キクイモモドキとキクイモを比べて見ると・・・      No,5559 銀流し銅掛け花入

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    キクイモモドキとキクイモ

    左半分は夏前から咲いていたキクイモモドキで、タネが飛んで今生えた小さな株では今も花が残っている。左は9月になって咲き始めたキクイモ。右のキクイモはもどきより背丈が高く3m近いものもある。はなはよく似ているが、全体の印象はかなり違い、遠目には簡単に見分けられます。


    群生するキクイモモドキは元祖キクイモより早く長くたくさんの花を咲かせている。掘り返してみなければ芋があるかどうかわからないのだから、キクイモの擬きとされるのは不当な扱いと思う。キクイモにあやかってとか、その姿に似せて何か得をしようというさもしい魂胆があるわけではない。観賞用には同じ時期に咲くルドペキアの仲間より綺麗だと感じる。日が当たりさえすれば条件の悪い土でも強い繁殖力で増える。モドキの他にイヌキクイモというのもあるらしいが、見たことはない。元祖キクイモは一番ごついし、全草家畜の餌にもなるので、むしろウシキクイモとでも名付けて方が良さそうです。まあ名前なんて人間の都合に過ぎない。

     

    キクイモには食べられる芋できるが、特段美味い訳でもなく、その薬功がひじょうに期待されている訳でもない。インスリンの代用になると言うが、そこは怪しいもので糖尿病患者でもないと知らないだろう。メジャーな存在ではないキクイモの偽物という名前は、そもそもキクイモを知らない人にはピンとこない。

     

    キクイモはやたらと背が高く3m近い。剛毛が生える太い茎だが、群落の縁では倒れているのもある。通行の邪魔なほどのサイズなので、片付けるついでにてっぺんの花と蕾を水にさしておいたら咲いている。キクイモモドキより花びらの数が少なく、スッキリというかスカスカという感じ。葉は先まで鋭く尖り、目立たない小さな鋸歯がある。野放図なまでに背が高く、密に生えるので、面責あたりの生物量はかなり大きいだろう。特に手入れもいらないので、家畜の餌としては有望な気がする。値上がりした輸入飼料に対抗できるかもしれない。

     

    5559花入この掛け花入を作ったのは、日本橋三越展示の前日で、まだ真夏の天気・・・で夕立と雷。落雷で停電になったら仕事にならないなとヒヤヒヤしながら無事完成。このシリーズとしてはずんぐりと大きい。たぶん、置いて使われるだろうが、一応裏に穴を開けてあるので、掛けて使うこともできます。

     

    No.5559 銀流し銅掛け花入

     直径63mm 高さ181mm

     重さ453g

    税込価格 ¥27,500

     

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    低温と霜、オオヤマザクラとアズマシャクナゲの残花明暗    銀流し銅掛け花入 No.5515,5516

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      残花明暗

       

      オオヤマザクラとアズマシャクナゲ。どちらも例年よりかなり早くに開花。桜の方が石楠花より早く咲き、開花後に何度か低温と霜が降りたが、無事に咲き終わって実をつける準備中といったところですが、石楠花は一度の霜で花も開き掛けの蕾も全滅、無残な状態をその後ずっと晒している。一時期、ちょっと暖かかったからといって、なぜこのようなリスクを犯すのだろうか。一刻も早く花開いて周囲との競争に勝たねばならないとも思えない。

       

      同じように霜で開花した花が茶色に萎れて落ちたコブシは、開花直前の蕾は無事でその後きれいに咲き揃っていた。いずれも日本古来の在来種で、この地の気候変動を長年体験しながらそれに合わせて進化してきているはずなのだが、生命の最大の目的であるはずの繁殖戦略でどうしてこんな明暗が分かれるのだろうか。小さな草花たちも同じような成功と不成功を繰り返していても、ただ小さいから目立たないということか。

       

      近年、桜もコブシも花は咲けど実はあまり実らない。気候のせいというより花粉を運ぶ昆虫が減っているのではないだろうか。昆虫が減っている原因が気候の変動というより農薬など人間の所業に起因するとしたら・・・原因を作った人間の繁殖にその結果はブーメランとなりそうな気がする。

       

      5515,16掛け花入少し前から取り掛かっている大鍋が仕上がらないまま、ちょっと寄り道して掛け花入。冬に展示会で花入はほとんど出てしまい、その補充。と言っても売れたものと同じではなく、デザインは気まぐれ制作。

      高さがおおよそ18cmと14cmですが、地金が厚く重さがあるので置いて使っても大丈夫でしょう。シンプルなデザインで、色も控えめなので、どんな花でも合いそうですし、ドライフラワーにも良さそうです。

       

      No.5515 銀流し銅掛け花入

       直径51mm 高さ182mm 重さ496g      税込価格 ¥25,300

      No.5516 銀流し銅掛け花入

       直径51mm 高さ138mm 重さ381g      税込価格 ¥22,000

       

       

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      針状に発達する霜はなぜ起きるのだろうか           花入大小4点 No.5348,5349,5350,5352

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        針状の霜

         

