雪の日は、冬枯れに埋没していた色が飛び出してくる      ゆとりの道具、コーヒードリッパー No.5643

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    本日28日(日)、銀座三越本館7階ジャパンエディション/ エムケイ・クラフト  展示会場には10時半ごろから6時ごろまでいますので、お立ち寄りの際は声をお掛けください。

    ムラサキシキブとツルウメモドキに雪

    台風とか雷とか、自然現象をどう感じるかは年齢でかなり違う。それほど雪が積もらない地方で育ったこともあるが、子供の頃の雪は楽しかった。下校時には解けてなくなることが多いので、朝早く校庭に向かった。子育ての頃も、一緒に楽しんでいた。年取ってからも、視界が白く一変するとなんだか愉快になる。冬枯れの中に埋没していたわずかな色が鮮やかに飛び出て来る。左はムラサキシキブの実。

    地際に生えているのでアレっと思ったが、右はたぶん黄色い皮が落ちた後のツルウメモドキだろう。まだ、鳥に食べられていないのは、他に美味しいものがあったからか。若い実に毒があるとは書かれていない。寒さに当たってからの方が糖分が増すのだろうか。鳥の数が減っているのも気にかかる。

    5643コーヒードリッパー次々と売れるわけではないが、展示会にないと寂しいコーヒードリッパー 。銀座三越の展示で、すでに売れてしまいました。定番で作っているものですので、会場で追作オーダーできます。

    手に入りやすいカリタ社の2〜4カップ用紙フィルターに合わせています。釣り台の台座内径が13cmですが、もっと大きいポットに合うようサイズ違いをオーダーできます。
    コーヒーメーカーのように簡単便利な道具ではありませんが、立ち上がる香りを楽しみながらコーヒーを淹れる、ゆとりの時間を過ごしていただければと思います。

    No.5643 銅鍛造コーヒードリッパー 
     釣り台内径130mm 全高176mm 全重522g

    税込価格 ¥49,500





     


    直植えより元気な鉢植えのアサガオ赤白2色          日本橋三越に展示中のコーヒードリッパー No.5557

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      アサガオ赤白

       

      朝顔の鉢植え。なぜか、じかに植えたものより鉢植えの方がたくさん咲いた。よほど土が痩せているのか。高く伸ばさない方が良いのか。細い茎で高い先の方まで栄養を送るのはたいへんかもしれない。校舎の2階まで平気で昇る外来のアサガオに比べると遠慮深いが、いつも下向いて歩いている私には、この方がいい。先週金曜日は台風直撃かと鉢を家に入れたが、グズグズ上陸を渋っているうちに、昼間の朝顔のようにしぼんでしまった。気象庁のスパコン予測は大外れ。

       

      半分が赤で半分が白いアサガオが咲いているのかと思って近づくと、ただ密着して咲いているだけだった。10時ごろ、白い花はまだ元気だが赤い方はどれも萎れていた。なぜだろうか?熱線を吸収するからだろうか? これは赤といっても紫に近いのだが、赤白柄というのは幔幕や饅頭、国旗もあまり好きになれない。赤い勝負下着には縁がないが、赤いTシャツは時々着るので、赤が嫌いな訳ではない。赤白の組み合わせでなんとなくマインドコントロールされる感じがどうも・・・。

       

      5557コーヒードリッパー展示会にないと寂しいのがこのコーヒードリッパー 。爆発的に売れるなんてことはないが、いつの間にか在庫がなくなる。便利な道具ではないし、特段美味しく入るわけではない。コーヒーの味を左右するのは豆と腕だろう。さまざま売られているコーヒーメーカーの中では不便な方かもしれない。

      お客様は簡単便利を求めているとは限らない。注ぐお湯と細かい泡を見ながら会話が進む。香りに包まれてゆっくりとした時間が流れていく。どこか一本筋が通っていながら、かたぐるしいこともない空気が醸し出される。そんな場面を想像するのかもしれない。

       

      日本橋片手鍋深2種明日火曜日まで開催中の日本橋三越5階クリエーターズテーブルに展示中のコーヒードリッパー とそれをのせられる片手鍋深型2種。右の黒檀手のものはミルクやスープ、ちょっとお湯を沸かしたらと出番が多い。左の真鍮手のものは高温に耐えられるので、ちょっと焼いたりソースやお菓子作りにも。どちらもすりきり容量が約950mlで実用上3カップ用です。

       

      No.5557 銅黄銅 コーヒードリッパー

       全高277mm 全重498g 釣り台直径141mm(内径136mm)

       カリタ社の紙フィルター2~4カップ用が合います

      税込価格 ¥47,300

       

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      銀座三越展示案内の葉書を出し終えて、沓掛宿で夜明けの浅間山 簡単便利にはいかないコーヒー・ドリッパー No.5489

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        230121浅間湯川橋

         

        先週土曜日のこと。ウカウカしていたら、銀座三越展示会の案内ハガキを出していなかった、忘れていたわけではないのだが、相変わらずの一日延ばし。そういえば、土日は配達がないし料金別納の扱いもない。昨夜から宛名書きを始めて、今朝早くから6時半までとりあえず書けた分だけ切手を貼って、7時過ぎに集める旧軽井沢の本局のポストに投函。

