ヒメジョオンは「姫女菀」で、長年の勘違い修正  20年前のフライパン大改造  

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    ヒメジョオンとモンシロチョウまたまたピンぼけ写真ですみません。昆虫写真というのはかなり特殊なジャンルで、仕事の合間にちょっと一枚、というには向いていないようです。腕が悪いだけでしょうが。まあ、ありきたりのモンシロチョウですので、主役はヒメジョオンと言いたいところですが、そちらもピンぼけ。シャッタースピードを速めたために、焦点深度が浅すぎたようです。

     

    春先のハルジオンが終わってから咲くヒメジョオンは秋まで咲き続けます。草刈りで刈られたあとも、再び生えてささやかに花をつけています。「姫女菀」書くと、なにやら艶かしい。健康美溢れる女子学生の園か、はたまた色気溢れる伏魔殿か? これは「姫女苑」と書くものとばかり勘違いしていたためです。「女菀」は中国産の野草をさす言葉だそうです。もう一つ勘違いですが、良く似たハルジオンは「春紫菀」で「春女菀」ではない。それぞれ名前の由来が異なるのですが、実際の植物はひじょうに似ています。

     

    一月前から依頼されていたフライパンの修理を仕上げました。20年前の作品です。空焚きによる焼き鈍りと歪み、錫のはげ落ちといくらか銅素地の腐食だけなら通常の修理ですが、全体を軽くしてほしいことと、長い持ち手の反対側にある弧状の持ち手をはずしてほしいという依頼で、修理というよりは改造です。

    1993フライパン改造

    本体は予想していたよりかなり焼き鈍って柔らかく、全体を鍛ち直す必要があります。持ち手の改造がありますので、両方の持ち手を取り外してから、クリーニング。こびりつきを落とすだけではなく、持ち手と本体の間に流し込んだ錫を削り落とします。その後に全体を打ち直し。硬く鍛ち締めてから、弧状の持ち手をリベットでとめていた穴4つを銅丸棒を鍛って塞ぎます。写真右下は、かすかに判る穴を埋めた跡。

    持ち手3種軽くというご希望ですので、長い持ち手をもともとついていたものより2段階細い真鍮丸棒で鍛造しましたが、取り付けてみると、大きめの本体の重さに耐えられず、振っているうちに本体との角度が下がってしまいます。もともとの手(右)は12mm銅丸棒、8mm真鍮丸棒では(左)細すぎました。再度、取り外して、10mm真鍮丸棒で鍛ち直し。もとから空いている4つの穴に合わせて持ち手を調整して取り付け。あとは通常の錫引きといぶし仕上げです。仕上がりは250gほど軽くなりました。

     

    これほどの改造ははじめての経験です。手間から考えると、新しく作った方がかなり早い。しかも、ひとつ間違えると新しい持ち手が本体にフィットしないリスクもあります。ビジネスとしてはまったく無謀な仕事ですが、そんな作業こそが自分の技術を高めることは確かです。

     

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    秋雨前線?の南下 複雑な天気図  水漏れする酒器のの修理

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      2018082603時天気図今朝3時の天気図です。台風は消えましたが、実に複雑。はっきりしている事は、東北地方に南下して来た前線(秋雨前線?)がかかっていて、北陸から茨城県を境に、南西側は晴れ、北東側は雨。明日はもう少し前線が南下して、長野県も雨になりそうですが、私の知識程度ではそれから先のことはよくわかりません。

       

      昨日は最高気温が29度、最低気温が20度でしたので、まあこの時期としては普通でしょう。秋風が吹いて、気温よりは過ごしやすかった気がします。月に群雲や雲間に一瞬の夕陽。今朝はすかっとした夜明けでした。

      朝/夕

      昨日修理納品した酒器の大。お店で長年酷使され、歪みが数カ所とかなりの汚れ、銀流し部分の黒変が見られます。底の歪みは落としたらしく、水漏れ。底を取り外して成形するために、まずは徹底的にクリーニング。加熱して錫を融かし、底をはずします。底と本体を鍛って歪みを直し、別々に錫引き。その後に合体させて、再度錫引きで底をとめます。クリーニングといぶし仕上げ、つや出しの磨きで終了。最初に見た目より重傷の修理ですが、それでも新品価格の4割程度。新品の状態に戻りました。

      酒器大修理

       

       

       

       


      小さなベニシジミ ブドウの葉は食べられるのか? ヨーロッパの文化を感じる大鍋の修理

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        ベニシジミ2018たまたまカメラを持っていた時、小さな蝶が目の前を横切って地上に降りたので、そっと近づくとベニシジミです。標準単焦点レンズなので、遠方から1枚、少し近寄って1枚、もっと近寄って1枚と、恐る恐る撮った最後の写真。ズームレンズを正月に壊して、見積もりしてもらった修理費の高さにあきれて、修理費より安い単焦点レンズを購入。植物ならこちらが移動すればいいのですが、鳥や蝶は近づくと逃げてしまいます。むこう側は命の危険を感じるのでしょうから、逃げるのは当然で、こちらがいかに殺気を封じるか、私の挙動が多少は静かになるかもしれません。

         