         

        この日の最低気温は氷点下5度で、いつもよりかなり温かい。その割には車には霜がべったり。空気の湿度が高かったのだろうか。仕事場の南側一帯だけ30mほどの範囲で、針状の霜が見られた。低い枯れ草や地面にはなく、背丈のある草木に発達している。写真はヤマツツジで、横にガレージがあるので寒風の通り道というわけではない。むしろ、空気の動きがない方が一点に霜が発達するのかもしれない。どんな条件で霜が針状になるのだろうか。

         

        左は針状の霜がタラの木に。鋭い針と見えても、日が当たればすぐに融けて消えるはかない存在。食われてたまるかと生存をかけたタラの木の棘に比べると迫力負けしている。タラの木とて、一本立ちの茎のてっぺんの芽は摘まれて、そこにいくつかの小さな芽が出て、さらに下の方からも脇芽が出て、次の年は枝が増えてむしろ栄える。

         

        5348,5349,5350,5352花入

        しばらくブログ掲載をサボっているうちに、新作がいくつもたまってしまい、花入をまとめて紹介します。

        鍋の価格を決めるときにも迷うのですが、鍋は一応もとの銅板のサイズで決める。こちらは高さ・太さ・厚さの3要素の他に、銀流しの柄で手間が異なります。考えているとこんがらかるので、エイヤッと重さの量り売りにしたいところですが、大小で数倍の値段の差が出てしまう。基本料金+重量価格が合理的だが、それではやたらと端数が出てくる。くだらない悩みです。

         

        No.5348 (左の写真中央) 掛け花入としては小ぶり。重さがあり一輪挿しとして置いて使っても良さそう。

         直径48mm 高さ125mm 重さ294g   税込価格¥19,800

        No.5349(左の写真右端、右の写真右端)花入の他に、ペン立て、スプーン立てとしても。

         直径46mm 高さ97mm 重さ221g      税込価格 ¥15,400   

        No.5350(左の写真左端)掛け花入ですが、重さがあり壁際に置いても安定します。

         直径52mm 高さ193mm 重さ501g    税込価格 ¥26,400

        No.5352 (右の写真左端と中央) 太さと重さがあり、大きな花を入れても良さそう。

         直径63mm 高さ180mm 重さ592g    税込価格 ¥27,500

         

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        マツヨイグサに見る複雑で多様な繁殖戦略          No.5343 花入   コスト上昇でやむなく値上げ     

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          赤いロゼット雪が融けて顔を出した赤いロゼット葉。場所からして、マツヨイグサの仲間だと思うのだが、あまりの変身ぶり。秋が深まった頃、まだ狂い咲く株もあれば、枯れてタネを飛ばしたもの、地際に緑のロゼットの葉の先を赤く染めてもの、いろいろな状態が見られました。現在残っている株は寒さに身を縮めるように葉は短く、茎などほとんどない。全身酒に酔ったような赤い色。マツヨイグサという植物の繁殖戦略としては、すでにたっぷりとタネを散らしているのだから、そこまでしなくても春を迎えられるはずですが。子供はあてにならないとばかり、親も越冬体制か。根だけ残しておけば良さそうな気もするが、どうしても体ごと生き延びて、春一番に成長し、有利な繁殖を狙っているのでしょう。

           

          銅価格推移年が明けて諸物価の値上がりが話題になっていますが、製造業ではだいぶ前から材料価格が高騰しています。特に銅の価格はパンデミック以前の一番安かった頃の2倍ぐらいに。伸銅というのは銅を板や棒に加工したもので、形状によって異なりますが、最近私が仕入れるた価格は1.3〜2倍に。ロックダウンなどで生産活動が落ちれば原材料価格は下がるものと思っていたのが大外れ。石油も高騰。運輸業は停滞で原料の供給不足。連鎖的に価格が上昇し、さらに投機的な買い。価格の上昇カーブは急角度な割に、下降のカーブはゆるく、値下がりを期待できないため、今年は製品価格を上げざるを得ないことに。もちろん2倍なんてことはあり得ず、せいぜい5〜10%ほどですが。

           

          5343花入酒器と同じ形の花入。太さは酒器の大と同じですが、高さは2cm低く、地金は30%以上厚い2.0mm。置いて安定する作りです。銅イオンの殺菌力を発揮するために、内側は銅素地のまま。もう1点の違いは底板の取り付けで、どちらも底の内径より半径で2mm大きな円板の周辺部を折り曲げて打ち込み、錫を融かしてとめますが、花入はクロスの上においても安定するように糸底型。酒器は逆向けに打ち込み平底。鍋に入れてお燗した時にお湯が沸騰すると泡が底裏に溜まってパコパコしないように平底です。

           

          No.5343 銀流し銅花入

           口径65mm 底径68mm 高さ150mm 重さ531g

          税込価格 ¥26,400

           

           

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          日の出の光に浮かぶ畑の畝、その波はインフレの波か?寄る年波か?  表情を変えた二つの花入 No.5341,5342