        帰路、昇る朝日に輝く浅間山を中軽井沢の湯川橋で撮影。昔は中山道の沓掛と呼ばれていた宿場。まだ街並みには朝日があたらず週末の眠りの中。ここから見る雪の浅間山は大福を思わせる。雪がないときは焼きたてのパン? 戻って残りの宛名書きを終えたが切手が足りず、古い52円切手に10円と1円をべたべた貼って昼休みに投函。段取りが悪い。

         

        5480コーヒードリッパー前日仕上げておいたコーヒー・ドリッパーのパーツを組み立てて、錫引きと硫化仕上げ。組み立てはリベットでカシメ。その後の錫引きが鍋とは違い、錆止めと接着補強の他に、水漏れ防止が重要。融かす錫の量が増えると、作業中に低い方に流れて溜まる。本体片側帯状の接着部分にたっぷり錫を流し、それを水平に保ったまま冷やして錫を固め、その後反対側も同様に。反対側を加熱しすぎると前に固めた錫がまた融けて流れる。ちょっとアクロバティックな作業。

        カリタ社の2〜4カップ用紙フィルターに合わせています。けっして簡単便利な道具ではありません。くつろぎの場で、静かに香りを楽しみながら使ってください。まあ、ささやかな贅沢。

         

        No.5480 コーヒー・ドリッパー

        全高184mm 全重502g 台座の内径134mm

        税込価格 ¥47,300

         

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        10月2日の夜明け、夜明け空にはどこか不安が漂う      久しぶりのコーヒー・ドリッパー No.5438

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          221001朝東京銀座の三越で開催しました展示会は昨日で無事終了。ご覧いただいた皆様、お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。次回は来年2月に予定しています。

           

          何日か前、10月2日の夜明け。この頃はかなり冷え込んで、明け方の気温は7度。その後、二日間ほど暖かさが戻ってきましたが、今日5日は長大な寒冷前線が列島をに並行して東進し、その後は冷え込みそう。

           

          この日曜日は東京へ行く前に地区の清掃があって、ジタバタ仕事で悪あがきする余裕もなく、写真を2枚。夜明けの様子ですが、仕事場の2階の窓から撮ったものなので、構図もなんもありゃしない。夜明けの瞬間は、希望に満ちた1日の始まりというより、どこか不安が漂う。夕日の方が諦めもついて、穏やかな気持ちで見られる。

           

          5438コーヒードリッパー形のおもしろさから展示会では手にとって見られるお客様が多いコーヒードリッパー の制作も久しぶり。パーツが多い組み立てタイプの工程なので、手順を忘れていて手間取ることが多かった。作り置きがあれば売れるのに、この一年はオーダーに追われて、常連商品がないことが度々。「花の自由業」のはずが、自由なのは忙しく働いて過労死するか、サボって野垂れ死するかの自由?・・・「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」
           

          No.5438 コーヒー・ドリッパー 

           釣り台外径136mm 釣り台高さ159mm 全重465g

          税込価格 ¥47,300       カリタ社の紙フィルター2〜4カップ用が合います。

           

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          この冬最初の雪かきで、ママさんダンプ最後の働き       No.5196 コーヒードリッパー

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            ママさんダンプ

            この冬最初の雪かき。大雪に悩まされている日本海側に人々からすると、信州の雪ってその程度かと思われそうですが、本格的な冬型の気圧配置の時は、西や北に連なる高い山で雪を落として、内陸の軽井沢には冷たく乾いた風が届くばかり。小雪は降りますが、この程度の雪が積もっている方が気温も湿度も安定していて、むしろ体にはいいかもしれません。COVID-19の感染拡大も、佐久地方や飯田地方、松本市など、県内では雪が比較的少ない地域で起きているようです。

             

            金曜日から降り始めた雪が土曜の未明には20cmほどに達し、しかも南岸を通る低気圧の影響で降った気温高めの湿った雪です。降る先から自重で沈んでいきますので、粉雪だったら3〜40cmに達したでしょう。明るくなってきて、さあ雪かきだと張り切って外に出たはいいが、雪かき道具がない。プラスティックのスコップ型のものは作業小屋の壁に掛けてあったため、昨年6月の火事で跡形もなく焼けてしまいました。夏の間、なんでも売ってるホームセンターといえども、流石に雪かきはおいていませんし、跡形もないため喪失感はなく、雪が積もるまで思い出すこともありませんでした。大きすぎて外に出してあったママさんダンプだけが残っていて、横の道の雪かきはなんとかそれで。雪のあまり降らない地方の方は、「ママさんダンプ」というユニークな名前の道具を知らないでしょう。

             

            スコップに比べると縦横3倍ぐらいの大きさの赤い部分に両手で押せる鉄製の柄が付いています。ズズズと押すと雪が上に積み上がっていき、その量はスコップ型の10倍。雪を捨てるところまで押して、勢いよく押す力をいきなり逆に引くと雪はその先に落ちます。捨てる先が空いていないところでは持ち手を立てると、ダンプカーのようにその場に積んできた雪が落ちます。手動のブルドーザー兼ダンプカーのような機能を持つ、優れた道具ですが、これを雪国の屋根の上で扱っているのはきっと雪かきのプロフェッショナルに違いありません。外に出したあったため、紫外線でプラスティックが劣化し、今回の重たい雪で割れてしまいました。横に見える持ち手が曲がった雪かきスコップは、開店時間にホームセンターで買った新しい道具です。

