霜に輝く白菊の花・・を撮るのはあきらめて

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    心あてに 折らばや 折らむ 
         初霜の 置きまどはせる 白菊の花
                        凡河内躬恒 
    

    白菊の花古今和歌集の歌ですが、百人一首でお馴染みの事と思います。作者は「おおしこうちのみつね」と若い頃に習ったのですが、変わった名前ですね。昨日までの低温がちょっと緩んで、今朝はプラスの気温。それにはふさわしくないお話です。近所の白菊に降りた霜が、朝日に輝く写真を撮ろうとこの数年思っていましたが、陽が当たるとじきに霜は融ける。その直前を狙って、寒い中じっとカメラを抱えて待っている根気がありません。隣近所からも怪しまれそうです。展示会の最中に、そんなことを考えること自体が無理というもの。

     

    焼け石に霜菊の写真も岩に降りた霜の写真も、別の日に撮ったものです。作為的な構成で写真を撮ろうなんて、あまり良い行いではない気もします。偶然に遭遇する自分自身の感動とは別に、他人を感動させてやろうという見え透いた魂胆。しかし、平安朝の歌の多くは、情景描写と見せて、宮廷での歌会で想像をめぐらせながら詠んだものらしい。この歌も、いかにも作り事めいたものに感じられます。白菊を女性ととるような深読みは、ますます白々しい。さらっと、情景を思い浮かべるにとどめるのが良いのでしょう。

     

    展示会ではこれまで、鍋料料理向きの浅い両手鍋が人気でしたが、一昨日あたりから銅蓋タイプの両手鍋が中国の方々に買われています。野菜たっぷりの炊き込み御飯を作ると言っていたお客様もいました。寒さに向かって、それぞれが食に求めるものの違いもわかる、楽しい会話がある会場です。

     

    JUGEMテーマ:アート・デザイン

     


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