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            波日の出直前の空は複雑に変化する。空以外は全て黒いシルエット。希望に満ちた夜明けというより。これから起きることへの不安とわずかな期待。多くの人々はこの時間帯を過ぎてから目覚め、輝く太陽を見ながら昨日と同じに始まる朝を実感するのでしょう。

             

            黒いシルエットがしだいに色を帯びる。雪をかぶった畑が闇の中から浮かび上がり、びっしり横に並んだ畝に光があたって、浜に寄せる海の波に陽光が輝いているよう。この波は年が明け値上がりラッシュ、インフレの波か、不況の波か、金利上昇で破綻する行政サービスの波か、はたまた寄る年波か。COVID-19第6の波は今のところ健康被害より社会的被害が先行している。

             

            5341,5342花入

             

            このところいくつかの鍋の絞りに取りかかりながら、比較的短時間で仕上がる花入をポツポツ。左は食卓にちょっと置ける小さなもの。右は壁際に置いたり掛けて使う花入。どちらも銀流しの部分をいぶし仕上げにしたが、右の槌目ではちょっと地味すぎるので、後から銀磨きで白く仕上げ直し。

            5342銀磨き渋い感じも残していて、年月が経てば全体に黒ずんでいぶし銀いなるのですが、最初から黒いとその変化を楽しむことができないかもしれない。上縁を斜めにすることで、花が前方にせり出し立体感がでるのと、花がぐるぐる回ってしまうことが避けられます。掛けるための穴は径が9mm。     

             

            左のNo.5341 花入小

             直径約51mm 高さ93mm 重さ221g

             税込価格 ¥16,500

            右 No.5342 掛け花入

             直径約47mm 高さ180mm 重さ417g

             税込価格 ¥24,200

             

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            若さ爆発の姫踊子草と妖艶な仏の座              No.5220,5221 掛け花入

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              姫踊子草と仏の座

               

              真ん中の写真はヒメオドリコソウの群落。4月の初め頃は数本ずつ遠慮がちに咲き始めたのが、いまや地面を覆うばかりに若さ爆発の印象。ダンシングチームのラインダンス? むしろ宝塚の卒業式? どちらも実際に見たことはありませんが・・・。右はヒメオドリコソウのアップ。姫踊子草の名前に相応しい姿でしょうか?長いスカートのフラメンコダンサー? 葉の色がグラデーションで、花を目立たせなくなっているような気がしますが、虫たちが少し上から見ると株全体が花のように眼に映るのかもしれません。これだけ繁殖しているのですから、虫たちには魅力的な踊り子さんに見えるのでしょう。

               

              群落写真の左上に数本、毛色の違う踊り子が混じっていますが、これはホトケノザ。左の写真は近くの石垣に生えるホトケノザです。名前とは裏腹にこちらの方が妖艶なたたずまい。日本の仏像には意外と色っぽいものが・・・なんて感じるようになるのは年とったせいかもしれません。

               

              5220,21掛け花入同じデザインの掛け花入を大小。小の方は他の花入と比べると中サイズです。銅の花入はなんといっても割れないことが一番の特長。次第に渋い色合いに変化し、100年後も使っているの家があれば、きっと先祖伝来の家宝に化けています。

               

              No.5220 銀流し銅掛け花入 (小さい方)

               直径42mm  高さ173mm  重さ354g

                 税込価格 ¥20,900

               

              No.5221 銀流し銅掛け花入 (大きい方)

               直径52mm  高さ200mm  重さ554g

                 税込価格 ¥25,300

               

               

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              柿の種のいろいろ    銀流し銅掛け花入 No,5217,5218

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                柿の種柿の種といえば、ほとんどの人はちょっとピリ辛の小さなおせんべいを思い浮かべるでしょう。今は少量のピーナッツと一緒に小袋に入っていることが多い。子供の頃は、ピーナッツ無しで四角いブリキの缶に入っていたような気がします。袋売りになってもしばらくはピーナッツ無しだったのが、いつの頃か柿ピーと呼ばれる今のスタイルが主流に。大袋だと比重が重いピーナッツが底に集まってしまうでしょう。この手のお菓子は食べだしたら止まらないので小袋が正解ですが、たまに見かける大袋入りの激辛タイプはなぜか柿の種単品で大きい。

                 

                寺田寅彦さんの随筆集というか、短文集「柿の種」はおせんべいではなく、本物の柿の種。今は、種無しの方が多いのかもしれませんが、小学生時代に理科の勉強で柿の種を平らな面に沿って二つに切ると、中に小さなおしゃもじ形の柿の木の芽が入っているのを観察しました。柿はふっくら丸く、柿の種も丸いのですが、おせんべいの柿の種の形は筆柿と呼ぶ縦長の柿のもののようです。寺田寅彦さんの本の題名は果物の方ですが渋柿? 

