あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

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    2017年賀状ブログ用

     

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    月の変わり目は連続氷点下 伊勢丹新宿店展示会は無事終了しました。

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      浅間/氷点下の朝写真は11月最初の朝日を浴びた浅間山。台風の前後、かなり下まで新雪に被われていましたが、軽井沢から見る南面は日当りが良いとすぐに融けて、あるいは蒸発(昇華)してしまいます。町内を東に移動すると山の北側が少し見えますが、北斜面は白いままでした。風もなく、煙が静かに昇っています。

       

      10月最後の朝は氷点下2度近く、昨日も氷点下の朝です。今朝はプラス1度。暖かい東京に一週間通っていましたが、朝は気合いが入っていて氷点下も何のそのですが、疲れて軽井沢駅に帰り着き、駐車場までのほんの数分間は寒さが身にしみました。まだ体が冬仕様になっていません。

       

      伊勢丹展、例年通りの成績でほっとしています。消費意欲の落ち込みやら、中国は大型連休の後だったためか、台風の影響か、人通りは例年より少なめ。しかし、日曜日は台風の雨の中、思わぬ好成績でした。会期中おいでいただいた皆様、ありがとうございました。台風で、観光地への遠出をひかえて、安全なデパートでお買い物に変更された海外の観光客もいらしたようです。天気が回復して、軽井沢はたくさんの観光客が自転車で行き来しています。浅間山は2,500mを越える山の町ですが、町内の中心部は平坦で、距離も自転車で回るにはちょうど良いサイズ。駐車場の心配もなく、家族連れや団体でにぎやかに走っています。

       

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      夏2題 台風一過の夕空と高原のアサギマダラ

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        台風一過の夕空夏らしい日がとても少ない中で、迷走台風5号が去った後の豪快な夕空。軽井沢の量販店の中では浅間山の遠景が楽しめるスポットですが、サボらずにもう少し左へ移動して撮れば、消防署のやぐらが邪魔にならなかったでしょう。この量販店は軽井沢では最大規模のホームセンター。仕事の買いものに普段から利用しているのですが、夏はいつもと違う人付き合いから買いもののバラエティーが広がり、毎日通っている。何でも揃っているが、この日の一番の掘り出し物は夕空。

         

        2017アサギマダラ毎年訪れる浅間連山の標高2000mを越える草原。8月には確実にアサギマダラを見入る事が出来る場所です。あまり人を恐れないので、特別な望遠レンズがなくても、けっこう写真になります。ヒヨドリバナの群落に群がっている事が多いのですが、ここではマルバダケブキの蜜を吸っています。

         

        この数年、昆虫が少ないと感じていたのですが、この高原では赤トンボの群れが山頂を飛び交い、ベニヒカゲは腕にとまって汗の塩?を舐める。アサギマダラにいたっては、駐車場のトイレで観察できるほど。花に集まるハチやアブも多く、里での減少と較べると、山では増えているのかもしれません。

         

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        迷走台風の顛末は? 逃げきった京都〜軽井沢道中 野生動物が跋扈する季節

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          早咲きコスモス8月7日の朝、4歳と7歳の男児を連れて京都郊外から軽井沢に向う。普段は車でしか移動していないので、汽車の旅を経験させようと、奈良線・東海道新幹線・中央線・篠ノ井線・しなの鉄道と各種取り揃えのコース選び。というのも北陸新幹線まわりより接続によっては早く、しかも安い。

           

          台風本番の前日でしたが、京都は雨・・・が運良く出発時だけ雨が上がり、大荷物を背中に背負って両手で子どもと手をつなぐにはラッキー。その後はゆっくり迫ってくる台風を、東に逃げてかわす。木曽谷を抜けて塩尻ではわずかに晴れ間が見える空に欲が出て、松本で途中下車し、松本城見学。待ち時間30分、天守閣への急な木の階段の上り下りに1時間あまり。遊んでいるうちに台風の雨に追いつかれて、運休になる前の最後の特急しなので篠ノ井へ。しなの鉄道は小諸止りだったので、小諸駅でしばらく待って軽井沢行きに乗り換える・・・・ということで、合計6本の列車を乗り継ぐ大旅行。まだ手のかかる年齢でしたが、今後は汽車の旅も少しずつ楽になるでしょう・・・・その分料金はかさみます

           

          迷走台風の行く末が決着して、秋風の気配。今頃やってくる夏台風とはだいぶ性格が違う。これから暑くなるのか、風にコスモスが揺れています。帰省客、観光客、別荘族が入り乱れるこの時期、トウモロコシが飛ぶように売れる。町内いたるところのトウモロコシ畑。それを狙って、クマ、タヌキ、キツネ、イノシシ、サル・・・動物界も入り乱れて争奪戦を展開する。電気柵やらネットやらで農家は自衛するが、買って食べるわけにはいかない動物達も必死です。

           

          ヒマワリも種が実るころには狙われて、こちらは鳥も参加するが、種を販売する目的で栽培している人以外は、野生動物を呼び寄せている事には無頓着なことが多いようです。

           

           

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          芸術・工芸・芸能 諏訪地方茅野市にその源流をたどる 縄文のビーナスとミシャグジ

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            縄文のビーナス/仮面土偶

                      (写真は茅野市発行「縄文ガイドブック」より)

