昔も今も歩き回る石仏たち 街道の街、軽井沢の馬頭観音    No.5129 コーヒードリッパー

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    馬頭観音

    お地蔵様が夜中に歩き回って人々を助ける話はいろいろあります。写真の石仏たちの多くは馬頭観音ですので、勝手に歩き回る伝説は聞きませんが、人の手であちこち移動させられてきました。石器時代から黒曜石の交易ルートであった軽井沢は、古墳時代の古東山道、律令国家以後の東山道、江戸時代の中山道や草津街道、北国街道、女街道など、常に軽井沢は交通の要衝でした。人々は徒歩や馬を利用して旅をしたり荷物を運んだり。佐久地方は古代から馬の生産地でもあり、軽井沢にも牧場に由来する地名が残っています。

     

    馬は農耕のためだけではなく、高冷地で米があまり取れなかった軽井沢では、人や荷物を運んで貴重な現金収入を産んでいました。馬の道中安全を祈ったり、死んだ馬を供養する馬頭観音が多く作られ、街道筋や集落に点在していたのでしょう。明治以降、交通手段の変化に伴い、道幅が拡張されたりルートが変更されると、道端の石仏たちも移動することになります。散逸を防ぎ、手入れしやすいように1箇所に集められることがあり、町内数カ所で左の写真のような石仏群が見られます。舟形の光背に半身だけの浮き彫りや自然石に文字だけの馬頭観音が多い中で、右のちょっと別格と言えるものは2mほどの3面、全身像です。伊那地方の石工によるもので作られた由来も掘られています。もともとは碓氷峠の麓にある軽井沢宿の北の端、二手橋付近にあったものが、3km以上離れた離れ山地区に保存され、最近軽井沢宿の南の端、旧軽井沢ロータリーに移動しました。仏さんたちも人間の都合で移動させられる時代ですが、ともかくも残されて人々の営みを見守ることができ、歩き回るのも良しとしているでしょう。

     

    5129コーヒードリッパー

    このコーヒー・ドリッパーは現在、馬頭観音が移ってきた旧軽ロータリーにあるDark Eyesで展示販売されています。もちろん、夜中に歩き回って移動した訳ではありません。高さは約1cm。釣り台の底板の直径は13.3cm。カリタの2〜4カップ用紙フィルターに合わせて作ってあります。

    No.5129 コーヒードリッパー   全重491g             税込価格 ¥44,000

     

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    名前の変化、普遍性と影響  No,5089,90 コーヒードリッパー

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      スイセン群落前ふたつの記事で、植物の名前について触れました。いかにもと言う名前もあれば、どうしてこんなという名前もあります。地方によって異なることが多く、万葉の時代の「あさがお」は桔梗だったというように時代でも変わります。一般の文章では一つの種に色々な名前が登場するのも面白いのですが、学術的な文章では普遍的に使われる名前でないと混乱します。

       

      「新型コロナ」という呼び名が登場した時、真っ先に思い浮かべたのが昔の大衆車。「新型コロナ絶賛発売中!!」なんて感じで、広告があふれていたのではなかったでしょうか。もう40年も前になるかもしれません。今はもうコロナという名前の車はありませんが、私の仕事場を見回しただけでもコロナ社製の暖房器具が4つ。風呂釜もそうです。きっと、その会社は迷惑しているだろうなと想像できます。世界にはコロナビールもあれば、コロナという都市名町名もあります。

       

      コロナの意味は王冠。英語ならクラウンですが、「新型クラウン」と呼んだらきっと、大自動車会社からクレームがつくでしょう。世界標準では今回の感染症の名前はCOVID-19、ウィルスの名前はSARS-CoV-2。コヴィッド19とかサーズコヴ2とかで、特に呼びにくい名前でもありません。世界標準の呼び名があるのに、不快な思いや実害が生じる日本だけの名前で呼ぶことはないでしょう。インターネットで検索するときも、世界中で流れている情報から隔絶されて、日本だけの狭い情報しか見られないことになります。少なくとも、一次情報に接する機会が減ります。

       

