名前負けしそうな金蓮花  長年の使用に負けない初期の頃(1984年作)の両手鍋修理

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    ナスターシャム梅雨明けの空で、昼間は暑い。夜明け前に起きだすときの気温が15度ぐらい。日が昇るにつれてぐんぐん気温が上昇する。それでも風があって、日陰では案外爽やかですが、作業場の中は扇風機で空気をかき混ぜるしかない。かき混ぜたところで温度は下がらず、腕や脛に銅の粉が付着し、かゆみの原因に。あまり夏向きの仕事ではありません。北海道まで北上した梅雨前線ですが、明後日はまた南下してくるようです。

     

    ひと月ほど前に種を蒔いておいた金蓮花が咲き始めました。色っぽい中国人女性のような名前ですが、金は花の色、蓮は丸い葉の形が蓮や睡蓮を思わせるからでしょう。花が丸く、葉は不定形であることが多いなかで、これは反対に葉が丸い。しかも睡蓮のように切れ込んでいるところがない丸。一つ摘んで食べてみました。なかなか個性的な味と香り。刺身のつまにするには、個性が立ち過ぎる。サラダにちょっとだけ、というぐらいだろう。花の方が合うかもしれません。子どもの頃から馴染んできた花で、ナスターシャムという名前の方がぴったりきます。

     

    宮村/両手鍋修理

    1984年夏に作った二人用サイズの両手鍋No.175を修理。修理と言っても、特に故障も空焚きもなく、錫が少しはげているぐらい。一番手こずったのは、汚れ落しと油が馴染んだ内面への錫引きでした。長年の蓄積はさすがに手強い。細かい傷はあるものの、ほぼ新品の状態に戻って、きっと気持ちよく使えることでしょう。

     

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