             

            5196コーヒードリッパー

            昨日のうちにアップする予定で写真を撮って、サイズの記録をするところまでで力尽きて寝てしまいました。最近、コーヒードリッパー の円錐型の部分の高さを少し小さくしています。中に入れるカリタ社2〜4カップ用の紙フィルターの上端が上に少し出るぐらいの方が、どうもお湯を注いだ時に具合が良いようです。

             

            No.5196  コーヒードリッパー   釣り台の外径132mm 内径128mm

             釣り台全高178mm  フィルター受け直径107mm     全重484g                

            税込価格 ¥44,000

             

             

             


            初めて見るかもしれません、タンポポの紅葉です      時間に余裕がある時に楽しみたい道具 No.5174 コーヒードリッパー

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              タンポポ紅葉本格的な冬型の気圧配置で、日本海側はかなりの雪らしい。関越道が雪で動かないという。内陸のこちらは雪が少しだけ。その代わりに寒い。氷点下10度近くまで下がる朝が続いていますが、体に応えるのは昼間の気温がほとんど上がらないこと。今週に入って2回、公民館での会議に参加しましたが、感染対策とかで窓をあけると震え上がります。年寄りの多い会議で、風邪引いて肺炎になればCOVID-19より危険。その確率の方が高いかもしれません。検査体制が整っていないので、風邪かCOVID-19か分からないというのも困ったことです。どちらにしても、軽症なら問題ないが重症化するとまずい。

               

              秋の訪れが早く、雪が降るまでの間が長かったせいか、木々の紅葉より灌木や草の葉の紅葉が目立ちます。こんな草も紅葉したっけ、という発見。写真はタンポポです。日当たりの良いところでは真冬でもポツポツと花を咲かせ、緑の葉が残っていますが、今年は地面にへばりついたロゼット葉が紅葉しています。中心部の若い葉だけが緑ですが、これから成長するのでしょうか。雪に埋もれてしまわなければ観察してまた報告します。
               

              5174コーヒードリッパー

              コーヒー好きの人でも、急いで味わいたい時より、お湯を注いで立ち上がる香りやゆっくりした時間を楽しみたい余裕がある時の道具です。バブル期には大きな鍋が人気でしたが、バブル崩壊後の静かに暮らしを考え直す時期によく売れました。最近また作るとすぐに売れてしまうのは、人々の気持ちが内省的になっているからでしょうか。決して元気な社会とは言えませんが、一杯のコーヒーを楽しみながら、ゆっくり考えたり本を読んだり音楽を聴いたりというのは、今やたらと動き回るよりいいかもしれません。

               

              No.5174  コーヒードリッパー  釣り台底内径129mm 全高182mm 重さ476g

                カリタ社製紙フィルター2〜4カップ用をご使用ください。  税込価格  ¥44,000

               

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              朝日の速い変化をドタバタ追いかける             No.5151 ゆっくり楽しむコーヒードリッパー

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                20201102朝日

                 

                11月に入って氷点下の朝が当たり前に。昨朝はマイナス3度。今朝もマイナス2度近い。夜明けが遅くなった分、日の出が待ち遠しく、カーテンが金色に染まったのを見てカメラを用意しました。でも、外に出るのは寒い。サボって2階の窓を少しだけ開けて撮ったのですが、太陽はすでに雲隠れ。その上、枯れ枝、テレビアンテナ、電線など障害物だらけ。朝一番からこれでは1日が思いやられます。

                 

                先日、知人が所属する写真団体の発表会に行きました。植物や風景など、自然を捉えたカラー写真が多かったのですが、夕日の光景が多いのに、朝日は1点もありません。どの撮影者も写真家らしいマメな性格が表れていましたので、みんなが朝寝坊なんてはずはないでしょう。夕日には何か自己を投影したくなる魅力があるのはわかります。詩情が漂い、何かを終えた満足感や終わりの哀愁、気持ちを画面に出したくなります。朝日がありがたいのは元旦ぐらいかもしれません。およそアートとは反対向いて、ラジオ体操の時間だったり、1日の仕事の始まりだったり。

                 

                山の写真家の中には、真っ暗なうちから日の出の一瞬や、刻々変わる光の色を映す山肌にこだわる人がいます。夕日もその変化が素晴らしいのですが、変化の速さは朝日の方がずっと速い気がします。カメラを三脚にセットしたまま、ずっと座って一瞬を待ち続ける意志はとうに失い、一拍遅れでバタバタする始末です。

                 

                5151コヒードリッパー最近のコーヒー好きには、様々なコーヒーメーカーが市販されています。ずっと昔、半世紀近く前になるでしょうか、インスタントコーヒーより安物のコーヒー豆の方が一杯あたりの値段が安いのではないかと気づき、豆を挽いてネルのドリッパーで入れたり、パーコレーターを使った時代がありました。機械仕掛けのコーヒーメーカーの中には、コーヒー豆ではなく、カプセルのようなものもあるようです。このドリッパーときたら反対に手間暇のかかること、どこかゆっくりした所作を追いながら一杯の抹茶を楽しむ感覚に似ています。味の前に、時間と香りをたっぷり楽しんでください。

                 

                 