      少し前に「新型インフルエンザ」が流行りました。今はもうその名前を聞きませんので、すでに終息したと思っている人が多いでしょうが、新型フルエンザは普通の季節性インフルエンザとして毎年多くの感染者を出しています。新型クラウンも、新型と呼ばれるのはしばらくの間で、その後は普通にクラウン。そして何年か経つとまた「新型クラウン登場!」ということになります。今回のウィルスもすでに多様な変異を遂げていますし、医学会ではさらに毒性の強い新型が登場することを恐れています。いいかげん、医学界までも日本でしか通じない「新型コロナ」の呼び方をやめた方が良いのではないでしょうか。

       

      ちょっと嫌味を書いたところで、「いつになったら新型が登場するんだ?」とお客様からお叱りを受けそうなほど、毎度同じものばかり作り続けています。名前も「昔の名前ででていま〜す」

      5089,90コーヒードリッパー左が旧来型のコーヒードリッパー 。右は一部を真鍮製に変更した新型コーヒードリッパー です。形はそのままですので、新型というよりはマイナーチェンジにすぎません。

       

      左 No.5089  全銅製 釣り台底径130mm 高さ180mm

      右 No.5090  一部真鍮製 底径130mm 高さ179mm

      各 税込価格 ¥44,000

       


       


      カエデ紅葉の色変化  No.5035 コーヒードリッパー

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        2019秋色カエデ2道路から仕事場に入る角に立つカエデですが、写真は半月以上前の状態です。後ろはアカマツとモミの緑。カエデの紅葉は、緑から黄色、赤と変わっていく様が、一本の木で見られる状態が好きなのですが、中には黄色くならずに緑に赤茶色が混じっていき、そのまま濃い赤に変化する木もあります。微妙な遺伝子の違いなのか、わずかな環境に違いなのか、その原因は解りません。

         

        今年はずいぶん早くから紅葉し始めて、場所によってバラバラに色づいている印象です。気温の上下や台風などの気象条件の影響が、場所によって異なったのでしょうか。一斉に同じ色に変化するのがいいとは感じないので、むしろ違う顔を楽しんで、その原因を推測しています。例年、紅葉のラストバッターになるカラマツは、かなり早くから黄土色に変化して、明るい秋に日差しに映えています。

         

        5035コーヒードリッパー

        片手鍋の深型に続いてコーヒードリッパーです。バブル景気の頃ほどの売れ行きではありませんが、あれば確実に売れていきます。決して使いやすい、簡単便利な道具ではありませんが、静かに流れる香りと時間を楽しむ道具です。機械仕掛けで出てくるコーヒーと違い、お湯の注ぎ方など自分なりの作業を楽しむ過程があります。

        No.5035 コーヒードリッパー  全高188mm  下に置く鍋やカップの直径は128mm以内

         全重482g        カリタ社の2〜4カップ用紙フィルターに合わせています。

         税込価格 ¥44,000

         

         

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        冬を迎える植物の変化さまざま  No.4905 コーヒー・ドリッパー 

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          ゲンノショウコ紅葉落ち葉と緑の苔。陽光を効率よく受け止めようと地面に葉を広げたマツヨイグサのロゼット。カエデの実。夏には白い花を一面に咲かせていたゲンノショウコは美しく紅葉して、終わりに向かっています。発芽し、成長し、花を咲かせ、実を結び、次に世代につなぐ。野生の植物は、季節の変動に合わせて、その折々になすべき事を心得ているようです。そして、それぞれの季節の姿も美しい。

          ナスターシャム霜枯れ

           

          人為的に作り替えられた園芸植物は、季節の変化に対応して自身を変化させるメカニズムが狂わされている事があるのでしょうか。春に咲いたナスターシャムの種から、夏に発芽したものの、やっといくつかの花を咲かせた途端に、氷点下の冷え込みで凍り、情けない終わりようです。しかし、まだ元気な葉が数枚残っていますので、根は生きているかもしれません。植木鉢に移して、室内に入れましたが、それも自然の摂理に反する人間の勝手な行為ですね。

           

          昨日はこの秋一番の冷え込みの中、伊勢丹新宿店展示においで下さいました皆様、ありがとうございます。今日もこれから新幹線で会場に出かけます。
          4905コーヒードリッパー

          久しぶりにコーヒー・ドリッパー制作。これも独特のフォルムで、展示会にはないと寂しいものです。片手鍋とセットすると、見る人のイマジネーションをふくらませます。コーヒーの香りが立ち上がって来そうです。

           

