昔の軽便鉄道跡に咲く、逞しいコウリンタンポポ。 小振りの片手鍋修理。

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    コウリンタンポポ雨の合間をぬって軽井沢の奥地、長日向に残る草軽鉄道の跡を見にゆく。廃線になってすでに60年。線路を剥がした後、残っていた犬釘を拾ったのは多分12歳ぐらいだったと思う。いわゆる軽便鉄道ですが、標高1000mよりはるか上を走る高原列車、草津へ湯治に行く人や登山客、奥地の別荘客の買い物、森林管理、療養、硫黄の積み出し・・・まさに何でもこなす鉄路でした。今、残っていれば素晴らしいドル箱観光施設になったか、あるいは赤字で地元に多大な負担を負わせただろうか。

     

    林道として残る軌道敷周辺に咲くコウリンタンポポの花です。花の形がタンポポに似ていなくはないが、次々順番に咲くであろう蕾の逞しさは、一つ咲いたら後は毛玉のようなタネになって風に吹かれて飛んでいくタンポポとは、まるで風情が異なります。外来種で、場所によっては一面に咲くと言うが、美しい光景でしょう。草軽鉄道が多くの場面に登場する戦後すぐのカラー映画「カルメン故郷へ帰る」の高峰秀子もたくましかった。

     

    二井田様片手鍋修理前後2ヶ月ほど前に預かっていた片手鍋の修理です。印象は私の作っている片手鍋中深タイプによく似ています。注ぎ口は両側。強度の空焚きで全体は柔らかく焼き鈍って、持ち手は内部で炭化しています。全面、しっかりと鍛ち締めなければ、強度的にも持ちませんし、持ち手を打ち込むだけで変形してしまいます。なるべく元の形に鍛つのが修理の基本ですが、注ぎ口の折れ曲がりが強いところをいくらか外に出しました。底から側面への立ち上がりに角があったのですが、柔らかく鈍っているその部分をもう一度、角を立てるように鍛つと、角の地金が薄くなって、場合によっては切れる可能性がありますので、丸く滑らかな立ち上がりに変更しました。その方が、熱の伝わりがよく、洗いやすくなります。持ち手は黒檀。この後、お客様のご希望で吊り金具をつけました。

    修理の仕事は体調が整っていて、雑用が飛び込まない時に行います。新作に比べて先の工程が読めないこともあり、神経を使うことが多く、しかも修理代の高さを考えると、お客様に納得いただける仕上がりでなければと。新作は高くても、最初から実物を見て納得の上で購入されますので、オーダーや修理はそれ以上に気を使います。

     

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