                No.5151 コーヒードリッパー      カリタ社紙フィルター2〜4杯用使用

                 釣台底面内径126mm    全高226mm  全重471g

                 税込価格 ¥44,000

                 

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                昔も今も歩き回る石仏たち 街道の街、軽井沢の馬頭観音    No.5129 コーヒードリッパー

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                  馬頭観音

                  お地蔵様が夜中に歩き回って人々を助ける話はいろいろあります。写真の石仏たちの多くは馬頭観音ですので、勝手に歩き回る伝説は聞きませんが、人の手であちこち移動させられてきました。石器時代から黒曜石の交易ルートであった軽井沢は、古墳時代の古東山道、律令国家以後の東山道、江戸時代の中山道や草津街道、北国街道、女街道など、常に軽井沢は交通の要衝でした。人々は徒歩や馬を利用して旅をしたり荷物を運んだり。佐久地方は古代から馬の生産地でもあり、軽井沢にも牧場に由来する地名が残っています。

                   

                  馬は農耕のためだけではなく、高冷地で米があまり取れなかった軽井沢では、人や荷物を運んで貴重な現金収入を産んでいました。馬の道中安全を祈ったり、死んだ馬を供養する馬頭観音が多く作られ、街道筋や集落に点在していたのでしょう。明治以降、交通手段の変化に伴い、道幅が拡張されたりルートが変更されると、道端の石仏たちも移動することになります。散逸を防ぎ、手入れしやすいように1箇所に集められることがあり、町内数カ所で左の写真のような石仏群が見られます。舟形の光背に半身だけの浮き彫りや自然石に文字だけの馬頭観音が多い中で、右のちょっと別格と言えるものは2mほどの3面、全身像です。伊那地方の石工によるもので作られた由来も掘られています。もともとは碓氷峠の麓にある軽井沢宿の北の端、二手橋付近にあったものが、3km以上離れた離れ山地区に保存され、最近軽井沢宿の南の端、旧軽井沢ロータリーに移動しました。仏さんたちも人間の都合で移動させられる時代ですが、ともかくも残されて人々の営みを見守ることができ、歩き回るのも良しとしているでしょう。

                   

                  5129コーヒードリッパー

                  このコーヒー・ドリッパーは現在、馬頭観音が移ってきた旧軽ロータリーにあるDark Eyesで展示販売されています。もちろん、夜中に歩き回って移動した訳ではありません。高さは約1cm。釣り台の底板の直径は13.3cm。カリタの2〜4カップ用紙フィルターに合わせて作ってあります。

                  No.5129 コーヒードリッパー   全重491g             税込価格 ¥44,000

                   

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                  名前の変化、普遍性と影響  No,5089,90 コーヒードリッパー

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                    スイセン群落前ふたつの記事で、植物の名前について触れました。いかにもと言う名前もあれば、どうしてこんなという名前もあります。地方によって異なることが多く、万葉の時代の「あさがお」は桔梗だったというように時代でも変わります。一般の文章では一つの種に色々な名前が登場するのも面白いのですが、学術的な文章では普遍的に使われる名前でないと混乱します。

                     

                    「新型コロナ」という呼び名が登場した時、真っ先に思い浮かべたのが昔の大衆車。「新型コロナ絶賛発売中!!」なんて感じで、広告があふれていたのではなかったでしょうか。もう40年も前になるかもしれません。今はもうコロナという名前の車はありませんが、私の仕事場を見回しただけでもコロナ社製の暖房器具が4つ。風呂釜もそうです。きっと、その会社は迷惑しているだろうなと想像できます。世界にはコロナビールもあれば、コロナという都市名町名もあります。

                     

                    コロナの意味は王冠。英語ならクラウンですが、「新型クラウン」と呼んだらきっと、大自動車会社からクレームがつくでしょう。世界標準では今回の感染症の名前はCOVID-19、ウィルスの名前はSARS-CoV-2。コヴィッド19とかサーズコヴ2とかで、特に呼びにくい名前でもありません。世界標準の呼び名があるのに、不快な思いや実害が生じる日本だけの名前で呼ぶことはないでしょう。インターネットで検索するときも、世界中で流れている情報から隔絶されて、日本だけの狭い情報しか見られないことになります。少なくとも、一次情報に接する機会が減ります。

                     

                    少し前に「新型インフルエンザ」が流行りました。今はもうその名前を聞きませんので、すでに終息したと思っている人が多いでしょうが、新型フルエンザは普通の季節性インフルエンザとして毎年多くの感染者を出しています。新型クラウンも、新型と呼ばれるのはしばらくの間で、その後は普通にクラウン。そして何年か経つとまた「新型クラウン登場!」ということになります。今回のウィルスもすでに多様な変異を遂げていますし、医学会ではさらに毒性の強い新型が登場することを恐れています。いいかげん、医学界までも日本でしか通じない「新型コロナ」の呼び方をやめた方が良いのではないでしょうか。

                     

                    ちょっと嫌味を書いたところで、「いつになったら新型が登場するんだ?」とお客様からお叱りを受けそうなほど、毎度同じものばかり作り続けています。名前も「昔の名前ででていま〜す」

                    5089,90コーヒードリッパー左が旧来型のコーヒードリッパー 。右は一部を真鍮製に変更した新型コーヒードリッパー です。形はそのままですので、新型というよりはマイナーチェンジにすぎません。