                 

                インスタグラムなる媒体を試しに始めて2ヶ月近く。写真に添える「落書きの種」を探す習慣が身についてしまいました。

                 

                5217,5218花入管から花入。あまり大きなものにはなりませんが、銅の板、棒と並んで管も重要な素材の一つです。もともとの用途は水道管やガス管に使われることが多いようで、各種の直径や肉厚のパイプが手に入ります。銅の板を鎚ち絞って鍋にするようなダイナミックな成形はしません。表面の加工、ここでは融かした銀の合金(銀ロウ)を部分的に流し、異なる2種類の槌目で仕上げています。

                 

                かなり重みがあり、倒れても壊れることがないので置いて使うこともできますが、壁や柱に掛けられるよう裏側に穴を開けてあります。

                 

                No,5217 銀流し銅掛け花入  直径47mm 高さ185mm 重さ452g

                   税込価格 ¥23,100

                No.5218 銀流し銅掛け花入  直径42mm 高さ119mm 重さ243g

                   税込価格 ¥18,700

                 

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                No.5047,48,49花入    本日、伊勢丹展の最終日です。  近天是在伊势丹新宿店 铜锅和铜器展览最后一天

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                  5047,48,49花入

                  昨日、新宿に着いた頃から雨になり、昼間はかなり強く降ったようです。一日中、窓のない伊勢丹の会場にいたため、外の様子はわかりませんでした。田舎暮らしでは、お天気の移り変わりは雨に濡れたり風に吹かれたりと、当たり前に変化を感じ取っていますが、都会ではサバイバル能力が衰えそうな気がします。

                  伊勢丹展の直前に仕上げて、初日に持って行った花入3点。両側の花入が傾いて見えますが、これはカメラのせいです。もっと離れて、望遠で撮れば良いのですが、2年前に安物のズームレンズが壊れて、固定焦点の標準レンズでごまかしています。左から

                  No.5047 花入 高さ189mm  底径52mm  重さ502g     税込価格 ¥24,200

                  No.5049 花入 高さ155mm  底径41mm  重さ315g     税込価格 ¥20,900

                  No.5048 花入 高さ186mm  底径47mm  重さ430g     税込価格 ¥23,100

                  いずれも掛けられるように裏に穴をあけましたが、厚みがあり重い素材で作りましたので、一輪挿しとして置いて使うこともできます。

                   

                  今日は伊勢丹新宿店の展示最終日です。お天気も回復しましたので、どうぞぶらっとお立ち寄りください。

                  2019伊勢丹DM

                   

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                  変異の大きい路傍のノコンギク   No.5025 掛け花入

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                    ノコンギク2019 今年は路傍のノコンギクが美しく感じる。内陸を通った台風がなかったせいかもしれません。この仲間、花びらの色や数、長さなど変異が大きく、隣り合わせに咲いていても毎年その違いが固定されているので、はたして同じ種なのか、疑わしく思えるほどです。もしかすると、私の理解が足りず、別の種あるいは変種なのかもしれません。

                     変異が大きいこと自体は、見る者の想像をかきたてますし、環境の変化にも対応して生き残れることになるでしょう。田舎の国道沿いにずらっと並んでうえられた真っ赤なサルビアが、変化もなく一斉に同じという光景は、私にはうっとおしく、押し付けがましく感じられます。野生溢れる田舎の道には、多種多様な路傍の花々の方が似合います。

                     

                    今回の三越銀座店の展示。国慶節にあたり中国からのお客様が多い中でも、欧米人、韓国人、日本人・・・様々な国の人がまじっていて、どこの国かも判らない言葉が飛び交い、居ながらにして海外旅行を楽しんでいます。

                    5025掛け花入れ

                    銀を縦に流したシンプルなデザインですが、誰にでも好まれるので確実に売れていきます。今回は細身の、径が45mm前後で高さは180mm。立てて使う場合の安定を考えて厚い素材で重く作りました。もちろん、壁や柱にかける掛け花入としても、すっきりと馴染みます。

                     

                    No.5025  掛け花入 径約45mm 上端外径50mm 高さ180mm 重さ368g 税込価格 ¥20,900

                     

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                    名前の判らないイトトンボ  No.4898 銀流し銅掛花入れ

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                      イトトンボ

                      「君は誰?」 小さくて名前もわからないまま、とりあえずかがみ込んで撮った写真。しばらく前のものですが、図鑑やウェブで調べても正体が不明のまま、放置してありました。イトトンボには違いありませんが、図鑑の写真は標本を上から写したもののため、横から見た色や柄の違いがさっぱり判りません。オオアオイトトンボの雌?