            先週土曜日、10分で終る実につまらない用事で松本へ。長野県では長野市か松本市に行かなければ用が足らないことがある。どちらも軽井沢から70km。高速道路が出来る前は、南信の山奥の村から県庁に行って会議に出る公務員が日帰りできないという状態があった。暑い松本の用事は朝一番にすませて、諏訪地方の2ヶ所に寄り道。道草の方がメインです。

             

            一つは尖石遺跡。といっても暑い中で遺跡めぐりはきつい。なにしろ八ヶ岳山麓には無数と言って良いほどの遺跡があります。今回はその中の目玉、茅野市尖石縄文考古館へ。目指すは土偶「縄文のビーナス」です。土偶の多くは複雑な装飾が施されている中で、このビーナスさんは頭部以外スッポンポン。ツルツルのお肌と、絶え間なく豊かに変化する曲線。これぞ「銅鍋の女神様」? 神棚も仏壇もない暮らしですが、作業場に飾っておきたいほど。拝む趣味はなく、むしろ再現したい対抗心というか、たえずムムムッという心情ですね。

            守矢家みしゃくじ

            言葉が記号化される以前、芸術、工芸、芸能・・・心情があらゆる表現の中に混然と渦巻いていた時代。古事記と律令制が成立する頃、使われ始めた文字により、心情が物語や教典に写し取られ、社会の仕組みが法令に記号化される過程で、古層の死生観や自然観が辺境に追われて残ったものの一つとして「みしゃぐじ」信仰が語られています。諏訪神社の御柱祭は弥生〜ヤマト以前の精神性を残しているかもしれないと言われる中でも、さらに広く東日本に残るみしゃぐじ。工芸や芸能の神ともいわれ、また境、境界の神とも考えられ、道祖神の源流かもしれないとされながら、なお実像が明瞭に焦点を結んでいません。

            写真は諏訪神社の神長官、守矢家に伝わる「ミシャクジ社」

             

            松本までは窓全開で走り、松本から諏訪まで高速にのって窓を閉めてエアコンに切り替えたが、クーラーが効きません。しばらく前からフロントガラスのくもりがとれないと気づいていましたが、軽井沢ではクーラーを使わないのでガス不足には気づかず。帰りは霧ヶ峰越えで、なるべく下界を走る距離の短い女神湖経由で立科町へ。通称、ビーナスライン。美の女神を巡る旅でした。

             

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            タチイヌノフグリ  5月22日夕方 浅間山が作った雲?

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              タチイヌノフグリ小さな空色の花はタチイヌノフグリ。小さい上に、オオイヌノフグリと違って横を向いて咲いているので目立たない。しかも無理な姿勢で近寄って撮った写真はピンぼけと来れば、雰囲気だけが伝わればと言う程度です。山の中でなら地面に這いつくばって撮るところですが、仕事場の横の公民館駐車場ではそうもいきません。倒れているのではないかと誰かが飛び出してきそう。カメラを買う時に、液晶画面が動くタイプ(カメラを地際に置いて液晶画面だけを上に向けられる)にしようか、頑丈な防滴タイプに使用か迷ったあげくに後者を選びましたが、案外前者の方が便利なケースが多い。しかしまあ、万能な道具は虻蜂取らずでしょう。

               

              この花もヨーロッパからアフリカ原産だそうで、春の高原も外来種だらけ。クワガタソウの仲間ということですが、在来のクワガタソウはなかなかお目にかかれません。

               

              浅間山の雲23日の記事に載せた前日の浅間山ですが、その後ツイッターにいくつかの報告が見られました。群馬大学の早川さんの話では、火口で温められた空気が上昇して出来た「雲」とのこと。ポイントは火口から上がったところで雲になるため、山体から少し離れている。ということは、局地的で弱い入道雲のようなもの。現在も夜になると、高感度カメラには火映が写るというので、火口内は温度が高いのでしょう。ツイッターという媒体は、大勢の人が情報を交換したり議論するのには便利です。せっかくの媒体を、罵倒やデマに使うのはもったいないですね。

               

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              「中山道 碓氷峠を下る」 名もなき菫?

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                中山道碓氷峠道昨日は久しぶりに、一日のお休み。出勤するわけではないため、何か用事があっても合間の時間にいじましく仕事が出来るので、丸一日の休みは正月以来かもしれません。地元の歴史同好会「軽井沢史友会」の企画で、中山道を碓氷峠、熊野神社から関東側へ下りました。

                 

                年輩者も含まれるので、昔の旅人の苦労を偲びつつ、下り道で楽をさせてもらいましたが、それでも距離は8kmあまり。脚に優しい土の道ですが、往来が多く整備されていた江戸時代に較べれば、道は雨でえぐられて、歩きやすいとは言えません。大名行列や馬が通るにはやはり難所。あるいは江戸警備のため、往事もわざと通りにくくしてあったかもしれません。

                 

                碓氷峠出発直前にはかなりの雨になりましたが、最近は気象庁のサイトで雨雲のレーダー画像が動画で見られますので、じきに止むことを確信して出発。利根川水系と信濃川水系の分水嶺で、万葉の頃から「薄日、うす陽の坂」などと呼ばれた、雨霧の名所にふさわしい歩き始めでした。途中、馬頭観音が多く、街道の難所として馬も苦労したことでしょう。だいじに供養された様子がうかがえます。

                 