                     

                    左 No.5089  全銅製 釣り台底径130mm 高さ180mm

                    右 No.5090  一部真鍮製 底径130mm 高さ179mm

                    各 税込価格 ¥44,000

                     


                     


                    カエデ紅葉の色変化  No.5035 コーヒードリッパー

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                      2019秋色カエデ2道路から仕事場に入る角に立つカエデですが、写真は半月以上前の状態です。後ろはアカマツとモミの緑。カエデの紅葉は、緑から黄色、赤と変わっていく様が、一本の木で見られる状態が好きなのですが、中には黄色くならずに緑に赤茶色が混じっていき、そのまま濃い赤に変化する木もあります。微妙な遺伝子の違いなのか、わずかな環境に違いなのか、その原因は解りません。

                       

                      今年はずいぶん早くから紅葉し始めて、場所によってバラバラに色づいている印象です。気温の上下や台風などの気象条件の影響が、場所によって異なったのでしょうか。一斉に同じ色に変化するのがいいとは感じないので、むしろ違う顔を楽しんで、その原因を推測しています。例年、紅葉のラストバッターになるカラマツは、かなり早くから黄土色に変化して、明るい秋に日差しに映えています。

                       

                      5035コーヒードリッパー

                      片手鍋の深型に続いてコーヒードリッパーです。バブル景気の頃ほどの売れ行きではありませんが、あれば確実に売れていきます。決して使いやすい、簡単便利な道具ではありませんが、静かに流れる香りと時間を楽しむ道具です。機械仕掛けで出てくるコーヒーと違い、お湯の注ぎ方など自分なりの作業を楽しむ過程があります。

                      No.5035 コーヒードリッパー  全高188mm  下に置く鍋やカップの直径は128mm以内

                       全重482g        カリタ社の2〜4カップ用紙フィルターに合わせています。

                       税込価格 ¥44,000

                       

                       

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                      冬を迎える植物の変化さまざま  No.4905 コーヒー・ドリッパー 

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                        ゲンノショウコ紅葉落ち葉と緑の苔。陽光を効率よく受け止めようと地面に葉を広げたマツヨイグサのロゼット。カエデの実。夏には白い花を一面に咲かせていたゲンノショウコは美しく紅葉して、終わりに向かっています。発芽し、成長し、花を咲かせ、実を結び、次に世代につなぐ。野生の植物は、季節の変動に合わせて、その折々になすべき事を心得ているようです。そして、それぞれの季節の姿も美しい。

                        ナスターシャム霜枯れ

                         

                        人為的に作り替えられた園芸植物は、季節の変化に対応して自身を変化させるメカニズムが狂わされている事があるのでしょうか。春に咲いたナスターシャムの種から、夏に発芽したものの、やっといくつかの花を咲かせた途端に、氷点下の冷え込みで凍り、情けない終わりようです。しかし、まだ元気な葉が数枚残っていますので、根は生きているかもしれません。植木鉢に移して、室内に入れましたが、それも自然の摂理に反する人間の勝手な行為ですね。

                         

                        昨日はこの秋一番の冷え込みの中、伊勢丹新宿店展示においで下さいました皆様、ありがとうございます。今日もこれから新幹線で会場に出かけます。
                        4905コーヒードリッパー

                        久しぶりにコーヒー・ドリッパー制作。これも独特のフォルムで、展示会にはないと寂しいものです。片手鍋とセットすると、見る人のイマジネーションをふくらませます。コーヒーの香りが立ち上がって来そうです。

                         

                        No.4905 コーヒー・ドリッパー  全高 18.2cm 台座内径13.4cm 全重 503g  

                         税込み価格 ¥43,200  カリタ2~4カップ用紙フィルター適合

                         

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                        蜜を吸う蝶は自分の食事、ミツバチは誰の子育て?  No.4736 コーヒードリッパー

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                          モンシロチョウとキクイモ去年、極端に少なかった蝶類ですが、今年の春もほとんど見かけませんでした。梅雨がない?梅雨前線が本州中央にはかからないせいか、雨が少なく、ここへ来て蝶を見かけるようになりました。しかし、これはありきたりのモンシロチョウ、なんて言ったらせっかくの来訪者に失礼ですね。キクイモの蜜を吸いにやってきました。食事の邪魔にならないよう、離れて撮ったのでまあこの程度です。

                           

                          タテハチョウの仲間やミスジチョウの仲間はちらっと見かけましたが、写真を撮らせてくれるほどゆっくりはしてくれませんでした。夜、林に沿った道を車で走っていると、去年よりはたくさんの蛾がライトに飛び込んできます。

                           

                          ミツバチとシロツメクサシロツメクサの蜜を集めるミツバチ。とてもお見せできるような写真ではありませんが、忙しく働いているハチに敬意を表して。蝶と違って自分の食事ではなく、子育てのための餌集めに炎天下働いています。しかも、自分の子どもではない。女王蜂と働き蜂は同じDNAだから、結果的には自分の子孫を残すことになる・・・と納得して働いている・・・こともないでしょう。

                           