        エビヅル2018少し前に、ブドウの若葉が美味しいという記事を何かで読みました。まだ食べ盛りの若いころ、そこらに生えている山菜・雑草、食べられそうなものはたいてい試してみましたが、ブドウの葉は未経験。ナイアガラ系のブドウは少しありますが、軽井沢では寒すぎて周辺の果物産地のように、本格的なブドウの栽培は見られません。たとえ、ブドウ畑があったとしても、畑に侵入して若葉を摘んでくるなんて度胸もありませんし、ブドウは若葉が美味しいかはまったく未知の領域。仕事場の外に、ヤマブドウの仲間のエビヅルが生えていますが、硬くならないうちに摘んで試していようかと・・・これが美味しそうに見えるなら、相当飢えているか、いかもの食いと言われそうです。

         

        特大両手鍋修理

        しばらく前に修理を依頼されていた特大の両手鍋で、イタリアで買われたものだそうです。直径が25cm、高さが15cm、容量が6リットル以上の大鍋で、スパゲッティーを茹でるものでしょうか。重さが2.85kgありますので、中身が入ると8kgに達します。銅地金も厚く、迫力満点の道具です。機械製であってもこのような本格派の銅鍋が日本のデパートなどでも普通に受け入れられるようになると、私が作るものも「重過ぎる」と言われて敬遠されなくなりそうです。

         

        底の部分に少し腐食が起きていますので、錫引きが必要ですが、真鍮鋳造の持ち手を本体にとめているリベット(鋲)が白いことに気づきました。通常は銅のリベットでとめてから錫引きしますので、内側にあるリベットの頭は白い錫色になりますが、外側の真鍮から出て打ち締める部分は銅の素地が見えます。白い金属・・・銀のリベットということはないでしょうから、たぶん素材はアルミかジュラルミン。もしかすると錫? アルミやジュラルミンなら、錫より融点が少し高いので、慎重に加熱しながら錫引きすれば、リベットが融けることはなさそうですが、万が一錫だったら融けて持ち手がとれてしまいます。その場合は、残った穴に銅のリベットを打ち込んで、とめ直すことになりますが、リベットの成分分析をどこかに依頼するより、腹をくくって錫引きした方が良さそうです。

         

        結果はリベットが融けることもなく、無事錫引き完了。預かった時点では気づかなかったのですが、汚れをクリーニングすると、底の角にへこみを修復した跡があり、多少デコボコしていましたので、そこには錫をすこし厚めに塗ってから仕上げ磨き。ヨーロッパの本格的道具造りは、50年100年の使用に耐えるものが多く、文化の深みを感じます。ひ弱な日本人では、腕の筋トレだ必要かもしれませんが。

         

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        ひと月以上、次々と同じ顔が現れるルピナス  23年前のやかんをクリーニング

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          ルピナス花種

          なんとなくボケた写真ですが、左は数週間前、右は現在のルピナスの花。30〜50cmに達する花穂は下から順序よく咲き、先端部はどんどん伸びながら、蕾がふくらみ、次第に色づいて来ます。ある時期一斉に花開くのであれば、同じ環境条件のもとですから、同じ顔つきになるのは解る気がしますが、(同じ条件下であっても個性的な顔の方がのぞましい)、一ヶ月以上にわたって、変化する環境に動ずることもなく、最後まで同じ顔をして咲き続けるというのは、よほど強固な遺伝子を持っているのだろうか。生まれる前から20年後に同じ制服を着て整列行進することが運命付けられているようで、私のようなずぼらな人間には堪え難いものを感じます。それでも最後の方はさすがにくたびれ間延びして、種を実らせ役目が終わった感が漂ってはいます。

           

          先に咲いたものから順序よく実になり、種を散らしてどんどん増えます。日本名「昇り藤」と言われるルピナスですが、藤に較べると圧倒的にたくさんの種をつけ、このような半日陰地でも、荒れた砂礫地でもスクスクッと立ち上がり、葉を広げて周囲を圧倒して行くのです。

          1741やかん修理/福田

          23年前、結婚する二人に知人が贈ったやかんの修理。つるに記念の年月と名前を彫ってあります。2度目の修理ですが、今回は空焚きによる水漏れはなく、クリーニングのみの修理です。とはいえ、黒く焼き着いた汚れをとるのは、形が複雑なだけに鍋よりも大仕事。中には水しか入れないやかんが黒く汚れるのは、ガス台の上や横に置いたまま、隣で調理中の鍋から汚れや油煙が飛んで付着し、次に火にかけた際、それが焼き付いてしまうからでしょう。置く場所に気をつけて、表面が汚れている時は、火にかける前に洗い落としておくと、きれいに保てます。

           

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          クサノオウの鮮やかな緑と黄色  16年間使い込まれた特大両手鍋の修理

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            クサノオウ2018クサノオウが元気です。路傍に咲き、食べられるわけでもなく、花瓶に生けられることもない花ですが、若々しい緑の葉と鮮やかな黄色い花、多数のおしべ。組み合わせとしては、ヤマブキと同じですが、花びらは色あせる前に散るので、こちらの方が鮮やかな印象です。

             