          No.4905 コーヒー・ドリッパー  全高 18.2cm 台座内径13.4cm 全重 503g  

           税込み価格 ¥43,200  カリタ2~4カップ用紙フィルター適合

           

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          蜜を吸う蝶は自分の食事、ミツバチは誰の子育て?  No.4736 コーヒードリッパー

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            モンシロチョウとキクイモ去年、極端に少なかった蝶類ですが、今年の春もほとんど見かけませんでした。梅雨がない?梅雨前線が本州中央にはかからないせいか、雨が少なく、ここへ来て蝶を見かけるようになりました。しかし、これはありきたりのモンシロチョウ、なんて言ったらせっかくの来訪者に失礼ですね。キクイモの蜜を吸いにやってきました。食事の邪魔にならないよう、離れて撮ったのでまあこの程度です。

             

            タテハチョウの仲間やミスジチョウの仲間はちらっと見かけましたが、写真を撮らせてくれるほどゆっくりはしてくれませんでした。夜、林に沿った道を車で走っていると、去年よりはたくさんの蛾がライトに飛び込んできます。

             

            ミツバチとシロツメクサシロツメクサの蜜を集めるミツバチ。とてもお見せできるような写真ではありませんが、忙しく働いているハチに敬意を表して。蝶と違って自分の食事ではなく、子育てのための餌集めに炎天下働いています。しかも、自分の子どもではない。女王蜂と働き蜂は同じDNAだから、結果的には自分の子孫を残すことになる・・・と納得して働いている・・・こともないでしょう。

             

            4736コーヒードリッパーさて、今日は久しぶりにコーヒードリッパーです。昨年暮れ以来。複雑な工程で組上げるので、順番を忘れるとまずい。3手先まで読みながらの作業ですが、その程度では将棋の天才君に笑われそう。暑い季節に、頭を使う仕事は向いていませんが、さすがにこれまでたくさん作ってきたものですので、頭より手が覚えていてくれたようです。

             

            No.4736 コーヒードリッパー  台の直径14.1cm 全高18.6cm 全重517g

            税込み価格 ¥43,200

             

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            イソギクの花に来たキゴシハナアブ  コーヒードリッパー No.4588

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              イソギク/キゴシアブ昨日は快晴とまでいきませんでしたが、日のあたる時間、隣家の道際に咲くイソギクの花にキゴシハナアブがやってきました。花に来るこのての虫は、みんなハチだと思う人が多く、刺されないかと怖がります。もちろん、アブの仲間にも動物を刺して吸血するものがいますが、花にやってくるアブが、同じ口で血を吸うとも思えず、刺された経験はありません。ハチは口で刺すのではなく、武器は尻の先です。よく見ると、翅の数がアブは左右1対。ハチに似ることで、見分けられない敵から身を守っているのかもしれません。イソギクは葉が紅葉しても、しぶとく咲き続けています。受粉を手伝う虫がいるから咲き続ける意味があるのでしょう。

               

              2016.11.22.タンポポ花と種浅間山の焼け石(火砕流で流れ下った火山岩)を組んだ石垣には、石の隙間やデコボコに苔が生えて土が作られ、そこにはさらにいろいろな植物がしがみつくように生きています。大きくはなれませんが、日当りの良い石垣では岩と苔の保温力や保水力で、周囲より気候の変化に耐えられるようです。在来種のニホンタンポポは、このセイヨウタンポポほど適応力がないかもしれません。環境のわずかな違いに、それぞれ適応した生物が分化した在来の生き物たちに対して、侵入した外来種は環境の変化を超越する力を持ったものが生き残っているとも言えそうです。

               

              4588コーヒードリッパー昨日の仕事はお馴染みのコーヒードリッパー。新宿では2点出品し売れてしまい、相模原展の初日には間に合いませんでした。今日は、これから7時すぎの新幹線で伊勢丹相模原店の会場に向います。一昨日の掛け花入れ2点と、このコーヒードリッパー、もう一つ手を入れなおした旧作を持って行きます。7時閉店ですが、6時頃までは会場におりますので、どうぞお声をかけて下さい。

               

              No.4588 コーヒードリッパー 釣り台直径13.3cm 高さ18.2cm 全重491g  

              税込み価格 ¥43.200   出品中の片手鍋 中深型(黒檀手真鍮手)に合わせて使えます。


               

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              ラニーニャ? 活発な秋雨前線 コーヒー・ドリッパー No.4555