                スミレ不詳新幹線の通過とともに横川駅・軽井沢間は鉄道がなくなり、歩いて下った後の帰りに困るのであらかじめ下に数台の車を配置しました。明治の10年代に出来た旧国道18号を碓氷湖まで車で下りましたが、旧国道の県境で見つけたスミレ。オオタチツボスミレ?? 名も知らぬスミレとしておきましょうか。スミレは仲間が多く、あまり見かけないものは図鑑と虫眼鏡がないと、名前をはっきり決めることが出来ませんが、きっと全国に大勢いる菫愛好家ならたちどころに見分けることでしょう。

                 

                県境の道はシカが増えて、それとともにヒルの被害が多くなっています。血を吸われるだけで、特に大きな害はないのですが、この日も参加者数名がやられました。前日に一応YouTubeで対処法を見て準備しておいたので、まずは手際よく処置できました。せっかく参加していただいた方々に、「高野聖」の恐怖をあじわせることは避けられたでしょう。無事、春のイベントは終りましたが、途中地面が濡れていて碓氷湖まで昼食はお預け。空きっ腹の旅人でした。

                 

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                散る桜 残る桜も 散る桜・・・? タンポポを食らう

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                  連休は散る桜とともに・・・「サクラチル」と言えば受験生時代の嫌な思い出がある人もいそうです。「咲いた花なら散るのは覚悟・・」と、さらに不快な記憶を呼び覚まされる人もいることでしょう。何年も前の事、永六輔さんのラジオ番組、土曜の半日はその番組を聞きながら仕事をしていましたが、そこで紹介されたのが「散る桜 残る桜も 散る桜」の句。話の内容は覚えていませんが、この句だけは正確に覚えています。いかな年寄りとて、これほど単純な句を覚えられなかったら、ちょっと心配した方が良さそうです。「松島や ああ松島や 松島や」ほどではないとしても、ですね。

                   

                  根が浅はかな私としては、単純におもしろがって聞いていたわけですが、良寛さんの辞世の句という話もあるようです。そうなると、多少はシュンとなって、哲学的にならなければいけないような気になります。というのも一瞬のことで、風に吹かれて散る桜を見ながら、オオヤマザクラの濃いピンクと赤みと艶のある若葉は、桜餅のようで美味しそうだなあ、なんて方向に意識は脱線。空を見上げると春は、春も?腹が空きます。

                   

                  春と言えば山菜の季節。今頃冬眠から醒めたクマはモリモリバリバリと山菜に向っている事でしょう。そこいらを30分も歩けば、何種類もの山菜を採って来られるのですが、そこは無精者のならい。玄関の横に生えているタンポポが美味しそうに見えて、朝一番に抜いてみました。根が深い。たくさん採ってきんぴらにすると言う話や、煎ってコーヒーの代用にという事も聞きましたが、無精者むきではなさそう。ざっと洗って、いい加減に切って水を切り、サラダに。

                   

                  合わせるのはなるべく酸っぱい夏みかん。夏みかんが甘夏になってしまった時、心底がっかりしました。鼻の頭からおでこ、頭のてっぺんまで汗をかくような酸っぱい夏みかんが好きだったのです。甘いのが良ければ伊予かんでも八朔でも良かろうに。特にサラダに入れるのは酸っぱいのに限ります。しかたないのでレモン汁を足して、ベーコンをカリッと炒めた油。塩こしょう。

                   

                  お料理番組ならここはサラダボールで和えるのでしょうが、ベーコンの油は固まりやすく、ボールについてしまうのが悔しい。深目のさらに盛りつけて、箸でグチャグチャ混ぜながら食べる方がいい。皿に残った油は意地汚くパンになすりつけて食べる。皿洗いが楽です。蕾がいくつも隠れていて、その苦みも楽しい。シカが増えすぎて被害が出ていて、ジビエと称して食べるのが流行です。そこら中にのさばるセイヨウタンポポ対策として、バリバリ食ってしまうと言うのはいかがでしょうか。

                   

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                  春分の日に虫が出てきた と思ったらまた雪です

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                    アリが出た日20日は温かく、石垣をクロオオアリが走り回っていました(写真下の方)。下手な写真と笑われそうですが、いっときもじっとせずに忙しく動く小さなアリが相手ではこんなものです。近くの芝生に巣穴があって、何匹ものアリが入り口をふさいでいた土を運び出していました。冬ごもり終了とともに、偵察のアリが飛び出して様子を見ていたのでしょう。まだ餌を運んでいるアリはいませんでした。

                     

                    フクジュソウの虫やっと開いたフクジュソウには小さなハチかアブがやってきています。春分の日は虫が出てくる日となりました。暦の二十四節気で、虫が出る日と言われる啓蟄。今年は3月5日だそうです。軽井沢では15日遅れですが、実感としてはひと月遅れで虫達の春到来。この冬は、特別に寒い時期がなかったわりには、だらだら半端な寒さが続いた気がします。フクジュソウは花の形が壊れているものが多く、勢いも弱いようです。虫達が出た翌日の21日は、一日中雪で、夕方には積雪5cm。昨日22日は暖かく、日なたではほとんど融けて、ヤマガラが数羽来訪です。

                     

                    ヤマガラ3鳥達の春は、気温よりも日照時間に影響されると言われていますが、今年はあまりさえずりを聞きません。スズメは群れで移動していて、繁殖期が始まっているようには見えず、ヤマガラも静かに餌探し。石垣の間のコケを突っついていて巣材探しかなと思いましたが、コケを運ぶ様子はありません。まずは食欲優先で、鳥達の春本番はもうすこし後になりそうです。

