度。今日は列島南岸を低気圧が東に進み、大雪かもしれない。前回の「警報級の大雪」は空振りだった。
ヤマアジサイ。すでに枯死しているが雪をかぶっても毅然している。動物の死とは異なる姿。まだ残っているタネのためだろうか。花としては死んでいても、その下の茎は生きているからだろうか。
枯れ落ちて土に還り春には栄養となって循環するより、この状態で残ることがヤマアジサイの繁殖にとってなにか有利なことがあるのだろうか。あるいは役目が終わった花のことなど、お構い無しでほったらかされているだけだろうか。ドライフラワーなどという、生物学的には植物遺体に美を感じる人間の感傷かもしれない。
枯れ木残らず花が咲く・・・童謡の歌詞にしてはなんだか年寄りくさい。回春の願いととるのは穿ち過ぎだろう。シオンのすでにタネを飛ばして枯れた花の残骸。残骸という単語もなかなか厳しいが、ほかに良い言葉が見つからない・・・ということは正確な表現と認めざるを得ないか。潔く消え去る・・なんて、先のことは決められることでもない。
銀座三越展の3日目は会場滞在のお休みをいただいて制作。なんとか1日で片手鍋を完成しようと思いましたが、無謀でした。夜7時ごろ、どうやっても仕上がらないと諦めて。途中まで進めてあった銀流し銅ペン皿を仕上げ。
長辺225mm 短辺113mm 重さ337g。今回、外形は直線的に仕上げました。ペン皿としていますが、用途は色々。お店のレジでお客様にキャッシュやカードおいてもらっているというのもあります。
No.5646 銀流し銅ペン皿
税込価格 ¥20,900
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