サクラソウとシロバナエンレイソウ    修理の依頼で垣間見る製作者の考え方と技法

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    サクラソウ・シロバナエンレイソウサクラソウは桜の花が終わって八重桜の頃にひっそりと咲き始めます。ぼってりと重たげな八重桜にはとてもかないませんと言っているようで、上を向いて歩いている人に自己主張しているようには見えません。手前のシロバナエンレイソウに比べても、その堂々たる葉には負けています。日本の代表的な野の花ですが、大群落と言えるようなところは、大きな川の河川敷などに限られている、というのが一般的な解説。しかし、信州の山野では、どこにでも見られます。特に、軽井沢では「町の花」とされているほど、あちらこちらに点々と広く分布しています。大きな群落として、人の手で保護されているものもありますが、種でも根株でも増えるので、庭の片隅で増やしている民家や別荘がたくさん。

     

    江戸時代からでしょうか、サクラソウの花の色や形の変化を楽しむことが流行り、様々な品種が作られてきました。都会の人が自慢の品種を鉢植えで競い合うのはいいのですが、野生のサクラソウがある田舎にまで持ち込まれると、在来のものと交雑して元々の遺伝子が汚染されることになります。草花を楽しむのも、それぞれの場所をわきまえずに、あまり欲張るのはまずいかな、ということでしょう。
     

    渡辺明美様片手鍋修理後COVID-19が流行し、Stay Home が強調されるようになってから、修理の依頼が増えています。それまではゆっくり炊事を楽しんだり、道具を見直したりする余裕もなく働き続けてきたのかもしれません。自分が作ったものの他に、ちょっと古い時代のものや、外国で作られたものもあります。直す人が見つからないので依頼されますが、それぞれ作った人やメーカーの考え方や製法の違いが表れていて、参考になることもいろいろあります。

     

    この片手鍋の本体部分はたぶん、ろくろ絞りで槌目は飾りに打ってある程度ですが、持ち手はパイプ状に丸めた銅板に、先端部に丸い銅板をはめてろう付けし、さらに吊り下げるための穴を上下に貫通させてから細いパイプを通してろう付けし、最後に本体にろう付けしているようです。持ち手の方が鍋の本体部分より手をかけて作っています。その組み立て工程だけ、長いキャリアの職人さんが担当しているのかも、と想像が膨らみます。「オヌシモ ヨクヤルノ〜〜!」です。

     

     

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