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                4555コーヒードリッパー

                ラニーニャの発生を気象庁が発表しています。秋は高温、冬は低温と予想しているようですが、このところ寒い日が続いています。先日は最低気温が14度台。その上、雨が多いので、高温と言う実感はありません。強烈な前線が列島を縦断しています。台風の激しい降りだけではなく、例年は「ぐずついた天気」程度の秋雨も、たびたび土砂降りの豪雨。警報や注意報が頻発されています。前にも書きましたが、ジェット気流(偏西風)の蛇行に変化があって、ラニーニャ現象の発生につながっているのでしょう。あいかわらず、台風がポコポコできて、週末には九州に接近かとも。

                 

                まとまった酒器のオーダーが片付いた後、大きな両手鍋に取りかかっています。オーダー2点の他に、展示会用にもと欲張ってさらに1点。あらかたうち絞るのに3日かかり、昨日からようやく本体の仕上げ鎚ちに入りました。銅蓋付きですので、当分仕上がりそうにもありません。大きいものばかりを続けると、慣れているとはいえさすがに手が疲れます。ちょっと脱線して、コーヒー・ドリッパーをひとつ作りました。レギュラー商品なのに、気がついたら在庫ゼロ。とりあえず手元におけそうですので、ご希望の方は納品できます。暑い夏が終って、穏やかな気分でコーヒータイム。台風や豪雨が来ない事を願います。

                 

                コーヒー・ドリッパー No.4555  釣り台直径 13.4cm 全高 18.5cm 全重 495g

                税込み価格 ¥43,200

                 

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                脱水症?熱中症?のホンミスジ雄  No.4535 コーヒー・ドリッパー

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                  ホンミスジ/雄梅雨の合間の暑い午前中。前の日から作業場にいたらしいホンミスジの雄が窓辺りにとまっていました。いそいで写真を撮ってから、窓をあけて外に逃がしましたが、しばらくして外に出ると、地面に落ちています。作業場に閉じ込められている間に、空腹状態か脱水状態になっていたのでしょう。熱中症かもしれません。水をかけて冷やすわけにもいかないので、外の水場のコンクリートに水をかけて、その上に置いてみました。たぶん吸水できたのでしょう、しばらくすると飛び去っていました。


                  昨日の夕方、今年はじめてヒグラシが鳴いていました。どちらかと言うと夏後半に良く聞くセミです。「その日暮らしケケケケケ」と笑われているようです。ムッとしながらも高原の夕暮れに、まあ今日も何とか暮らせたかと、涼風を誘う声は悪いものではありません。何度か書いていますが、去年も今年も虫の数が少ないようです。初トンボはまだ。カブトムシやクワガタもまだ登場しません。外来種の増加で植生が単純化しているように感じますが、数年前に蝶の大発生があったので、2年間ぐらいの減少はまだ自然変動の範囲でしょうか。4535コーヒードリッパー

                  ミツバチで言われているネオニコチノイド系農薬の影響かもしれません。仕事場周辺の定点観測で感じる事と、広い生態系全体の動向は異なるでしょう。

                   

                  旧軽井沢のDark Eyes に展示してあったコーヒードリッパーと片手鍋がセットで売れたと言う報告があり、昨夜は8時すぎまで、今朝は4時からの作業で、作りかけていたコーヒー・ドリッパーを仕上げて、朝一番で納品。世の中は3連休のようですので、やはり看板商品の一角がないと寂しい。軽井沢の夏はいよいよ本番です。

                   

                  No.4535 コーヒー・ドリッパー 全高約17cm 釣り台直径14.4cm 全重527g

                  税込み価格 ¥43,200     2〜4カップ用紙フィルター1箱がついてきます。

                   

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                  ともかく在庫を増やしておきたい・・・コーヒー・ドリッパー No.4517

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                    4517コーヒードリッパー世間はゴールデンウィークとかで連休。街も道路もスーパーも混んでいるので、引き蘢りを決め込んで仕事三昧。あまりに単調な暮しで、昨夜は9時すぎに眠くなって、今朝は3時に起き出す始末。単純に齢のせいかもしれません。