            去年の同じ時期に「毒にも薬にもなるクサノオウ」という記事を書きましたが、薬として使ったことはありません。もちろん、毒としても未使用。切り口から出る汁は毒性があるので、摘んだこともなく、だから本当にその汁に触れるとただれるかどうか、知識として知っているだけです。その程度の知識がいい加減である例として、「ヘビイチゴは毒」というのがあります。名前のせいでしょうか。子どもの頃から口に入れてみたことはあって、ちっとも美味しくないことはわかっていましたが、毒というのは濡れ衣のようです。正式な漢方では干した全草を解熱や咳止めに使うようですが、民間薬としては実を焼酎に漬けて虫さされなどのかゆみ止めに。「毒にはならないが薬になる」ヘビイチゴの色も、鮮やかな緑の葉と黄色い花です。

             

            栗林/両手鍋修理2569

            さて、昨日は外径30cm特大の両手鍋修理。2002年販売の記録があり、16年間使い込まれて、ひと月前クリーニングと錫引きに戻っていました。空焚きや大きな痛みはなく、丁寧に使われていますが、さすがに年月を経て外側にこびりついた汚れは頑固です。内部の汚れはそれほどではありませんが、良く油に馴染んでいる状態で、残った錫を完全に取り除いてから新たに錫引きする方が、錫ののりが良さそうです。ということで、錫引き以前の徹底したクリーニングと下ごしらえが作業の7割。ほぼ新品同様の状態に再生しました。

             

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            クロヤマアリ?キイロスズメバチ?女王  銅とステンレス二重構造のフライパン修理

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              アリとハチの女王

              数日前の蒸し暑い日、新しい女王蜂が一斉に婚姻旅行?に飛び立ったようです。気がついた時には、地上に戻って、すでに翅を落とした後でした。これから小さな巣穴を掘って、働き蟻を育てるのでしょう。一生に一度の交尾でたくさんの子どもを産む。効率が良いというべきか、気の毒というべきか。たぶん、クロヤマアリだと思いますが、クロオオアリかもしれません。このあたりで見る働き蟻は小振りで、兵隊蟻を見かけたことがありません。

               

              右は、たぶんキイロスズメバチの女王。1匹だけで冬眠し、春になるとやはり単独で小さな巣を作り、働き蜂を育てます。これから大仕事をひかえて、無駄な攻撃はしてこないだろうと、至近距離で撮影しました。肉食性の蜂で、刺さない限り害がない・・・それだけで充分有害ともいえますが、作業場に入って来たものは捕虫網で捕まえて外に。ムラサキケマンあまり何度も入ってくると、たまには殺すこともありますが。いつの間にか、軒下や壁・天井の中に大きな巣が出来ていることもあります。

               

              近所の畑の外に咲いていたムラサキケマン。紫華鬘と書いたら、なんだか平安時代頃の坊さんかお経のような気がします。よく見ると、紫色にも変化があり、花の形もおもしろい。葉もきれいで、雑草扱いにするのは惜しい。同じ形で黄色い花は、キケマン。まわり中いくらでも花がある季節でなければ、けっこう珍重されるだろうにと・・・しかし、人知れず美しく咲いているのもよしとしましょう。

               

              フライパン修理/石井様

              修理を終えて、昨日発送した特大フライパン。フランス製で直径30cm以上。地金も厚く2.5kgちかい重量です。これほどの豪快な道具も、デパートの展示会に出品してみたい気がします。日本の一般家庭で受け入れてもらえるでしょうか。

              依頼主も私も、銅地金に錫引きとばかり思い込んでいましたが、汚れを少し落としてみると、内側はステンレスを薄く圧着させた二重構造。そのタイプの修理はしたことがないので、慎重にクリーニング。通常使う希硫酸はやめて、クレンザーと灯油でゆっくり汚れ落とし。細かい真鍮ブラシで磨き上げて、修理終了。世界は広い! いろいろな製法のいろいろな道具が使われています。

               

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              星のヒヤシンス? イタリア製厚手片手鍋の修理

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                星のヒヤシンス

                昨朝は氷点下でしたが、今朝は4度ぐらい。半世紀も前のことだったと思いますが、春になると多くの家の窓辺にヒヤシンスが咲いていました。いわゆる水栽培とよばれる大きな徳利型のガラス容器の上の半球形部分に球根をのせて並んでいました。球根からは下の水に向って根が伸び、葉が出て茎が伸び花が咲く。植木鉢や土がなく、なんとなく現代的、人工衛星や宇宙探検の時代にふさわしい新鮮さを感じていたのでしょう。

                 

                すっきりと片付いてシンプルな色調の家には似合いそうですが、いたるところ、窓辺りと言えども雑然と道具やら本やらが積んである仕事場では、人工的な色数が多すぎて、植物の色がくすんでしまいます。冬枯れの寂しい大地から緑が芽生え、鮮やかな花の色に出会う喜び。スイセンやクロッカスの大振りな花ではなくても、陽射しに向って咲く小さなオオイヌノフグリでも、春の到来を目一杯告げているようです。写真左は「星のヒヤシンス」というらしい。正式な名前はちょっと調べただけでは見つかりませんでした。右は原種に近いヒヤシンスでしょう。花茎が伸びて横向きに咲いていますが、地際で上向きに咲く鮮やかな空色の花の強い印象にはかないません。