                     

                    大鍋に取りかかっているため、この数日は仕事の仕上がりはなし。合間合間に酒器の銀流しを施していますが、まだまだ一回できれいに銀を被せられず、繰り返しの作業が続きます。気分的にも春は足踏みです。

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                    独特の立体的バランス感覚を感じる地域特産の焼町土器  ロウバイとフクジュソウ

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                      焼町土器

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                      先日、お話と展示案内をお願いした浅間縄文ミュージアム発行の「焼町土器の葉書」です。販売品ですが、入館者にはおまけに1枚選べます。

                       

                      子どもの頃、畑で拾う土器のかけらについていた模様を見ながら、「勝坂式」だろうかとか「加曽利式」だろうかと、違いも分布も解らないまま名前のおもしろさで想像していました。今でもさほど理解が深まったわけではなく、縄文土器の様式が見分けられません。60年近く前、この「焼町土器」という名前はまだなかったような気がします。東信から群馬県にかけて分布するため、当時住んでいた武蔵野の南端では馴染みがなかったのかもしれません。

                       

                      こんな大胆なデザインで日常の道具を創作したのはどんな人々だったのでしょう。現在より気候は温暖だったとはいえ、現在の私と同じ地域に住んでいた人達です。地域集団の宗教的アイデンティティーを表現したものでしょうか。一定範囲で移動する職人集団の伝承的デザインでしょうか。比較的平等な社会とはいえ、物流交易が活発に行われる地域範囲は自然に形成されるでしょうし、ゆるいなりにも集団統合の構造があるのは自然に思えます。物流と言えば、石器の材料となる黒曜石や装飾品とされた翡翠や貝殻などは、土器様式の分布範囲を越えて、広く交易があったようです。

                       

                      こうしてズラッと並んでいると、共通する立体的バランス感覚を感じます。写真のものは御代田町出土でかなり地域で作られたもののようですが、焼町土器全体は100kmほどの範囲に分布するのでしょうか。点在する集落ごとに採集狩猟生活の中で作られたにしては、抽象化された感覚の共通性が強く思われます。アイヌ文様とか唐草文用、市松文様など、平面的デザインは比較的容易にコピーされて広い範囲で共通化されそうですが、立体のバランス感覚が様式として確立するには、かなりの数を作って修得する必要がありそうです。銅鍋では、単純な寸胴型、円筒形の鍋なら誰が作っても立体的バランスはそれほど違いがないでしょうが、横から見て曲線で構成される立体になると、作る人によってバランス感覚は強く違いが出てきます。

                       

                      ロウバイ近所の石垣に生えるロウバイがやっと咲き始めました。すでに色あせた花がありますので、数日前から咲いていたのでしょう。赤く艶やかな蕾に、春の陽射しを浴びた生命力を感じます。花開いた結果よりも、そこに向けて躍動するエネルギーこそが命の実体なのでしょう。

                       

                      フクジュソウ蕾フクジュソウも開花寸前。スタンバイOKから一気にはじけて動き出す気配に満ちています。今朝は氷点下3度。暖かい都会の人に撮っては真冬の気温ですが、こちらではもう薄い花びらがホイっと跳ね飛ばせるさほどの寒さです。

                       

                       

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                      焼け石の隙間はなかば隔絶された生態系。アフリカンアートで思うこと。

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                        綿雪/イチイ、コケ

                        先週の綿雪。同じような色彩に撮れていますが、左はイチイ。常緑の針葉樹なのに、なぜ葉が茶色に変わっているのか、暖かくなると緑に戻るのだろうか。右は一抱えもある浅間山の焼け石(火山岩)にびっしり生えた数種類の苔にのる雪です。下の土から水や養分が補給されない岩の上は、一つの独立した生態系に近い小宇宙を構成する。大海原の孤島のようだが、もちろんガラパゴス的進化が見られるほどには隔絶されてはいない。

                         

                        焼け石の日だまり

                        焼け石を積んだ石垣の隙間となると、小さな生態系の独立度はさらに高くなりそうです。たぶん、最初に地衣類やコケ類が有機的環境をつくり出し、そこへいわゆる高等植物が侵入するのだろう。遺伝子的変化まではいかないまでも、限られた環境に適応するように、かなりの形態的変化が見られます。小さな自然の箱庭ですが、伝統的な盆栽や近年都会で流行のコケ玉も、そんな小宇宙を楽しむ心でしょう。

                         

                        イヌナズナとノボロギク先週の記事で雪がのったイヌナズナに「たぶん」とつけていましたが、翌日確かめると、イヌナズナの下に小さなノボロギクも咲いていました。先々週まではノボロギクだけでしたので、イヌナズナはこの1週間の間に伸びて、開花したようです。周囲の土の上で見つけたイヌナズナ数株に較べると、3倍以上の成長を見せています。

                         