                          4736コーヒードリッパーさて、今日は久しぶりにコーヒードリッパーです。昨年暮れ以来。複雑な工程で組上げるので、順番を忘れるとまずい。3手先まで読みながらの作業ですが、その程度では将棋の天才君に笑われそう。暑い季節に、頭を使う仕事は向いていませんが、さすがにこれまでたくさん作ってきたものですので、頭より手が覚えていてくれたようです。

                           

                          No.4736 コーヒードリッパー  台の直径14.1cm 全高18.6cm 全重517g

                          税込み価格 ¥43,200

                           

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                          イソギクの花に来たキゴシハナアブ  コーヒードリッパー No.4588

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                            イソギク/キゴシアブ昨日は快晴とまでいきませんでしたが、日のあたる時間、隣家の道際に咲くイソギクの花にキゴシハナアブがやってきました。花に来るこのての虫は、みんなハチだと思う人が多く、刺されないかと怖がります。もちろん、アブの仲間にも動物を刺して吸血するものがいますが、花にやってくるアブが、同じ口で血を吸うとも思えず、刺された経験はありません。ハチは口で刺すのではなく、武器は尻の先です。よく見ると、翅の数がアブは左右1対。ハチに似ることで、見分けられない敵から身を守っているのかもしれません。イソギクは葉が紅葉しても、しぶとく咲き続けています。受粉を手伝う虫がいるから咲き続ける意味があるのでしょう。

                             

                            2016.11.22.タンポポ花と種浅間山の焼け石(火砕流で流れ下った火山岩)を組んだ石垣には、石の隙間やデコボコに苔が生えて土が作られ、そこにはさらにいろいろな植物がしがみつくように生きています。大きくはなれませんが、日当りの良い石垣では岩と苔の保温力や保水力で、周囲より気候の変化に耐えられるようです。在来種のニホンタンポポは、このセイヨウタンポポほど適応力がないかもしれません。環境のわずかな違いに、それぞれ適応した生物が分化した在来の生き物たちに対して、侵入した外来種は環境の変化を超越する力を持ったものが生き残っているとも言えそうです。

                             

                            4588コーヒードリッパー昨日の仕事はお馴染みのコーヒードリッパー。新宿では2点出品し売れてしまい、相模原展の初日には間に合いませんでした。今日は、これから7時すぎの新幹線で伊勢丹相模原店の会場に向います。一昨日の掛け花入れ2点と、このコーヒードリッパー、もう一つ手を入れなおした旧作を持って行きます。7時閉店ですが、6時頃までは会場におりますので、どうぞお声をかけて下さい。

                             

                            No.4588 コーヒードリッパー 釣り台直径13.3cm 高さ18.2cm 全重491g  

                            税込み価格 ¥43.200   出品中の片手鍋 中深型(黒檀手真鍮手)に合わせて使えます。


                             

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                            ラニーニャ? 活発な秋雨前線 コーヒー・ドリッパー No.4555

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                              4555コーヒードリッパー

                              ラニーニャの発生を気象庁が発表しています。秋は高温、冬は低温と予想しているようですが、このところ寒い日が続いています。先日は最低気温が14度台。その上、雨が多いので、高温と言う実感はありません。強烈な前線が列島を縦断しています。台風の激しい降りだけではなく、例年は「ぐずついた天気」程度の秋雨も、たびたび土砂降りの豪雨。警報や注意報が頻発されています。前にも書きましたが、ジェット気流(偏西風)の蛇行に変化があって、ラニーニャ現象の発生につながっているのでしょう。あいかわらず、台風がポコポコできて、週末には九州に接近かとも。

                               

                              まとまった酒器のオーダーが片付いた後、大きな両手鍋に取りかかっています。オーダー2点の他に、展示会用にもと欲張ってさらに1点。あらかたうち絞るのに3日かかり、昨日からようやく本体の仕上げ鎚ちに入りました。銅蓋付きですので、当分仕上がりそうにもありません。大きいものばかりを続けると、慣れているとはいえさすがに手が疲れます。ちょっと脱線して、コーヒー・ドリッパーをひとつ作りました。レギュラー商品なのに、気がついたら在庫ゼロ。とりあえず手元におけそうですので、ご希望の方は納品できます。暑い夏が終って、穏やかな気分でコーヒータイム。台風や豪雨が来ない事を願います。

                               

                              コーヒー・ドリッパー No.4555  釣り台直径 13.4cm 全高 18.5cm 全重 495g

                              税込み価格 ¥43,200

                               

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                              脱水症?熱中症?のホンミスジ雄  No.4535 コーヒー・ドリッパー

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                                ホンミスジ/雄梅雨の合間の暑い午前中。前の日から作業場にいたらしいホンミスジの雄が窓辺りにとまっていました。いそいで写真を撮ってから、窓をあけて外に逃がしましたが、しばらくして外に出ると、地面に落ちています。作業場に閉じ込められている間に、空腹状態か脱水状態になっていたのでしょう。熱中症かもしれません。水をかけて冷やすわけにもいかないので、外の水場のコンクリートに水をかけて、その上に置いてみました。たぶん吸水できたのでしょう、しばらくすると飛び去っていました。


                                昨日の夕方、今年はじめてヒグラシが鳴いていました。どちらかと言うと夏後半に良く聞くセミです。「その日暮らしケケケケケ」と笑われているようです。ムッとしながらも高原の夕暮れに、まあ今日も何とか暮らせたかと、涼風を誘う声は悪いものではありません。何度か書いていますが、去年も今年も虫の数が少ないようです。初トンボはまだ。カブトムシやクワガタもまだ登場しません。外来種の増加で植生が単純化しているように感じますが、数年前に蝶の大発生があったので、2年間ぐらいの減少はまだ自然変動の範囲でしょうか。4535コーヒードリッパー