                 

                片手鍋修理/石井健夫

                昨日修理したPentole Agnelli 社製の片手鍋。直径16cmあまり深さ10cm弱の割には重さが1.2kgあります。真鍮鋳造の持ち手が重いこともありますが、本体の銅板の厚さも2.5mm としっかり作られています。家庭用と言うよりプロ用として作られたものでしょう。この厚さになると、板金から手で鎚ち絞るのは不可能ではありませんが、特別なオーダーでなければちょっと厳しいかなというところです。この製品も機械的に成形したのち、側面を鎚って締めているようです。持ち手の裏側には、滑り止めの出っ張りが3段。良く考えられています。私が作る片手鍋の真鍮持ち手は、鋳造ではなく丸棒から鎚ち伸ばし、上面と側面に横向きの鎚目を施すことで滑りにくくしています。

                 

                左上が依頼された時の状態で、汚れやこびりつきはなく、錫のはげ落ちと多少の腐食が見られます。錫が少しはげたぐらいで錆が出ていなければ使用上の問題はありませんが、銅素地に腐食が見られる場合はそれ以上進まないように早めに錫引きをいした方が良いでしょう。焼き鈍りや変形はなく、錫の引き直しのためにクリーニング。いったん、残っている錫を全て取り除き、その後に新しく錫引き。錫引きは本体全体を加熱しますので、その際に生じた汚れを硫酸で落し、ピカピカに磨き挙げて新品同様(新品の状態を見たわけではありませんが)に仕上げ。強度の空焚きや変形がなく、鎚ち直しが必要ない場合は、私が作っている同じ大きさの鍋の新品価格の20%程度の修理代になります。

                 

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                1994年作、かなり使い込まれた両手鍋の修理 No.1416 

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                  1416両手鍋基本形修理

                   

                  22年前に作った両手鍋ですが、良く使い込まれたうえに、強い空焚きで焼き鈍り、変形も起こしていました。大きさは直径が21.2cm、本体高さ8.4cm、最近のものではNo.4743 とほぼ同じ大きさです。焼き鈍るという状態は、銅の地金が高温になって柔らかくなり、冷えた後も柔らかい状態のままになることを言います。「鉄は熱いうちに鎚て」と言われるように、金属は一般的に高温では柔らかく加工しやすい状態になります。鉄は冷めると再び硬く戻りますが、銀や銅は冷えても柔らかい状態が維持されます。柔らかくなった銅をたたいたり曲げたりすると、硬くなり、鎚ち締めると言いますが、一般的には加工硬化とよびます。

                   

                  この性質を利用して、一度高温で焼き鈍した銅板を冷えてから手で持って、利き手の金槌で鎚ち変形させていく工程が、鍛造とよばれる作業です。一通り全体を鎚つと加工硬化で硬く、変形しにくくなりますので、再び高温に加熱し、焼き鈍ったものをまた鎚ち変形を繰り返します。深い形ほど、その工程を多く繰り返して目標の形に成形し、最後に何度か表面をきれいに整えると同時に硬く鎚ち締める仕上げ鎚ちの後、持ち手をつけます。強い空焚きは仕上げ鎚ち直前の焼き鈍った状態に戻っていることなります。

                   

                  今回の鍋はこびりつきや汚れをクリーニングすると、何度か空焚きしたようで、内側には銅地金の腐食が見られます(写真左上)。そのデコボコを少しでもならすために、少し強めに底の部分を鎚ち締めると、地金がいくらか伸びてきます(中段左)。底からの立ち上がりと側面も打ち締めますが、持ち手をはずすことが出来ないので、新しい地金から鎚つより難しい作業となります(右上)。今回は予想外でしたが、蓋も焼き鈍っていましたので、ツマミを取り外して鎚ち締めました。

                   

                  よく使い込まれた上に強い空焚きがあると、錫引きが容易にはできません。油に馴染んでいるのか、表面が変性しているのか、原因はよく解りませんが、融かした錫を表面に流して、のりの悪いところを削り落し、再度錫をひく作業を何度かくりかえします。特に今回は底の部分の腐食をしっかり覆うように、厚めに錫をのせました。最後に、一連の作業で汚れた外面をクリーニングしてから、いぶし色に変化させる硫化仕上げと、磨きで完成です。

                   

                  仕上がり寸法は直径21.4cm 本体高さ8.7cm 全高約22.5cm 全重2.01kg

                  修理代は現在の新品価格の30%程度です。

                   

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                  夕陽に輝く浅間山と月を標準単焦点レンズで撮ってみました  小さなフライパンの修理

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                    180130浅間山夕景

                    1月30日の夕方、沈みかける夕陽に輝く浅間山です。この1週間前には、草津の本白根山で死傷者が出る噴火があり、浅間山でも?という心配はありますが、草津の噴火はごく小規模。あの程度の噴火がいつ起きてもおかしくない浅間山です。いくらか広角よりの単焦点レンズで撮ったこの写真、パソコンでかなりトリミングしてあります。正月に落して壊した標準ズームの望遠サイドで撮っていた写真よりシャープな感じがします。試しに夕方昇った月の写真も撮ってみました。壊したズームの修理代が、修理内容はとても簡単であるにもかかわらず、新品価格の6割ほど、状態の良い中古を買える以上の査定額だったので修理は諦めました。