                       

                      イトトンボの仲間は色が美しく、金属光沢の輝きをもつものが多い。これが倍の大きさだったら、さぞ人気がでるだろうが、川縁でじっと観察していないと、なかなか気づかれません。仕事場の脇に来てくれることなど滅多にあることでは・・・気がつかないだけかもしれませんが。花の写真でもと思って手持ちの標準レンズで外に出て、眼に留まってしまった。さてどうしよう?、静かにそっと、逃げないでねと念じながら撮ったものです。日陰の地際という最悪の条件で、これだけちゃんと写っているのは、写真の腕前ではなくただの偶然です。

                       

                      4898掛花入れ現在、銀座で開催中の二人展直前に仕上げて、初日に持参した掛け花入れ。置いても使えるように、少し重めの素材で造りました。現時点での最新作です。花を入れると判りますが、口を斜めにすると、花は安定し、前にせり出しますので、なんとなく生け花がうまくなったような気分になります。

                       

                      No.4898 銀流し銅掛花入れ  直径5cm 高さ17.9cm 重さ420g  

                      税込み価格 ¥21,600

                       

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                      小さな酒器と同じデザインの花入れ No.4768  明日から伊勢丹新宿店の展示です。

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                        4768花入れさて、明日から東京、伊勢丹新宿店で展示です。間際になって、バタバタと作るのはいつもの事ですが、前の銀座展で売れたものは、やはり補充しておきたい。酒器を並べていると、眺めているお客様の感じで、酒器ではなく花入れだと思っていることがよくあります。酒器は食品を入れるために内部には錫引き。花入れは水がいたみにくいように内部は銅のまま仕上げます。錫引きしているものに花を入れても、悪い事は何もありませんが、花を生けた後でお酒を入れると、やはり匂いが残ります。兼用にはしない方が良さそうです。どうしてもという方には、中に入れられる銅の落しを別に制作します。

                         

                        この花入れ No.4768 上端の直径5.7cm 底径5.8cm 

                        高さ15cm 重さ380g  税込み価格 ¥21,600

                         

                        明日から一週間、毎日展示会場に通います。朝は開店の10時半に着くようにしますが、夜は6時頃までになりそうです。遅い時間においでの方は、携帯 090-4180-2478 にご連絡いただければ、会場でお待ちします。

                        2017伊勢丹新宿展DMブログ用

                         

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                        丈夫で長持ちルドベキア シワシワの花びらヒナゲシ  重く仕上げた掛花入れNo.4742

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                          ルドベキア近頃、あまりヒマワリを見ない。特に背が高い堂々としたヒマワリ。まだこれからかもしれません。ホームセンターでは背丈の低いヒマワリが鉢植えで売られているが、ミニチュアダックスフンドみたい。小さい犬はまだ存在理由があるでしょうが、小さいヒマワリを植えるぐらいなら、今の季節は黄色い花がいくらでも咲いている。オオキンケイギクのように特定外来植物として駆除しなければならないほどです。

                           

                          この花、ルドベキアと呼ばれ、駆除の対象ではありませんが、特に注目もかわいがられもしていません。横向いて咲けば、ヒマワリと間違えてくれるかもしれませんが、管状花の部分が広くない上に、ヒマワリのように種を食べる楽しみがない。丈夫で長持ちがとりえの花です。

                          ヒナゲシ/アップ

                           

                          次はヒナゲシのドアップ。雨風に当たって倒れているものが多い。頼りない茎に大きすぎる花のせいでしょう。その上に、花びらはシワシワ。茎が細く、花びらが薄いために、隅々まで水分が回らないのだろうか。昆虫を呼び寄せる何か良いことがあるのかもしれません。しかし、そんなしわしわでは薔薇の花に馬鹿にされるでしょうに。ヒナゲシは麻薬成分がないと言われていますが、虫が食べている様子がない。こんな頼りない花びらは、虫がついたらあっという間に丸坊主になりそうです。

                           

                          4742掛花入れ

                          昨日の仕上げは、少し小振りにした掛花入れですが、厚い地金を使って重いので、置いて使うのも良いでしょう。ヒナゲシは水揚げがどうか知りませんが、薔薇でもルドベキアでも合いそうです。花が前にせり出し、立体感が楽しめます。

                           

                          No.4742 銀流し銅掛花入れ 高さ18.4cm 直径4.6cm 重さ429g 

                          税込み価格 ¥21,600

                           

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                          遅霜にやられ成長を諦めて花を咲かせたアサガオ  No.4739 掛花入れ

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                            アサガオ開花アサガオがやっと咲いて、さあ夏です。梅雨前線と言って良いのかも判りませんが、前線は北海道よりさらに北へ。強い小笠原気団に押し上げられたというのではなく、オホーツク海側に高気圧が出来ず、大陸から移動してきた低気圧に引っ張り上げられた感じ。次に移動してくる高気圧で、また押し下げられるかもしれません。

                             

                            それでも待望のアサガオが開花。ナスターシャムの種と一緒に蒔いたのですが、晩春の低温で芽がやられて茎が伸びず、地際につけた3個の蕾。他の数本はそれでもふたたび芽を出し、なんとか茎を伸ばし始めています。茎がないこのアサガオは、とりあえず花を咲かせて、その後茎を伸ばすことが出来るのでしょうか。あるいは、はやばやと種を作って仕事を終えるのかもしれません。当分、観察の対象ができました。透明感のある優しい色合いですが、これを薄幸な美しさと感じるのはあまりにも人間の思い込みですね。

                             