                    シジュウカラは元気にさえずりながら、つがいで忙しく飛び回っていますが。ウグイスをあまり聞きません。かわりに毎年この季節になると騒々しく鳴く変な鳥がいます。オオルリにしては品がなく、なんだかテレビのうるさい芸人のような雰囲気です。たぶん、これが特定外来生物として問題になっているガビチョウではないかと思いますが、正体を突き止める時間がありません。カメラに望遠レンズをつけ換えるのが面倒という、ものぐさぶり。

                    今日、仕上げたのはコーヒー・ドリッパーです。そのユニークな姿は遠くからでも目立つので、展示会には必須。ものすごく時間がかかるわけではありませんが、各パーツを鎚ってから組み立てるのと、2種類のツルを丸棒から鎚ち延ばす手間が、一枚の銅板からくりかえし単調に鎚ち絞る鍋類とは違うところです。

                    No.4517 コーヒー・ドリッパー  台の直径13.9cm 高さ19cm 全重509g
                    税込み価格 ¥43,200      カリタ社の紙フィルター2〜4カップ用が合います

                     
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                    片手鍋 深型 4カップ用と組み合わせたコーヒードリッパー No.4399 A Coffee-dripper with single-handle pot ,four cups use.

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                      4399コーヒードリッパー

                      コーヒー・ドリッパーは7個のパーツを組み立てます。リペットでとめるのですが、漏れないよう、錆びないように後から錫を流します。細かい隅々まで、本体を加熱しながら錫を融かして流すのは、暑い夏向きの仕事ではありません。まあ、1時間あまりの作業ですので、我慢するしかないでしょう。他の大きな鍋を鎚つ合間にそれぞれのパーツをちょっとずつ作りますので、組上げる時は案外すばやく、ちょっと儲かった気分になった後、嫌な作業が待っているわけです。

                      釣り台の直径だけがその時々で多少違います。ふだんは3カップ用の片手鍋の外径に合わせるのですが、今回の写真はNo.4364の4カップ用です。このサイズは、コーヒー用に使う方より、少人数の汁物や煮物に使うケースが多いようです。3カップ用に較べると、しっかりした手応えと安定感、調理道具としての機能性に優れています。コーヒードリッパーも片手鍋も、曲線で構成されたフォルムです。工学や土木関係ではR(r アール)曲率半径として数字化しますが、曲線の曲がり具合を円弧で近似して、その円の半径で表します。鍋の側面や釣り台のアームなどは一定の円弧ではなく、たえず変化する曲線、直線に近い(アールが大きい)から次第に曲がり具合が強く(アールが小さい)曲線へと変化させています。優美で無理・無駄がなく、しかも張りのある力強さを感じる曲線変化を目指しています。デザインの勝負所、欲張っていますね。

                      No.4399 コーヒー・ドリッパー  全高 18.3cm 釣り台下部直径 13.6cm 全重 500g 紙フィルター1箱付き
                      税別本体価格 ¥40,000

                       
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                      NO.4388片手鍋に合わせてコーヒードリッパーNo.4390  No.4390 Coffee-dripper,fits to No.4388 single-handle pot.

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                        4390コーヒードリッパー

                        前々作No.4388 片手鍋の口径が少し広く、在庫があるコーヒードリッパーの釣り台と合いませんでした。片手鍋をもう一つと思いましたが、梅雨明けの暑い作業場でコクタンの持ち手を削るのが嫌で、コーヒードリッパーの方を4388片手鍋に合わせて作りました。釣り台の底部の直径を4mmほど大きく切り出すのは、手間も変わりません。2〜4カップ用の紙フィルターをセットした状態も撮影しました。フィルターが上縁から上に少しはみ出すぐらいが良さそうです。

                        3mm程度の穴を三つあけてありますが、お好みに応じられます。釣り台の方も、お好きなポットや縦型のホウロウやかんの口径に合わせて作る事もできます。直接マグカップにのせる1〜2杯用のサイズも考えてはいますが、どんな感じになります事やら。この場合は、小さいから簡単とはならないでしょう。もっとシンプルなデザインがいいのかもしれません。

                        No.4390 コーヒードリッパー  釣り台底直径13.9cm 全高19.2cm 全重506g
                        税別本体価格 ¥40,000

                         
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                        人気のコーヒードリッパーと片手鍋・・・説明のハガキ