                        日曜日は隣町の浅間縄文ミュージアムへ、アフリカンアートの展示と講演会に出かけました。このところ、仕事の他に、年に一度の自営業最大の嫌な作業で引き蘢り、町内から外に出たのは久しぶり。なかなか、迫力のある展示品で、多くは政治的、社会的、あるいは日常の行事で使われたものです。踊りと仮面は、現代では祭りや芸能の空間で使われるものですが、祭りも芸能も本来はもっと濃密に社会構造に組み込まれていて、鑑賞するだけのものではなかったのでしょう。表現には多くの意味を含み、社会や生活を律する力があったのは、古来の日本でも同じ。生きていることの仕組みから切り離されて、鑑賞物や土産物になった現代、さらに触りだけを切り取った映像で流すテレビ文化。演ずる者と鑑賞する者が異なる空間に分かれてしまいました。世界が広がったように見えながら、もの、ひと、ことの関わりが希薄になった現代に、表現者はどう抵抗できるのでしょうか。我田引水ではありますが、お客様が鑑賞する側から表現する側に、幻を追いかけて自由自在に移ることが出来るのが、ささやかながら暮しの道具造りでありたいと願っています。今日も小雪が舞う朝です。
                         

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                        春は道端の小さな花から

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                          オオイヌノフグリ3月早朝の気温はまだ氷点下の5度ですが、ひな祭りも過ぎて、昼間の陽射しは強く、日当りの良い道端を温めている。春告げ鳥と呼ばれるのはウグイスですが、その声が聞かれるのはまだ1ヶ月以上先のこと。もし、春告げ花は?と聞かれたら、このオオイヌノフグリがイチ押し。一面に咲きそろうと、木の葉の間から春の空がこぼれ落ちているような風情ですが、周辺で最初に見つけた株はやっと5輪の小さな花です。

                           

                          ハコベ3月今朝は薄暗いうちからキツツキがダダダダ・・と木をたたくドラミングの音がしています。春の花をもう一つ。花と言うより草全体が春を告げているように感じるのは、食べられるからでしょうか。子どもの頃は飼っていたニワトリやジュウシマツに食べさせたハコベ。この辺りでは春の若菜摘みと言えばナズナですが、それより早くみずみずしさを提供してくれます。一年中卵を産むように生理を改造されたニワトリにとっても、冬の終わりを告げる若葉を食べることは喜びだったのでしょうか。

                           

                          ノボロギク別株3月道端の花をもう一つ。春一番に飛ばされた落葉の下の隠れていたのでしょうか。気づいた時には立派な株になっていたノボロギクです。この花が冬を越す様子は、少し前にご紹介したばかりですが、この株はみずみずしい緑で花のガクも蕾も緑.いかにも春を迎える彩りですが、綿毛の種が熟しているところを見ると、雪の下でも花をつけていたのでしょう。原産地では軽井沢よりさらに厳しい寒さに耐えていたと思わせる強さがあります。

                           

                          この3種のうち、ハコベだけが日本在来の植物ですが、「ハコベ」という呼び名は国産だけでも18種あると言われるハコベ属の総称、一般にハコベとよんでいるのはコハコベ。オオイヌノフグリとノボロギクは明治の始め頃に入ってきた外来種。維新の開国を一番に享受したのは、植物達だったようです。

                           

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                          雪にも春の兆し  モミの実生と雪の山

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                            雪とモミの実生最近は夕方の5時になってもまだ明るい。朝の気温は氷点下10度をはさんで上下していますが、日の出以後の陽射しが強く、気温の立ち上がりは早い。晴れた日なら昼間いない部屋でストーブを炊くことはなくなりました。降り積もった雪も、さらさらのパウダー状から、陽射しで表面が融けてくっつき合い、ザラメ状に変化しています。その中から小さなモミの苗が・・・実生苗と呼ぶにはまだ小さく、去年発芽したばかりのようにも見えますが、以前この小さなモミの写真を紹介したような気もします。岩や倒木のコケなど、条件の悪いところで発芽してしまったため、何年もかかってやっと5cmぐらいまで成長してのかもしれません。浅間山の上の方に行くと、カラマツがなかなか成長できずに、ハイマツのような形態で並んでいることがあります、このモミもこれから10年生きながらえることができれば、自然の盆栽になれるかもしれません。

                             

                            雪の山日本海側の豪雪に較べると、たかがしれた軽井沢の雪ですが、スーパーなどの大きな駐車場には、高さ4mになる雪の山ができています。写真のものは仕事場の隣の公民館にある2mほどの雪の山。道の除雪は4輪駆動車の前につけられた湾曲した鉄板で脇に寄せるか、ロータリー式の除雪車で横に飛ばすだけですが、駐車場では幅広のシャベルが上下する重機で除雪するため、高い雪の山ができます。もともと豪雪地帯ではないので、雪の捨て場を考慮して建物や道路が造られてはいません。積雪が30cmを超えると、雪の置き場に困り、上に積み上げていくことになります。4mにもなる雪の山を見るたびに、これをそのまま暖かい都会の公園に運ぶことができたら、この邪魔者もきっと子供達の格好の遊び場になるだろうにと、もったいない気がします。

                             

                             

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                            植物たち それぞれの冬。

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                              焼け石の穴/月

                              昼間の温かさで道路の雪はほとんど消えて、夜は速い雲の流れ越しに月。満月ではありませんがむら雲を通して雪を照らしています。

                               

                              これまで何度か浅間山の焼け石で作られた石垣に生える植物を紹介してきました。大きく育つためにはけっして良い条件ではありませんが、冬の寒さを和らげる生息環境です。その極めつけ、焼け石の穴に生える植物。人工的に作られた穴でしょう。町の産直でも穴をあけた小さな焼け石を売っています。極小ガラパゴス環境と言えそうですが、もちろんこの小さな穴の中で生物が独自の進化を遂げるなんてことにはなりません。