                    180130月の出

                    さすがに、視角では1度ほどの遠く小さな月を、画角が60度ぐらい?あるレンズで撮るのは無理があるようです。ですが、壊したズームレンズと一度に撮り較べすることも出来ませんので、どっちが良いのか判りません。判らないぐらいなら、小さくて軽い単焦点標準レンズの少し良いものを常時つけている方が扱いやすい。どんな被写体にでも対応しやすいという「ズーム信仰」を捨てた方が良さそうです。多機能の十徳ナイフより、単機能のナイフとハサミとペンチの方がはるかに機能的だと言うようなものですね。この写真の翌日は皆既月食だったようです。

                     

                    フライパン修理/山田敏和

                    小さなフライパンの修理。使い込んで黒光り?という状態を大幅に通り越して、黒いこびりつきが分厚く被っています。こびりつきの正体は煤、炭化した食品と酸化した油です。これでは、せっかくの熱伝導の良さも活かされず、味にも健康にも影響がありそう。こびりつきを燃やしてとろうかとも思いましたが、空焚きによる焼き鈍りはないので、機械的にとることにしました。その後に錫引きといぶし仕上げで、すっかり元どおりです。銅鍋の手入れのポイントは、内側外側ともに汚れを残さないこと。スポンジやネットスポンジで洗ってから、乾拭きしておきましょう。この修理で、修理代は元の値段の2割あまり。焼き鈍って鎚ち直しがあっても3割程度。カメラの修理に較べると良心的価格? 新品の状態に戻って気持ちよく使えることを考えたら、リーズナブルな投資です。

                     

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                    氷点下12度の明るい朝  1989年制作の両手鍋修理

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                      バドミントン上腕筋の故障でテニスをやめてから4〜5年経ちますが、その後は町の運動施設で下半身の筋トレを続けてきました。上半身は金槌を鎚つ仕事で毎日動かしているので、脚の運動中心。機械相手に大汗かいて、500~1000kcal 運動すればそれなりの満足感と疲労感はありますが、なんだかエネルギーの浪費のようで虚しさも残ります。せめてマシーンに発電機がついていて、お茶の一杯でも湧かすことが出来ればはげみになるだろうにと。

                       

                      仕事も展示会以外は一人ですし、機械相手の運動では人とのやりとりがなく、スポーツとしての面白さがない。テニスを始める前の30代前半に少しやっていたバドミントンに復帰する事にしたのが1年前。団体競技と違い、バドは相手が一人いればできるのですが、いい年したオジンが向かい合って黙々と打ち合っている図は、傍目にあまり楽しくはなさそうです。それなら、相手を募集しようと、この春頃からまわりに声をかけて、初心者レッスンから始めています。10人ほどの仲間で、最近は試合もできるようになり、これからバドのおもしろさが出てくるレベルになってきました。ひじょうに運動量の激しいスポーツの上に、緩急の差も大きく、瞬間的な判断や対応が要求されます。ちょっと意外に思われるかもしれませんが、ボクシングと共通する競技だと感じます。
                       

                      安河内/両手鍋707修理

                      連日修理の仕事が続いています。お正月前に、きれいに直して戻したい、暮のお料理や家族揃っての食事に使ってほしいと思っています。今度は1989年作の両手鍋ですが、30年近くを経ても大きな損傷はなく、錫も残っています。しかし、残っている錫をそのままにして上から新しく錫をひこうとしても、のりが悪く、かえって何度もぬることになりますので、一度できるだけ落してからかかる方がきれいに仕上がるようです。細部をちょこっと修正し、新品の時より良くなっているかもしれません。おまけに木の落とし蓋をつけて、送り出しました。

                       

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                      小雪の後は冬型に戻る 1990年作の両手鍋修理

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                        マツヨイグサ実昨日は一日だけ少し温かく、最高気温8度。日本海側を低気圧が通過した後、太平洋側をもう一つ低気圧が通過したため、夜半に小雪。その後は冬型の気圧配置に戻って、今朝5時頃の気温は氷点下6.7度。まだこれから下がるかもしれません。

                         

                        内陸のため、本格的な冬型の日は乾燥して深い青空に。2mを越すマツヨイグサの枯れた茎には実が上を向いています。冬鳥が食べそうですが、今年は冬の渡り鳥を見ていません。やってきましたと報告するようなツグミの鳴き声もまだです。アトリやカシラダカも見ていません。年寄りに人気のジョウビタキもまだです。年末の忙しさで、きちんと観察する時間がないせいもありそうですので、仕事場の周囲の現象だけで全体を論じるのは危うい。しかし、寒い。寒いと冬鳥が早くやってくるのだろうか。それとももっと暖かいところまで南下してしまうのだろうか。本格的に雪が積もれば、周囲の景色は単純になって、鳥の姿も見やすくなるでしょう。

                         

