銀流し部分をヘラで磨く

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    銀流し「/ヘラ磨き

    またまた突然に酒器大小、軽井沢のお店にと言われ、急遽仕上げ。銅のパイプに銀ロウを融かして塗る工程まではやってありましたので、急いで鎚ち、錫をひいて、いぶし仕上げの後で、最後に細かい真鍮ブラシで磨きます。それだけでは、銀流しの部分がピカッと輝かないので、滑らかに磨いた鉄のヘラでこすりつけて艶を出します。彫金の人ならそこは「青棒」という緑色の研磨剤と回転フェルトで艶だしするのですが、力任せにヘラを押し付けて銀の表面の細かいキズを埋めて光らせる方が私の性格に合うようです。使っているうちに黒ずんできたら、ステンレスのスプーンの腹でこすってみて下さい。ピカッと輝きます。銀器磨きを使う時は、銅素地の部分にかからないように、気をつけて下さい。薬剤を使うよりは、歯ブラシにクレンザーをつけた磨いた方がきれいになりますが、その場合も銅の部分は避けて下さい。

    根が乱暴なのか、きちんと職人修業を経験していないせいか、私の工法はかなり力任せなところがあります。日展や伝統工芸展向きの仕事ではありません。普通の人が普通の暮しの中で普通に使うことを想定し、それに耐えられる強度のある道具を作っています。もっとも、有名公募展では、鍋釜は門前払いでしょう。一度も応募した事はありません。その上、鍛造の銅鍋作りなんてまさに「絶滅危惧職」ですので、競争相手もあまりおらず、勝手に「日本一の鍋作り」なんて言っています。「井の中の蛙」をやっているうちに、回りに井戸そのものが無くなってきてしまいました。他人と競争しても仕方ないので、昨日の自分と競うように・・・今日仕上げたものが、過去に作ったものより出来が悪いなんて、許せませんよね。

     
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