                               

                              雪とシバザクラ前の記事で、その焼け石の石垣で咲くシバザクラの花が雪でどうなるかを書きました。昼には雪が融けていましたので、やはり焼け石は温かいのでしょう。シバザクラの花も元気に咲いています。たいしたものだなあと思う反面、何のために頑張っているのだろうという疑問も。蝶も蜂もいないこの厳寒の中で、種を作れるとも思えません。惰性?成り行き?クソ意地?・・・生物の行動がすべて「合目的的」であると勝手に思い込んでいる「進化論者」の狭量かもしれませんね。

                               

                              最後に見たタンポポの花は綿毛をすでに飛ばして枯れ、他の植物も冬枯れの姿に変わっています。左からマツヨイグサ、アヤメ、ノコンギクですが、ノコンギクだけはまだ種が残っています。マツヨイグサの種は鳥に食べられながらも一部は地に落ちて、春を待っているでしょう。

                              冬のマツヨイグサ/」他
                               

                               


                              二日続きの氷点下10度  それでも焼け石の石垣には花が

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                                17.1.樹霜2正月休みが終わるのを待っていたかのように気温が下がり始め、6日、7日と連続で氷点下10度の朝。仕事場の東にあるカラマツ林は霜をまとって朝日に輝いています。手前の一本はシラカバ。冬枯れの林が一変、神々しささえ漂わせている。雪が降り積もった時の、重く柔らかな印象とは異なる鋭角的な光景。樹形や枝振りが明瞭に立ち上がり、凍てつく寒さの中で生きていることが際立ってきます。

                                 

                                17.1.樹霜1同じ気温の中でも、平地の木にはこれほど樹霜が発達しないようです。水分を含んだ空気の流れが木に当たらないのでしょうか。0度以下では本来は凍るはずの水蒸気が、小さな水滴のまま空中を漂っていて、梢、枝先などで氷結する結果が樹霜とすると、空気が澱む平地では樹霜は発達しにくいのかもしれません。周囲とは異なる刺激が水の形体変化を招くとするなら、人も周囲に同化することなく、刺激的に生きる方が自身にも世の中にも変化を起こすことが出来るかもしれません。もっとも、そんな風に考えるのは厳しい環境と抗いながら生きる者の習性で、穏やかな温かい環境に暮らす人はつつがなく暮しが継続する幸せを感じるのでしょう。

                                 

                                17.1.シバザクラ/ピンク氷点下10度に耐えて咲くシバザクラの花。場所は南向きの焼け石の石垣です。浅間山の火山岩である焼け石は多孔質で黒く、昼間の陽射しの温もりを保つことができ、水分も保持するのでしょう。昨年末最後に見たセイヨウタンポポの花も焼け石の隙間に咲いていました。付近の土の上に生えるシバザクラの葉や枯れていましたが、焼け石のシバザクラは緑の葉だったり、紅葉していたり。今日は夕方から雪になりそうですが、さてこのシバザクラいつまで頑張るでしょうか。

                                 

                                 

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                                雪の少ない元旦の浅間山

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                                  2017年賀状

                                  昨年11月に30cmの積雪があった以降、雪は舞う程度で、浅間山も南面は白いところが少なく、初日の出を受けてピンクに染まる姿は見られませんでした。数十分時間が遅かったのかもしれません。日の出の位置と浅間山は反対方向ですので、朝焼けの浅間と初日の出を同時に撮影するポイントはまだ見つかりません。雪を被った朝焼けの浅間の姿は意外に単調で、写真にするとコントラストのないのっぺりした画面になります。暮の間は忙しく、元旦に慌てて飛び出すようでは、いい写真が撮れるはずはありません。峠が多い軽井沢ですので、日の出は俯角で見ることができますが、低空の雲やもやが邪魔をします。

                                   

                                  元日の最低気温は氷点下約6度、今朝はー4度で、この時期としては温かい日が続いています。風も弱く、和凧が上げられるほどは吹いていません。公園ではゲイラカイトと呼ばれる洋凧がいくつか上がっていました。凍った地面の表面だけが陽射しで融けてぬかるんでいます。凧を引いて走り、つまずいたら泥んこになりそうです。羽根つきや独楽回し、歌留多とりなど、正月の遊びがどれほどいまも続いているのかは判りません。軽井沢駅前のアウトレット商店街は猛烈な混みよう、と言っても周辺の道がすべて駐車場の空き待ちの車で2kmほどの大渋滞、もちろん近づいて確かめることは出来ません。猛烈な混みようと言うのは想像です。博物館や動物園など、公営の施設の多くは元日二日がお休みなので、行くところがないのでしょう。町民は二極化して、接客業で忙しく働く人、家でご馳走とお酒の人。どちらでもない子ども達はどうしているのでしょうか。公園が子どもで溢れている様子はないので、きっとテレビかゲームで過ごしているのでしょうか。

                                   

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                                  2017年の初日の出  群馬県境を下った山中で

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                                    2017初日の出1