                        永澤/両手鍋766修理

                        昨日の仕上げは1990年に作った両手鍋の修理。記録を見ると最初は下の部分だけだったらしく、蓋は後から作ったようです。多少歪んだ蓋を修正し、本体側の縁を少し高く折り曲げて、蓋がずれ落ちにくくしました。本体は浅いタイプですので、すき焼きや煮物・煮魚に向いています。グラタンやオーブン料理にも良いでしょう。肉類、リンゴやイモなどを蒸し焼きにして、最後にオーブンでカリッと仕上げるのも、冬の食卓に似合いそうです。手軽に使うとき用に木蓋や木の落とし蓋をつけました。蓋の方は折り返しのないシンプルな作りですので、大きな鉄板の上で肉や根菜を焼く時に蒸し蓋としても使えるでしょう。

                         

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                        花も葉も色変わりするスイカズラ(忍冬) 片手鍋2度目の修理

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                          スイカズラ種黒い艶やかな種の周囲は、一様ではない色変わりを見せるスイカズラの葉です。冬の間も萎れないことから「忍冬」の名前もありますが、ほんとうに冬中枯れないで残るでしょうか。葉が落ちてしまうと存在に気づかず、再び花が咲くまで忘れてしまいそうです。

                           

                          花の咲き始めは白く、次第に黄色く変わります。花も葉も色変わりがおもしろい。花には蜜があって、吸うからスイカズラ? 花の咲かない木や生け垣に絡み付いて咲くと、香りとともに華やかな雰囲気を楽しませてくれます。このまま冬中残ってくれるといいのですが。

                           

                          岡本/片手鍋修理前ひと月ほど前に送られてきた片手鍋の修理。他社製のものですが、作りはしっかりしていて使い易そうです。昨年も修理したもので、今回は2度目の空焚き。かなり高温になったようで、柔らかくなった底から立ち上がりにかけて鎚ち直す。持ち手が付く部分は鎚てず、わずかにデコボコした感じになるのはしかたないかなという仕上がり。変形しやすい上縁部のコバも2周鎚ち締めておきました。強く空焚きで内部の表面が変質したのか、錫がのりにくく4〜5回錫引きを繰り返してしっかり被せてはありますが、いくらか色のまだらは残ってしまいました。

                          岡本/片手鍋修理後

                          外側を磨き、新しいコクタンの持ち手を削りだして、取り付けて終了。他社製のものを鎚つときは、構造上どこまで耐えられるかの判断がむずかしく、力加減の気を遣います。今回のものは本体がしっかり作られていますが、持ち手取付板との接続がリベット3本だけ。内側は錫でしっかりとめられますが、外側は緩んで動くのをたたいてとめています。もしもう一度打ち直すことがあれば、リベットを交換する必要があるかもしれません。

                           

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                          中国語版「取り扱い説明」 《关于铜锅的使用和保养说明》

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                            先日このブログに日本語・中国語対訳の「取り扱い説明」を画像で掲載しましたが、検索しやすいように本文中に文章で再掲載します。

                            取説写真ブログ用

                             《关于铜锅的使用和保养说明》

                            请注意铜锅无法使用电磁炉或微波炉,请使用煤气加热并且不要使用大火。除去带有木制手柄的单手锅以外,其他的铜锅都可以使用烤箱,但是温度需控制在200度以下,并且锅体和把手都会变热,请小心不要烫伤。

                            使用后,请用温水,洗洁精,柔软的海绵或刷子清洗干净以后用干布擦干,请避免使用带有颗粒的去污粉或擦亮剂。另外请不要把食物长时间放置在锅中。如果您对订制,保养,修理有任何问题,欢迎来邮件咨询(仅接受日文英文

                             

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                            白い花は不人気?白菊が見当たらない No.3793片手鍋の修理

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                              菊2種

                              最近、花壇では白い花をあまり見かけません。デージーとかカスミソウとか白いパンジー。花壇がカラフルになって、かえってヒメジョオンやフランスギクなどの雑草の白が目立つようです。霜の朝、白い菊を探しましたが、近所にはありませんでした。「心宛てに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花」なんて、写真で洒落てみようと思っても、白菊が見つからない。お葬式や仏壇用にたくさん栽培されて花屋さんでは売られていますが、園芸用には不人気なのかもしれません。

                               

                              初雪ならまだしも、いくら初霜があたり一面を白くおおっているとはいえ、菊の花を摘もうと思ってもどこにあるのかがわからない、なんてことはあり得ない。平安期の歌をリアリズムで解釈するのは楽しくないですね。想像の世界で遊ぶ・・・どこまで想像をふくらませて良いものか・・・白菊に一瞬、若い女性を連想させるくすぐりも感じます。

                               

                              3793片手鍋修理前2011年に作った片手鍋が修理に戻ってきていました。見た目はかなり強い空焚きですが、焼き鈍りはそれほどひどくはなく、比較的低温で長時間空焚きしたらしい。この片手鍋は、買われた後にお客様の希望で注ぎ口をなくす改造をしたもので、持ち手も長めに作りました。

                               