                            4739掛花入れ

                            二つ前の記事と同じ作品に見えますが、銀流しの柄を上下反転して、下ぶくれにしてみました。良し悪しは使う人の好みです。酒器のように円筒形の全周に銀を流すと融けた銀が下にだれるので、ペン皿やこのように一面のみの銀は、融かして塗り付ける工程がいくらか楽です。その分、帯状に一周させるのと違い、デザイン力が問われます。中期縄文土器の文様が、それ以後の全周帯状の連続文様と違い、造形と飾りの混然とした上下のつながりを持つ自由な感覚を取り入れてみようと。しかし、まだ形の自由さは出せていません。自由と言うのは意図して出すと、わざとらしいウソっぽさが見えるのが怖いところです。

                             

                            No.4739 掛花入れ 高さ19.7cm 直径5.3cm 重さ383g

                            税込み価格 ¥23,760

                             

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                            梅雨はどこかに消えてしまいそう。 モダンさと非対称のバランスを狙った掛花入れ No.4737

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                              未明に15度を切る涼しさで、起きると半ズボンでは寒いぐらい。昼間の暑さとの差が大きく、このところ夕立もありません。あいかわらず梅雨前線は消えたり、北の方に出来たりと安定しないまま、そろそろ梅雨明け宣言(ほんとうは梅雨なんてなかった?)が出るかもしれません。

                               

                              雨不足気味の東日本でも、花壇の花は元気です。近所に咲くシャジンの仲間。外来の園芸種でしょう。在来の近縁種では、イワシャジンなどの高山植物がありますが、花の数は少なく、かえって岩場に咲く貴重な美しさが印象に残ります。たくさんあると言うことは、必ずしも美を強く感じさせることにはならないでしょう。

                               

                              庭で育てるなら在来のソバナが一番近い。花の色はもう少し空色にちかく、傾いた長い茎の片側に花が並んでいます。山菜として馴染みの深いトトキ(ツリガネニンジン)の花はさらに淡い青ですが、花の数はたっぷり。他にも、この辺りで自然に見られるシデシャジン。都会の花壇ならともかく、個性豊かな野生種が人工的な園芸種に取って代わられるのは、育てている人の努力(たいていは年輩の方が暑さ寒さの中で)を見ているだけに、ちょっと残念な気がします。

                               

                              昨日は掛花入れを一つ仕上げ。左右対称でない柄で、しかもシャープでモダンな感じを出そうと思いました。この形の花入れとしては大きめのサイズです。後ろの穴を長円形にしてみました。倒れる心配のない場所なら、そのまま置いても使えます。

                              No.4737 掛花入れ  直径5.3cm 高さ19.4cm 重さ377g  税込み価格 ¥23,760

                               

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                              本州の梅雨入はまだかもしれない  ハテナな柄のNo.4725 掛花入れ

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                                20170623予想天気図昨日は雨と曇り。今も南九州では強い雨のようです。一昨日、天気図の流れを載せて、これでやっと梅雨入かと書きました。今朝になって、明日23日(金)夜の予想天気図を見ると、前線の位置がまた南下しています。南九州地方にはかかってきますが、本州は高気圧が通過。天気予報も長野県辺りでは今日明日が晴れで、24日(土)から雨。

                                 

                                昨日の雨を、ラジオでは「梅雨の中休みが終って・・・」と言っていました。中休みと言うのは梅雨の状態がしばらく続いた後に数日間の晴れ間をいうのでしょう。現実に一度も梅雨らしい雨はなく、梅雨前線も本州まで北上していなかったにもかかわらず、気象庁が梅雨入と言ったから今は梅雨だと言う報道姿勢。気象情報はネットに公開されているにもかかわらず、自ら情報を解析して考えることをしないで、与えられた結論だけを鵜呑みする報道。毎日晴れていたのに、言われたとおり今は梅雨だと信じて疑わない国民。社会のさまざまな場面で知性の崩壊が起きているように感じます。農業が盛んな長野県には、気象を判断し農作業のスケジュールを組むために、昔からの様々な言い伝えがありました。

                                 

                                4725掛花入れ

                                こんなことばかり言っていると、なんでも疑う嫌な性格と思われそうです。今日ご紹介する花入れのハテナ?なデザイン、『?」の点がない。「テンデギモンニナラナイ」と洒落たつもりではなく、カチッとシャープなデザインの花入ればかりだったので、ここは一つホニャラな柄で遊んでみました。軽い造りです。

                                 

                                No.4725 銀流し掛花入れ 直径4.3cm 高さ17.8cm 重さ202g

                                税込み価格 ¥19,440

                                 

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                                今日から梅雨? No.4724 花入れ

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                                  ムラサキツユクサ

                                  ドアップで紫の花二つ。作業場の前に並んで咲いています。アヤメの方は終りに近く、ムラサキツユクサは咲き始めです。同じ紫色に感じていましたが、写真にするとムラサキツユクサの方は赤みが強いことに気づきます。ツユクサは梅雨ではなく露草でしょうが、今日からやっと梅雨が始まりそうです。ですが、北上してきたのは停滞前線ではなく梅雨前線と呼んで良いものなのか、もしかすると低気圧が通り過ぎた後、再び大陸から移動性の高気圧が流れてくるかもしれません。南の小笠原気団と北のオホーツク気団(シベリア気団)が張り合って、梅雨前線が出来る構図とは少し違うようです。梅雨のないままいつの間にか夏になるか、あるいは寒いまま秋になるか、私の気象知識程度では予想がつきません。気象庁さんもコンピューター任せではなく、いつもとちょっと違う時こそしっかり考えて発表して欲しいところです。

