春の雪にまだ硬く防寒態勢のオオヤマザクラの花芽 No.4808,09 銀流し銅酒器 小大
昨夜は雪で、朝までに数cm積もりました。まだ3月は上旬が終ったところですので、珍しいことではありません。むしろ、下旬から4月にかけて、ドカッと春の雪が降ります。サクラの下で卒業式とはならず、べたべたぬかるんだ雪を踏んでの門出です。雪がなくても、冬の間深くまで凍結していた地面が融けるので、泥んこ道に変わります。
写真は少しばかりふくらんだオオヤマザクラの花芽。咲くのはまだ50日ほど先のこと。コブシの芽のように毛に包まれてはいないので、硬く防寒態勢を保っています。例年より花芽の密度が低いかなという気がします。
今日、ご紹介しますのは酒器の大小。と言っても、先週と同じじゃないかと言われそうですが、そのとおりです。上部3分の1には、最初に銀の含有率が7割を超える銀ロウを融かして塗り付けます。この作業が1度でむらなく塗れることはほとんどありません。高温で融かしますので、銅の地金は柔らかく焼き鈍り、鎚目を施しながら、中央部を絞り込み上下を広げる作業がしやすい状態になるわけです。先に鎚目と形を作ってから銀を流すと、全体が焼き鈍って、再度鎚ち締める必要が生じます。銀の表面をザラザラな鎚目にするのは、手で持った汚れが目立たないこと、すべりにくいことなどを狙っています。さらに平らに近い曲面の鎚面でザラザラの上を軽くつぶして、光が反射して光るようにしています。お酒の道具は趣味の世界。丈夫で機能的というだけではなく、手にとって楽しい道具でありたいものです。
No.4808 銀流し銅酒器小 口径5.7cm 高さ14cm 重さ301g 税込み価格 ¥21,600
No.4809 銀流し銅酒器大 口径6.5cm 高さ17cm 重さ450g 税込み価格 ¥25,920
JUGEMテーマ:アート・デザイン
- 2018.03.10 Saturday
- お酒の道具 Things for drinks
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小さい方をひとつ購入したいのですが、都内ですとどちらで購入することが可能でしょうか。