                                ミツバチで言われているネオニコチノイド系農薬の影響かもしれません。仕事場周辺の定点観測で感じる事と、広い生態系全体の動向は異なるでしょう。

                                 

                                旧軽井沢のDark Eyes に展示してあったコーヒードリッパーと片手鍋がセットで売れたと言う報告があり、昨夜は8時すぎまで、今朝は4時からの作業で、作りかけていたコーヒー・ドリッパーを仕上げて、朝一番で納品。世の中は3連休のようですので、やはり看板商品の一角がないと寂しい。軽井沢の夏はいよいよ本番です。

                                 

                                No.4535 コーヒー・ドリッパー 全高約17cm 釣り台直径14.4cm 全重527g

                                税込み価格 ¥43,200     2〜4カップ用紙フィルター1箱がついてきます。

                                 

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                                ともかく在庫を増やしておきたい・・・コーヒー・ドリッパー No.4517

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                                  4517コーヒードリッパー世間はゴールデンウィークとかで連休。街も道路もスーパーも混んでいるので、引き蘢りを決め込んで仕事三昧。あまりに単調な暮しで、昨夜は9時すぎに眠くなって、今朝は3時に起き出す始末。単純に齢のせいかもしれません。

                                  シジュウカラは元気にさえずりながら、つがいで忙しく飛び回っていますが。ウグイスをあまり聞きません。かわりに毎年この季節になると騒々しく鳴く変な鳥がいます。オオルリにしては品がなく、なんだかテレビのうるさい芸人のような雰囲気です。たぶん、これが特定外来生物として問題になっているガビチョウではないかと思いますが、正体を突き止める時間がありません。カメラに望遠レンズをつけ換えるのが面倒という、ものぐさぶり。

                                  今日、仕上げたのはコーヒー・ドリッパーです。そのユニークな姿は遠くからでも目立つので、展示会には必須。ものすごく時間がかかるわけではありませんが、各パーツを鎚ってから組み立てるのと、2種類のツルを丸棒から鎚ち延ばす手間が、一枚の銅板からくりかえし単調に鎚ち絞る鍋類とは違うところです。

                                  No.4517 コーヒー・ドリッパー  台の直径13.9cm 高さ19cm 全重509g
                                  税込み価格 ¥43,200      カリタ社の紙フィルター2〜4カップ用が合います

                                   
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                                  片手鍋 深型 4カップ用と組み合わせたコーヒードリッパー No.4399 A Coffee-dripper with single-handle pot ,four cups use.

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                                    4399コーヒードリッパー

                                    コーヒー・ドリッパーは7個のパーツを組み立てます。リペットでとめるのですが、漏れないよう、錆びないように後から錫を流します。細かい隅々まで、本体を加熱しながら錫を融かして流すのは、暑い夏向きの仕事ではありません。まあ、1時間あまりの作業ですので、我慢するしかないでしょう。他の大きな鍋を鎚つ合間にそれぞれのパーツをちょっとずつ作りますので、組上げる時は案外すばやく、ちょっと儲かった気分になった後、嫌な作業が待っているわけです。

                                    釣り台の直径だけがその時々で多少違います。ふだんは3カップ用の片手鍋の外径に合わせるのですが、今回の写真はNo.4364の4カップ用です。このサイズは、コーヒー用に使う方より、少人数の汁物や煮物に使うケースが多いようです。3カップ用に較べると、しっかりした手応えと安定感、調理道具としての機能性に優れています。コーヒードリッパーも片手鍋も、曲線で構成されたフォルムです。工学や土木関係ではR(r アール)曲率半径として数字化しますが、曲線の曲がり具合を円弧で近似して、その円の半径で表します。鍋の側面や釣り台のアームなどは一定の円弧ではなく、たえず変化する曲線、直線に近い(アールが大きい)から次第に曲がり具合が強く(アールが小さい)曲線へと変化させています。優美で無理・無駄がなく、しかも張りのある力強さを感じる曲線変化を目指しています。デザインの勝負所、欲張っていますね。

                                    No.4399 コーヒー・ドリッパー  全高 18.3cm 釣り台下部直径 13.6cm 全重 500g 紙フィルター1箱付き
                                    税別本体価格 ¥40,000

                                     
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                                    NO.4388片手鍋に合わせてコーヒードリッパーNo.4390  No.4390 Coffee-dripper,fits to No.4388 single-handle pot.