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                          今朝の軽井沢は雪景色。気温が上がればすぐに消えそうな雪ですが、この時期はドカッと積もることもあります。日の出の時刻には晴れていた空が、またどんよりと曇っています。この一週間、変わりやすい空模様でした。今日(6日)は12時開店。4時50分頃まで会場にいます。

                          4192,4193コーヒーセット

                          現在開催中の東京 荻窪「銀花」個展 の会場で撮ったコーヒー・ドリッパー No.4193と片手鍋 No.4192(深型4カップ用)です。先週月曜日から金曜日は、会場を失礼させていただき作って来ました。出来立てのホヤホヤ。昨日、会場に並べました。

                          どちらも長年つくってきましたが、最近片手鍋の深いタイプには吊り輪をつけずに仕上げます。コロンとふくらんだ持ち手の感触を生かしたいと思っていますが、ぶら下げておきたいという方には無料で真鍮の吊り輪をつけます。ドリッパーの方は最近、本体ロート部分をいくらか小さくしています。以前、説明のために作ったハガキでは、紙フィルターの上縁がロート部分の縁より下になっていますが、急いでお湯を注ぐと時には紙の外側にお湯が回ることがあるようです。改良するときは、メリットとデメリットを考えますが、使う人によってそのバランスは違うことがあります。前の方が良かったと思われる場合は、ご希望いただければそのように作る事ができます。一つずつ手で作って行く良さです。

                          展示会の会場にいつもいられるわけではありません。私や店員さんに煩わされることなく、静かに作品を見たいというお客様もいらっしゃいます。作品の横にハガキサイズの説明文を添えておくことがあります。用途、制作意図、サイズ、使用上の注意点などの他に、雑多な文章も混じります。作り手と使い手のかかわり方は、展示会場で話をしたり、見てもらったり、このサイトでご覧いただいたり、メールや電話でやりとりしたり、手紙に写真を添えたり・・・さまざまな方法で接していきたいと思います。

                          説明ハガキ/コーヒ−ドリッパー

                          No.4192 片手鍋 深型4カップ用 外径133mm 高さ89mm 重さ 729g すりきり容量1180ml  
                            税別本体価格 ¥45,000

                          No.4193 コーヒードリッパー  全高 182mm 釣り台外径 137mm 重さ約500g
                            税別本体価格 ¥40,000
                           
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                          あらためてコーヒー・ドリッパーの紹介

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                            コーヒードリッパー

                            初めてコーヒー・ドリッパーを作ったのは、古い記録を見るとNo.276とありますので、この仕事を初めて3年目ぐらいでしょうか。最初は市販のプラスティック製ドリッパーと同じような形でした。その後、少しずつ形が変わり、今の吊り下げ型になったのがNo.985。当時の値段が¥40,000ですから、実は今と変わっていません。消費税だけが変わりました。

                            吊り下げ型にしたため、片側からしかお湯を注げません。ピーピーなるずんぐりしたやかんでは注ぎにくいかもしれません。何年かに一度は、本体の上が完全に空いている形でと注文もあります。確かにちょっと不便でしょうが、道具の全てが簡単便利を目指すべきだとも、私は思っていません。風流人ではありませんが、お茶やコーヒー、お酒のような趣味の領域の道具は、時に多少の不便さや頑固さを手順として楽しむ事もいいのではないかと思っています。

                            台所でコーヒーを入れて運ぶのではなく、みんなで飲む場所で香りを楽しみながらゆっくり入れてほしいところです。インスタントとは違う、ささやかな贅沢ですね。

                            つり台の直径は通常13cmぐらいで、3カップ用、4カップ用の片手鍋に合わせて、大小があります。お手持ちのティーポットの口径に合わせて作る事もできます。本体はカリタ社の紙フィルターに合わせて形を決めています。穴は通常3個ですが、一つにという注文もあります。

                            つり台は上端まで約19cm、約240g。  本体 直径約11cm、重さ約280g。

                            税別本体価格 ¥40,000

                            No.4108 湯沸かし (やかん) 1リットル用

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                              4108湯沸かし


                              8月7日からの玉川高島屋展に向けて、最後に仕上げたのがこのやかんです。やかん(薬缶)という呼び名は、漢字から想像されるとおり、もともとは薬を煎じるための道具だったようです。それでなんとなく「湯沸かし」と名付けていますが、それもいかにも即物的なネーミングです。といって、見た目からは「ケットル」というのもちょっと合わない気がします。