                                    毎年、元日の朝は忙しい。今年は洗濯で始まって、その間に料理の仕上げ。祖母から伝わる豚の甘い白味噌煮で単純な料理ですが、西京味噌を使うのは年に一度のこと。うっかりすると焦がすので、仕事をしながらでは失敗することが多い。年末はぎりぎりまで仕事を続けるので、これは年明けの初料理になる。先祖から伝わると言っても、レシピが残っているわけではないので、その時々で変化しているに違いない。祖母の父は鹿児島の出だったそうなので今回は黒豚を使うが、若い頃は黒豚などもちろん手に入らなかった。暗いうちなの作業で、まだ正月と言う気にはならない。

                                     

                                    洗濯でお湯を使った風呂を洗い、新しくお湯を張る間に、ボサボサの髪を切る、というか急いでむしる。近年とみに薄くなったかみは、5分もあれば短くなる。そのうち、それも必要なくなるにちがいない。風呂でさっぱりすると、いくらか正月気分が芽生えてくるが、精進潔斎のまねごとと言うには、いきなり豚肉ではありがた味はうすい。薄明るくなった外に飛び出し、初日の出を見に車を走らせるのですが、予定していた場所では東の低空に雲がある。急いで群馬県境を少し下って、下ると東の山に出る日の出は遅くなるので、なんとか間に合わせる。もう数分早い方が赤みが強かっただろう。今年は11月中に30cm積もって以来、大雪がないので運転は楽です。日の出を背に東京方面からの車が続々上って来るが。故郷を目指すと言うより、スキー場へ初すべりに行くようだ。炬燵でお屠蘇という元旦の迎え方は、もしかするといまは少数派なのかもしれない。それぞれの新しい年が始まる。

                                     

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                                    納まらない仕事納め  焼け石にテイカカズラ?

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                                      朝日を横から浴びて輝くテイカカズラの紅葉ですが、しばらく名前を思い出せず掲載していませんでした。たぶんテイカカズラでよいでしょう。林に入ると針葉樹の幹をのぼるこのつるをよく見かけます。花はトモエソウやシオガマギク程ではありませんがねじれています。藤原定家が、惚れた女性の死後もその墓石にまとわりついたという謡曲から名前が付けられたそうです。鼠小僧の墓石のかけらを持ち去るという話を聞きますが、その単純な動機に較べると定家の話は粘着質で、元祖ストーカーと言えそうです。最もいくら惚れたからと言って人間がツタになるはずはなく。定家にとっては濡れ衣でしょうね。子どもの頃から忘れっぽいのが身上の私には、能の世界は粘っこく糸を引くようで好きにはなれません(納豆、オクラ・・・糸引く食べ物はみんなすきですが)。

                                       

                                      仕事納め今日まで仕事を引きずって・・・世間では28日が仕事納めだったとか。それから後が掻きいれ時となる軽井沢です。世間がお休みになったからと言って急に鍋が売れるわけではありませんが、大晦日に働いていても誰も文句は言いません。もっとも別荘地内では、休日にチェーンソーを回すと苦情がくるそうです。

                                       

                                      この大鍋は年内に仕上げる予定、どころか2週間目にはこれを二つと小振りの両手鍋を一つ、年内にと欲張っていました。望みは無謀に高く、現実はショボイ低空飛行に終るのはいつものこと。しかし、年の変わり目ぐらいは気を引き締めて・・・結局、蓋の仕上げ鎚ち途中で断念。値引き開始時間のスーパーへ。まだまだ俗念断ち難しです。

                                       

                                      このあたりでは、「お年取り」と言ってご馳走は大晦日の夜にいただきます。年越し蕎麦ですますのは、掛け売りの取り立てとそれから逃げ回る人がバタバタ騒いだ江戸の町人社会のことでしょう。冬の農村は比較的時間があって、餅つきやしめ縄作り、何日も前からお年取りの準備が始まります。大晦日にご馳走を食べて、元日は「餅なし正月」という風習が残っています。元旦はそばやうどんを食べて、精進潔斎と言う方が新しい年の迎え方としては、理にかなっているかもしれません。小さな町の中でも、集落ごとに違う習慣で年を越します。海から遠い佐久地方のお年とりの魚は鯉。洗い(刺身)、甘露煮、鯉こく(味噌汁)、新巻きなど、様々な調理があります。

                                       

                                      それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。一年間ありがとうございました。

                                       

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                                      野生を生きる動物の冬  元気なキツネ、痩せたタヌキの死。

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                                        焼け石の隙間/ユキノシタ焼け石の隙間で朝日を受けて輝くユキノシタには、寒さの中で生き抜く強さが満ちています。紅葉した葉もあれば、緑のままの葉も。生き残っているものには、環境に適応した何かの働き備わっているのでしょう。あるいは、その場所により適応した別の種が、偶然存在しなかった、運ばれてくることがたまたまなかったからかもしれません。「俺様が一番、ここは俺の場所だ」といって占有しているのではなさそうです。

                                         

                                        世間がクリスマスイブと言っている夜、くるまの前をキツネが通り過ぎて行きました。冬のキツネは毛が豊かで、夏に較べると二まわりは大きく見えます。夜の餌探しか、パートナー探しか、力がみなぎっている歩き方です。そして冷え込んだ翌朝、道に若いタヌキが死んでいました。