                              鎚ち締めは形が崩れない程度ですませました。長時間の空焚きのせいでしょうが、内部のクリーニングは予想以上に手間取り、錫引きの工程に入っても、何度か浮き上がってくる汚れを掻き落しました。そのために錫引きは4〜5回繰り返すことに。持ち手を新しく作り直して取付けで、修理完了。一晩おいて、問題がないことを再確認し、発送でした。

                              3793片手鍋修理

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                              ハガキ版中国語版の取り扱い説明書が出来ました 《关于铜锅的使用和保养说明》

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                                中国語取説

                                中国語の取り扱い説明書を作りたいけれど、自動翻訳では間違いだらけのようですし、その間違いを見つける能力もない。そんな話を展示会の間、お客様の途切れた時に売り場のスタッフの方々に話していました。昨日、日本語・英語・中国語が堪能なスタッフのお一人から、このサイトの英語版取り扱い説明書を読んで中国語に翻訳したものがメールで送られてきました。どこからどう取りかかったものやら思案していたところで、タイミングの良いありがたい贈り物(送りもの)です。さっそく、カードに仕立ててみました。私のパソコンに内蔵されているいろいろなフォントを試してみましたが、メールからテキストに変換する際にかなりの誤字が含まれてしまいます。中国語の「音」が解らないので、誤字の部分を打ちこみ直すこともできず、メールの文面をそのまま画像で切り取り、ハガキサイズに貼付けました。実用上充分ですし、これなら字の間違いも起きません。この記事のタイトルに、メールの中国語をそのままコピー・ペーストで入れてみると、誤字が解消され正しく表記されていますので、画像を使わなくてもテキストファイルに変換する方法があるに違いありません。

                                 

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                                夏の暑さにも冬の寒さにも負けない外来種二つ No.4466両手鍋修理

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                                  ビオラ/マツバギク

                                  右のビオラ、春からずっと同じようすで咲き続けて、周囲を見渡すと最後の一株。すでに何度も氷点下に下がり、霜にあたっているが、まだまだ平然としています。かたや、右のマツバギク。花のようすは変わりありませんが、茎や葉は赤みをおび、萎れている。萎れているが枯れているのではなく、むしろ水分を減らして細胞内の濃度を高めることで、凍結を防いでいるのかもしれません。野菜や果物の多くも低い温度を経験することで、糖分が増して美味しくなる。植物の防衛反応が幸いしています。このマツバギクは環境が良ければ、氷点下15度以下に下がる真冬でも咲き続けているのを、昨年見ました。

                                   

                                  4466両手鍋流離

                                  展示会が終って、本格的にオーダー制作に取り組む前に、展示会以前に受けた仕事を済ませています。これは内部の錫引き修理。何が原因なのかよくわかりませんが、底のごく一部の錫が剥げて、いくらか銅の地金が腐食してきていました。全体のようすはきれいに丁寧に使われていますので、扱いが乱暴だからということはありません。何かの拍子に強くあたったステンレス器具による傷から腐食が進んだのか、酸や塩分が強い食材の一部がこびりついていて、そこから腐食したのか。原因が判らないままのことが時々あります。まずはきれいにクリーニングしてから錫引き。良く使われている銅鍋の方が修理に際して錫ののりが悪く、今回は3回塗り直して仕上げ。現役復帰です。

                                   

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                                  台風が過ぎて氷点下 4755片手深型に真鍮のつり輪をつける 伊勢丹新宿店の展示は本日最終日

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                                    台風一過の夜明け

                                    一昨日の夜は台風の進行を気にしながら新宿から軽井沢へ。大雨警報が出ていたようですが、それほど降った様子はなく、翌朝は明るい日の出。朝日に照るカエデは、作業場の横の木ですが、北風のあたるもう1本はすでに茶色く落葉し始めています。同じ種でも、わずかな環境の違いで大きく変化するのが生き物です。まして、人の子どもにはみんな良い環境で育ってほしい。黄色く変わり始めた山のカラマツが朝日にあたって赤く写りました。

                                    今朝は氷点下2度近い冷え込み。昨日朝の埼京線は強風で遅れましたが、夕方のニュースでは「木枯らし1号」だったとか。冬になるなら冬らしく、台風はもう勘弁してほしい。

                                     

                                    4755片手鍋深3/吊り輪

                                    昨日片手鍋深型をお買い上げのお客様。浅いタイプの片手鍋と同様の吊り輪をつけてほしいというご要望です。以前は、深型にも標準で吊り輪をつけていましたが、台所にぶら下げる適当な場所がないお客様から、吊り輪は要らないというご要望が多く、深型には現在つけずに仕上げています。後からつけるのは問題ありませんが、ついているものをはずすと、穴が残ります。ご要望があれば無料でおつけしますが、送料がかかる場合は送料着払いでお願いします。

                                     

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                                    外国からの客様が多い伊勢丹新宿店の会場 英文付きの取り扱い説明書