                                   

                                  4724花入れ昨日の仕上げは写真左の花入れ。右にある同じデザインの酒器より1cmあまり長くしました。特に理由はないのですが、内側に錫を引く手間が要らない分、長さをおまけです。1割ほど重くなって、小さいながらも安定します。頭の重い薔薇でもだいじょうぶでしょう。

                                   

                                  この春、酒器のオーダーをたくさんこなした惰性で、パイプから作るものが続いていますが、来月始めの栃木県宇都宮市大谷の展示会に向いているかもと言う思惑もあります。今年にはいって、手元に花入れの在庫がまったく無い状態でしたので、酒器の慣性力があるうちに花入れもまとめて作っておきましょう。

                                   

                                  No.4724 銀流し銅花入れ  口径5.3cm 高さ15.2cm 重さ380g  

                                  税込み価格 ¥21,600

                                   

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                                  刈り取られたムシトリナデシコの赤と白  No.4722 掛花入れ

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                                    ムシトリナデシコ赤白

                                    子どもの頃、と言えばすでに半世紀以上前のことですが、家の花壇にムシトリナデシコの濃いピンクの花が咲いていました。特に珍重されていたわけではありませんが、かと言って邪険にされることもなく、どうやって虫をとるのだろうかと不思議に思っていたことを覚えています。調べてみると、対になった葉の下の茎に粘液が出て、虫が捕まるらしい。その虫を消化して栄養にするわけではなく、受粉の役に立たない蟻が来て蜜だけを盗むのを妨害するためとあります。ピンクの方の写真では、葉の下で茎が帯状に変色しているが、その部分がネバネバするのだろうか。今度触ってみようと思っていたら、昨日、町内会の役員が刈り払ってしまった。

                                     

                                    勝手に生えている外来種だから、刈り取られても文句は言えないが、なぜかもっと始末が悪い外来種のフランスギクが一株残されている。野生のハッカも小さなヤマブキも一緒に刈られているので、特に考えがあって選んでいるようではない。ムシトリナデシコはヨーロッパ原産で、江戸時代に観賞用に入れられたものらしい。近くに生えているオオキンケイギクやオオブタクサのように、生態系を撹乱するほどの害はなさそうです。結局は人間の「花を愛でる心」なんて、それぞれ勝手気ままなものと悟るしかなさそうです。

                                     

                                    4722掛花入れ昨日は仕事を半日だけ、といっても通勤時間もないので、朝の暗いうちに起きだすと、けっこう6〜7時間になります。仕上げたのは掛花入れ。No.4718 より一回り太く、ズッシリ重くしましたので、置いて使っても安定しています。もちろんひっくり返らないわけではありませんが、それでも割れる心配はないのが銅の花入れのいいところです。

                                     

                                    No.4722 銀流し銅 掛花入れ   直径4.7cm 高さ17.9cm 重さ420g

                                    税込み価格 ¥21,600

                                     

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                                    あたりまえすぎて対象外の外来種 No.4717酒器大/4718掛花入れ

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                                      ハルジョオン最近やってきた新参者の外来種に対して、すでに他所者として意識されることも少ないハルジョオン。長寿になったとはいえ、日本人の記憶はせいぜい3〜4代前の侵略しか問題にされないなかで、それ以前に侵入して広がっているものはもう当たり前に存在するものと認識されるのかもしれません。これほど広く繁殖していながら特定外来種として駆除の対象にされることはありません。あるいは、対策の立てようがないほど増えてしまったものは目をつぶるしかない、ということでしょうか。

                                       

                                      ひと月ほど遅れて花が咲くヒメジョオンと似ていますが、ハルジョオンの蕾はうなだれています。葉の基部は耳型と言うかハート形と言うか、へこんでいます。「春女苑」「姫女苑」と書きますが、「女苑」とはなんでしょう? なんとなく雰囲気はありますが、ネットで検索しても春・姫なしの女苑は見つかりません。女園と同じ意味でしょうか。昔、あまりにもあたりまえにどこにでもあることから、アメリカでどこにでもいる名前のジョンからつけたという説を聞いたことがあります。犬にもよくつけられる名前のジョンからきているとすると、女苑のもつ何やら意味ありげで不可解なおもしろさは一気に消え失せてしまいます。

                                       

                                      シロツメクサこちらもまた、どこにでもある外来種。明治の始めに、戦争に勝ちたい新政府は、江戸時代のあいだ極端に小さかった日本人の体格を、欧米列強並みに大きくしようとして、肉食を勧めました。国策で牧場を作り、飼料として導入された植物の一つがシロツメクサ。四葉探しをしたり、茎の長い花で首飾りや頭飾りを作ったりと、昔から子どもの遊び相手。大柄のアカツメクサ(ムラサキツメクサ)はさらに昔、乾燥させて陶器などの梱包材料、クッションに使われたことから詰草と言われたらしい。クローバーと呼ぶ方が言いやすく、「四葉のシロツメクサ」と言う人はいません。