                                        タヌキの死

                                        3連休で田舎の道に馴れない運転者がはねたのかと思いましたが、よく見ると傷もなく血も流れていません。痩せ細っていて、餌がなく飢え死にしたのか、寒さで凍死したのか、いずれにしてももともと体調が悪かったのでしょう。田舎と言っても軽井沢では外で犬を飼う人は少なく、ましてニワトリを飼っている家はほとんどありません。飼われている動物の餌をちゃっかりいただく機会は少ないでしょう。ずっと以前、外で杭につながれている犬のまわりをキツネがグルグルまわって、怒った犬もグルグルまわって鎖が短くからまってしまい、動けない犬の目の前でキツネが餌を食べて行くという話を聞いたことがありました。タヌキはどんくさいと言われ、えさ取りの戦術に長けていることはなさそうです。夜、道の先方にタヌキがいると、ヘッドライトの明かりから出られないのか、必死に直線道路を走って行きます。道がカーブするとやっと脇の薮に逃れることができて、それまで呆れながら後ろを走りました。

                                         

                                        植物や小さな動物を食べて生きる大きな動物。強いはずの彼らほど、どこか生きていくことの悲しさを漂わせています。「適者生存」という言葉はもともと The survival of the fittest. であり、直訳すると「最適者生存」です。生き残っているものはそれぞれ、その環境に適応する何らかの働きをもっているということでしょうが、それをひっくり返して、最適者、最も優秀なもの、強いものが生き残るべきだとすると、複雑で多様な環境に生き残っている多様な生き物を見失います。環境の変化に弱い貧弱な生態系になってしまいます。いかに強くても優秀であっても、もともと生き残る権利など存在せず、「強食者」ほど「弱肉者」の存在に依存して、かろうじて生き延びていると感じます。強食者だけの生態系は存在しません。まして人間の社会を静かな眼で見るならば、生きている者すべてが社会を支え継続させていることに気づくのではないでしょうか。

                                         

                                        年末の忙しさの中でちょっとつぶやいてみました。ささやかに生き残ってきた仕事を支えてくださいました皆様、ともに来年も生き残りましょう。今朝は氷点下9度代で、一番の寒さです。

                                         

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                                        針のような霜が枝を飾るクリスマスの朝

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                                          針のような霜/浅間山昨日はクリスマスだったようです。3連休で軽井沢も混んでいましたが、積雪がないので裏道をスイスイと走れます。昼間は3度台と暖かかったのですが、早朝は氷点下5度。樹々は霜に被われています。クリスマスに軽井沢を訪れる人々は、家族連れやカップルでしょうが、地元の高齢者と働く若者は単身の割合がかなり高く、町のトレーニング施設で会った20人ほどの間で、「クリぼっち」という言葉が話題になりました。クリスマスをひとりぼっちで過ごす人を指すようです。この時期はともかく忙しい私にとって、クリスマスをどう過ごすかなんて考えた事もないので、なにやら世相を映し出す新鮮な言葉を聞いた気がします。

                                           

                                          針のような霜1昨朝、外に出ると一面の霜ではなく、なぜか葉の落ちた木の枝だけが霜に被われています。それも近づいてみると針のように枝から霜が立っています。長いものでは1cmの針。カラマツの芽吹きのような姿です。地上から1mぐらいまではそれが見られないので、湿気を含んだ風が木の枝に当たって、最初の氷を核に先端部分に霜が成長したのでしょう。40年近く軽井沢に住んでいて、初めてみる現象です。水の千変万化ぶりは、特に冬の楽しみですが、その水の多様な物理的・化学的可変性に支えられて生命が発達してきたのでしょう。生物は「水の化け物」? 休日ゆっくり起き出した人々は気づくことはない、朝日が当たるまでの短い時間に限られたショーを、クリぼっちで楽しんでいました。

                                           

                                          針のような霜の朝1年内に送る個人のお客様の仕事を終えて、お店で使う大鍋のオーダーに取りかかっています。簡単に仕上がる大きさではない上に、二つ三つ並行して作っていくために、昨日今日は仕上がりの報告ができません。今日のブログは「霜ネタ」でごまかした?・・・わけではなく、新鮮な発見を報告したつもりですが・・・おもしろがっているのは本人だけ。年明けも当分新しく開店するお店に納める大鍋と酒器を作り続けることになります。合間合間に新作も入れていきますが、さてどのような新作にしましょうか。海外の方の好みは、中国・台湾からの場合、深めの大鍋が中心。それ以外の国からは浅いものが好まれます。個人のお客様の大半は国内の方で、お好みはいろいろ。結局なんでも作ることになりますが、総花的に揃えてばかりいると、大胆で実験的な新しいものに取り組む時間がなくなり、既にいくつか使っていただいているお客様には飽きられてしまいそうです。今なら少しぐらい来年のことを言っても、鬼に笑われないでしょう。

                                           

                                          明日は銀座 ギャラリー江 二人展の最終日です。昼過ぎには会場に行く予定でいます。

                                           

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                                          • 春の雪は湿っぽくて重たい  No.4816,4817 酒器 大小
                                            ひろ
                                          • 春の雪にまだ硬く防寒態勢のオオヤマザクラの花芽 No.4808,09 銀流し銅酒器 小大
                                            ひろ
                                          • 銅蓋につく真鍮のつまみ/工程と形について  The brass knob of copper pot lid / About the shape and the production process.
                                            あい
                                          • 夏2題 台風一過の夕空と高原のアサギマダラ
                                            noriko hashimoto
                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
                                            寺山
                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
                                            大阪のoyaji様

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