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                                      さすが新宿の伊勢丹ですが、外国からのお客様が多い。中には、英語・中国語・日本語いずれもあたりまえの様に話す方もいれば、中国語のみでお互いしどろもどろしながら英語で会話にならぬ会話を試みることもある。会場で話している間は、お互いニコニコでなんとか切り抜けますが、後で使い方など解らないことが出てきた時、私の怪しい英語力では電話で説明するのは難しそう。英語のメールなら時間をかけてなんとかなりそうです。去年から英語の説明文をすこしずつチャレンジしていますが、今回は切羽詰まって前日に日英両方で取り扱い説明書を書いてみました。初日前夜、英語に強い友人に添削してもらい、朝でかける前にあわてて印刷。とりあえず下のような葉書サイズの取り扱い説明書を会場でお渡ししています。次は中国語・・・自動翻訳ツールでも試してみましょうか。しかし、それもかなり怪しいようなので、そのうちに原稿が出来たら、売り場のスタッフに添削をお願いすることになるかもしれません。私のことだから、それも次の展示会直前にドタバタ・・・と言うことになるでしょう。

                                       

                                      英語版取説

                                       

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                                      迫り来る秋の色  両手鍋/軽度の空焚き修理

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                                        秋色/カエデ紅葉にはまだまだ早い。お盆が終ったばかりだが、小学生は2学期が始まって、朝の登校風景が見られる。軽井沢と言っても、観光客の来るところではないので、朝のいっときでも子どもで賑わうのはいい。昨日も夕方少しばかりの雷雨があったが、高原の夏らしい豪快な夕立にはならない。

                                         

                                        例年なら陽射しに焼けた植物や土に雨が降って、お盆あけの風は独特の秋の匂いを運んで来るのだが、すでに秋の気配が迫って来ているが、あの匂いはしない。

                                        秋色/トンボカエデやサクラにはすでに色変わりし始めている枝が見られます。2000mを越す浅間連山には、たくさんのトンボが群れ飛んでいたので、今年は里にもたくさん下ってくるだろうか。まだまだ、赤トンボと呼ぶには色がうすい。温もりを求めて、日当りの良い道路で休むのは、まだ早すぎる気がします。

                                         

                                        4449両手鍋修理/林奈美様

                                        旧軽井沢で買われたお客様から、そのお店に修理の依頼が。比較的きれいに使われてきた様子ですが、軽度の空焚き。ダメージは本体部分にとどまり、蓋はクリーニングといぶし仕上げ、磨きだけ。価格の1/3が蓋ですので、修理代は新品価格X 1/3 X10%

                                         

                                        本体部分は空焚きでシミが浮いている錫を落して錫引き。4回ほど錫を融かして塗る工程を繰り返し、いぶし仕上げと磨き。修理代は、新品価格X 2/3 X20%  トータルするともとの価格の6ぶん1の修理代で新品同様に戻りました。

                                         

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                                        雨上がりのギボウシ  満身創痍の酢重鍋大を修理する

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                                          雨上がりのギボウシ明け方まで降っていた雨が上がり、朝日を浴びるギボウシの花。野生のものではなく、園芸用に改良した斑入りの葉を持つ小型のものです。花の色はうすくオオバギボウシに似るが、花の形はもっと色の濃いギボウシに似る。半日陰でないと、ぼんやりした印象になるが、植えた目的は花ではなく、長く楽しめる葉の方なのでしょう。きつい色の大きな花が多い洋花が咲き誇る季節、かえってこんな地味で落ち着いた花の柔らかな風情が好ましく感じられます。

                                           

                                          ネジバナ2017こちらは、日当りの良い反対側に咲いたネジバナ。派手なピンクですが、背丈は10cmほどのいたって静かな姿。一本だけ遠慮がちに雑草の中から立ち上がっています。この個体、ねじれがゆるいというか直線に近い。もっと螺旋階段状に4〜5回まわっているものもあります。巻く方向も左右いろいろ。雨に当たると溶けてしまいそうな小さな花の行列です。接写が出来るレンズではないので、米粒ほどの一つ一つの花は拡大できませんが、よく見るとランの花らしい形をしています。

                                           

                                          二日掛けて修理を終えた酢重鍋大。初期の頃のもので、レストランで毎日数回、長年使われた回数を考えると、重症ぶりに納得。本体の錫は跡形もなく、底はふくらみ、側面はデコボコ。蓋も歪みとへこみが多数。まあ良くここまで働いてきたものだと言う印象です。

                                           

                                          20170731酢重鍋大修理

                                           

                                          下部の黒ずみも汚れと言うよりは焼き付け塗装のように頑固で、クリーニングに手こずり、打ち直しは本体、蓋共に全体の形を整えながら鎚って行きます。一般のお客様の場合は形優先、打ち直しの結果で口径が多少変化しても良いのですが、レストランの鍋はいくつも並べて使っています。どの鍋とも蓋が合わなければならないので、口径は最初の寸法に収めます。今回は蓋の錫引きが滑らかにならず、削っては塗り直す作業を4回ほど繰り返しました。原因は判りません。

                                           

                                          レストランでは毎日何度も使っては洗うので、錫が剥げても錆が出る間がありません。錫引きしなくても問題はないのですが、万が一ご飯が青くなっても困りますし、食品衛生法に定められていることですので、やはり錫引きしないで何か問題が置きた時に困ったことになるかもしれません。お客様に見えるところで炊いていますので、一般家庭でも錫引きなしで良いというメッセージになっても困るかな、というところです。

                                           

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