                              結局のところ、名前はどうであれ、お湯を沸かすのに具合のいい道具です。容量は実用上1リットル。注ぎ口のつけねが完全に塞がらない程度に水を入れて下さい。市販のもので、沸騰するとお湯が暴れて口から吹き出すものがありますが、付け根の部分が細いと中の圧力でお湯が飛び出します。水切れもいいのですが、どうして市販のやかんはデザインも機能性も悪いのか、不思議な気がします。なにしろ、毎日何度も使うものですから、具合のいいものでないと、ストレスがたまりそうですね。

                              こればかりは、常時いろんなサイズをそろえておくほど、簡単には作れません。一つ売れると、次の展示までになんとか一つ仕上げたいと思うのですが、間に合わないことが度々です。お茶を飲みたいと思ってすぐに湧く事、テーブルに出せる事などから、小さめのサイズが好まれます。しかし、何年かに一度は、ストーブの上にのせたままにできる大きいもののオーダーもあります。

                              No.4108 湯沸かし  重さ約1.1kg。 つるを立てた全高約19cm。 実用容量約1リットル
                              税別本体価格 ¥180,000

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                              No.3811 湯沸かし(やかん) 5月29日 2011年

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                                 2ヶ月ぶりの記事になります。地震から2ヶ月半余が過ぎましたが、ゆっくりと美しい春を楽しむ間もなく、梅雨空に季節は移っています。

                                お客様のご注文で作ったやかんをご紹介します。今回はちょっと趣向を変えて、動画で全方位からの様子がわかるようにしました。と言いましても、裏側に何か秘密が隠されているわけではありません。久しぶりですので、ちょっと気合いを入れてみました。  
                                 

                                やかんの場合は。いくつものパーツを作って、組み合わせていきます. やかんパーツ

                                平らな銅板を中央にある本体の形にまで絞っていく作業が一番手間のかかるところです。このやかんの場合、直径26cm の銅板を焼き鈍しては打ち絞る作業を繰り返し、仕上がりの寸法では口径が12cm 余りにまで絞り込みます。「打ち出す」「打ち延ばす」のではなく、縮めていくのです。通常作っているものの中では、やかんが一番手間と時間のかかる仕事です。パーツが多いぶん、あまり急ぐと、全体が何となくちぐはぐな仕上がりになります。 3811湯沸かし     

                                No.3811 は、1リットル用ですが、実用上約1.2リットルまで入れられます。注ぎ口の付け根の上端よりちょっと下まで水を入れた状態です。

                                  税別本体価格 ¥180,000   納品済み   
                                 
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                                湯沸かし No..3666

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                                  やかんNo.3666

                                   実用上の容量が1.5 リットルのやかんです。食卓に出しても邪魔にならないサイズで、沸きが早く、水垂れもありません。
                                   価格は税込み¥210,000(本体価格¥200,000) サイズはいろいろオーダー出来ます。1点作るのに時間がかかるため、他の銅器に較べると値段が高いのですが、毎日何度も使う道具です。

                                  コーヒー・ドリッパー、片手鍋、卓上炉

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                                     コーヒーの香りを楽しみながら、ちょっと贅沢な時間を過ごす。
                                    コーヒー・ドリッパーは2〜4カップ用の紙フィルターを使用、税込み価格¥42,000。穴の大きさや数を指定してオーダーされる方もいます。卓上炉は同¥18,900~¥21,000。
                                    片手鍋(ミルクパン)は、右の4カップ用が税込み価格¥47,250、左の3カップ用が同¥42,000。持ち手は黒檀を削りだして作り、毎日いろいろな用途に使える身近な道具です。

                                    ティーポット

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                                       銅のティーポットは直接火にかけて湯を沸かすことができます。容量は0.8リットル。洗いやすいように、内部には茶こしをつけていません。持ち手に側には、傾けても蓋が落ちないように留め金がついていて、片手で注げるようにできています。

                                      税別本体価格 ¥170,000

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                                      やかん

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                                         ちょっと太めのやかんです。熱伝導の良い銅のやかんは、お湯がはやく沸いて、水切れが良く、そのまま食卓に出せるのが良いところ。
                                        0.8リットルの小さなもので、税別本体価格¥160,000 からと、ちょっと高価なのですが、毎日、何度も使うこむうちに、その価値をご納得いただけると思います。



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