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                                      4390コーヒードリッパー

                                      前々作No.4388 片手鍋の口径が少し広く、在庫があるコーヒードリッパーの釣り台と合いませんでした。片手鍋をもう一つと思いましたが、梅雨明けの暑い作業場でコクタンの持ち手を削るのが嫌で、コーヒードリッパーの方を4388片手鍋に合わせて作りました。釣り台の底部の直径を4mmほど大きく切り出すのは、手間も変わりません。2〜4カップ用の紙フィルターをセットした状態も撮影しました。フィルターが上縁から上に少しはみ出すぐらいが良さそうです。

                                      3mm程度の穴を三つあけてありますが、お好みに応じられます。釣り台の方も、お好きなポットや縦型のホウロウやかんの口径に合わせて作る事もできます。直接マグカップにのせる1〜2杯用のサイズも考えてはいますが、どんな感じになります事やら。この場合は、小さいから簡単とはならないでしょう。もっとシンプルなデザインがいいのかもしれません。

                                      No.4390 コーヒードリッパー  釣り台底直径13.9cm 全高19.2cm 全重506g
                                      税別本体価格 ¥40,000

                                       
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                                      人気のコーヒードリッパーと片手鍋・・・説明のハガキ

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                                        今朝の軽井沢は雪景色。気温が上がればすぐに消えそうな雪ですが、この時期はドカッと積もることもあります。日の出の時刻には晴れていた空が、またどんよりと曇っています。この一週間、変わりやすい空模様でした。今日(6日)は12時開店。4時50分頃まで会場にいます。

                                        4192,4193コーヒーセット

                                        現在開催中の東京 荻窪「銀花」個展 の会場で撮ったコーヒー・ドリッパー No.4193と片手鍋 No.4192(深型4カップ用)です。先週月曜日から金曜日は、会場を失礼させていただき作って来ました。出来立てのホヤホヤ。昨日、会場に並べました。

                                        どちらも長年つくってきましたが、最近片手鍋の深いタイプには吊り輪をつけずに仕上げます。コロンとふくらんだ持ち手の感触を生かしたいと思っていますが、ぶら下げておきたいという方には無料で真鍮の吊り輪をつけます。ドリッパーの方は最近、本体ロート部分をいくらか小さくしています。以前、説明のために作ったハガキでは、紙フィルターの上縁がロート部分の縁より下になっていますが、急いでお湯を注ぐと時には紙の外側にお湯が回ることがあるようです。改良するときは、メリットとデメリットを考えますが、使う人によってそのバランスは違うことがあります。前の方が良かったと思われる場合は、ご希望いただければそのように作る事ができます。一つずつ手で作って行く良さです。

                                        展示会の会場にいつもいられるわけではありません。私や店員さんに煩わされることなく、静かに作品を見たいというお客様もいらっしゃいます。作品の横にハガキサイズの説明文を添えておくことがあります。用途、制作意図、サイズ、使用上の注意点などの他に、雑多な文章も混じります。作り手と使い手のかかわり方は、展示会場で話をしたり、見てもらったり、このサイトでご覧いただいたり、メールや電話でやりとりしたり、手紙に写真を添えたり・・・さまざまな方法で接していきたいと思います。

                                        説明ハガキ/コーヒ−ドリッパー

                                        No.4192 片手鍋 深型4カップ用 外径133mm 高さ89mm 重さ 729g すりきり容量1180ml  
                                          税別本体価格 ¥45,000

                                        No.4193 コーヒードリッパー  全高 182mm 釣り台外径 137mm 重さ約500g
                                          税別本体価格 ¥40,000
                                         
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                                        あらためてコーヒー・ドリッパーの紹介

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                                          コーヒードリッパー

                                          初めてコーヒー・ドリッパーを作ったのは、古い記録を見るとNo.276とありますので、この仕事を初めて3年目ぐらいでしょうか。最初は市販のプラスティック製ドリッパーと同じような形でした。その後、少しずつ形が変わり、今の吊り下げ型になったのがNo.985。当時の値段が¥40,000ですから、実は今と変わっていません。消費税だけが変わりました。

                                          吊り下げ型にしたため、片側からしかお湯を注げません。ピーピーなるずんぐりしたやかんでは注ぎにくいかもしれません。何年かに一度は、本体の上が完全に空いている形でと注文もあります。確かにちょっと不便でしょうが、道具の全てが簡単便利を目指すべきだとも、私は思っていません。風流人ではありませんが、お茶やコーヒー、お酒のような趣味の領域の道具は、時に多少の不便さや頑固さを手順として楽しむ事もいいのではないかと思っています。

                                          台所でコーヒーを入れて運ぶのではなく、みんなで飲む場所で香りを楽しみながらゆっくり入れてほしいところです。インスタントとは違う、ささやかな贅沢ですね。

                                          つり台の直径は通常13cmぐらいで、3カップ用、4カップ用の片手鍋に合わせて、大小があります。お手持ちのティーポットの口径に合わせて作る事もできます。本体はカリタ社の紙フィルターに合わせて形を決めています。穴は通常3個ですが、一つにという注文もあります。

                                          つり台は上端まで約19cm、約240g。  本体 直径約11cm、重さ約280g。

                                          税別本体価格 ¥40,000


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                                          • 春の雪は湿っぽくて重たい  No.4816,4817 酒器 大小
                                            ひろ
                                          • 春の雪にまだ硬く防寒態勢のオオヤマザクラの花芽 No.4808,09 銀流し銅酒器 小大
                                            ひろ
                                          • 銅蓋につく真鍮のつまみ/工程と形について  The brass knob of copper pot lid / About the shape and the production process.
                                            あい
                                          • 夏2題 台風一過の夕空と高原のアサギマダラ
                                            noriko hashimoto
                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
                                            寺山
                                          • No.4030方形鍋とNo.4004卓上炉
                                            大阪のoyaji様

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