                                       

                                      4717酒器大/4718掛花入れせっかく酒器のオーダーから解放されたと言うのに、旧軽井沢のDark Eyes で酒器の大が売れたらしい。小さい2種類は残っているようですが、やはり3種並べて選んでいただきたいので、昨日も酒器作り。一緒に掛花入れを1点。シャープなデザインにしてみました。

                                       

                                      No.4717 酒器 大 口径6.6cm 高さ17cm 重さ449g 税込み価格 ¥25,920

                                      No.4718 掛花入れ 直径4.2cm 高さ17.2cm 重さ315g 税込み価格 ¥19,440

                                          地金の厚さ2mmで細いながらもかなりの重量感。上縁は斜めに切ってあります。

                                       

                                       

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                                      三連急?三連窮?三連泣?  置いても使える掛け花入れ No.4603,4604 Two copper flower vases with silver stripe, for hanging use.

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                                        161223夜明け仕事場の前から見る日の出。今年も残り1週間で、気持ちばかりが焦ります。沈む夕陽を見るとますます焦りそうで、せめて始まる一日への期待をこめて朝日を見る事にします。夏でも暗いうちから動き出すのが常ですが、冬至直後の今頃は起き出してから夜明けまでの時間が長い。暗いうちに活動すると、得をした気分が味わえます。東側、群馬県境の山並みとほぼ同じ標高の地にいますので、雲海がなければ日の出は水平に見られます。山間地では山に遮られて日照時間が短くなりますが、のっぺりと広い軽井沢の高原では、日の入りもほぼ水平、物理的には日照時間は長い。しかし、霧や雨が多いため周囲の佐久地方や上田地方に較べると、気候統計的には日照時間が短いようです。昨日も大鍋の修理依頼が入り、これは年明けの仕事。
                                        掛け花入れ4603,4604

                                        昨日の仕上げは掛け花入れ2点。同じものです。お正月に間に合うようオーダーを受けました。金属器生産の本場に住む方からのご注文で少しばかり緊張しますが、技術よりデザインや機能重視の作品ですので、どこのものが優れているというのではなく、姿が好まれて用途がぴったりという事でしょう。もの造りでは技術、デザイン、機能性いずれも重要ですが、伝統工芸と違うのは、私の場合用途=機能性が最初にあって、長く使って満足感を感じてもらえるデザイン性、それを実現するための技術、という順番になります。

                                         

                                        No.4603,4604 銀流し銅 掛け花入れ  高さ18.5cm 直径5.3cm 重さ約360g

                                        後の穴直径8mm   税込み価格 ¥22,680

                                         

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                                        予想より遅れた雪  花入れにも化ける水差し No.4122

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                                          201611.24.未明の雪昨日23日は伊勢丹相模原店の会場へ。これまで何度も展示してきたところですので、以前にお買い求めいただいたお客様から修理のご相談が2件。とてもありがたいことです。休日はお客様の流れが夕方早くに減って、レストラン街や地下の食料品売り場に移動するのが通例ですが、昨日は特に早い。関東甲信越全域に夜は雪という予報が出ていたせいでしょう。帰りの軽井沢駅では雪を覚悟してきましたが、8時に着いた時にはその気配がまったくなし。暗い空を雪雲が覆っている様子もありませんでした。

                                           

                                          今朝は3時ごろ、うっすらと白いかなと言う程度でしたが、5時には写真のようにかなり降っていて、積雪は2cm程度。まだまだ降りそうな気配です。気温はマイナス4度台。


                                          4122水差し/花入れ今日、ご紹介します旧作。数年前にお店のお客様からタンブラーをというオーダーで作ったものです。通常は直接口が触れるカップやジョッキ、ぐい飲みは作らないのですが、お客様とお話する機会がないままのオーダーでした。 ちょっと不安を感じながら納品しましたが、案の定そのままになって、それからしばらくそのお店に展示されていたものです。直接唇に触れても良いように、上縁は滑らかに仕上げて、内部の錫と外部の銀は隙間なく被せてあります。どっしりと重さがあり、形は花入れとしてもいい感じです。そのまま花を生けても問題はありませんが、中に入れる銅の落しをつけて、値段を変えずに再登場させました。その分。お買い得価格になっています。直接花を入れませんので匂いや汚れが残らず、お好み次第で水差しや麺つゆ入れ、ジョッキとして使うこともできます。

                                           

                                          No.4122 銀流し銅水差し/花入れ  上端直径7.2cm 底7.4cm 高さ17cm 

                                          すりきり容量460ml  重さ643g  銅落し 直径5.1cm 高さ16cm 重さ232g

                                          税込み価格 ¥27,300   伊勢丹相模原店の会場で、花をいけて展示中です。

                                           

                                          JUGEMテーマ:アート・デザイン

                                           


                                           



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